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気管支鏡検査で肺腺癌と診断され、全身造影CT、頭部MRI、PET検査、骨検査(R...

医師への相談

相談者42歳/女性
気管支鏡検査で肺腺癌と診断され、全身造影CT、頭部MRI、PET検査、骨検査(RI)を受けましたが、手術しないとステージ(病期)が分からないと言われました。

ステージは、手術前の予測と手術後が異なる可能性があるのは分かりますが、分からないという意味が理解できません。

全身造影CT以降の検査は、ステージを決めて、治療方針を決めるとネット等で見ていたので、驚きました。

今週、手術の説明があるのですが、このままの状態で手術を受けることに不安があり、セカンドオピニオンもしくは転医を考えたほうが良いのか悩んでいます。
全身造影CT以降の検査についての結果の説明は、全くありませんでした。

こういったケースは、良くあることなのでしょうか?
今度、先生にお会いした際に、患者としては何をお聞きしたほうが良いのか、
アドバイスをお願いします。
医師からの回答
御相談有難うございます。
癌という診断に加え、病期がきちんと分からないという説明を受けられたことで、とても不安になられていることとお察し致します。

ご自身でもネット等で色々とお調べになっていらっしゃるようですが、御指摘の通り、一般的には一連の検査でステージを判断し、それに応じて治療法を決めていくこととなります。(この分類は「肺癌・病期分類」などで検索すると、すぐにヒットします)

検査結果を拝見した訳ではないので、あくまで推論にはなってしまいますが、肺門部リンパ節や胸壁などへの浸潤(癌細胞が、原発巣から直接拡がって浸食していくこと)の有無が判断しきれないといったことではないでしょうか。

画像検査はかなり画質が向上しておりますが、リンパ節のごく僅かな腫れ等は、CTやMRIだけでは、それが癌のリンパ節転移によるものかどうか判断できないことはあります。また、同様に、例えば胸膜の部分の影も、早期のうちは、炎症なのか癌性の変化なのか分からないことがあります。


まずは次回の診察で、何故ステージが判断できないのか、そこを今の担当医にお聞きになっては如何でしょうか?

セカンドオピニオンを求めるのは決して悪いことではありませんが、診断書を書いてもらって予約を取って、もう一度経過を説明し、場合によっては追加の検査を受けて・・・と時間的、金銭的負担が増えてしまうことも否めません。まずは、今の担当の先生に納得できるまで質問してみることをお勧め致します。中には、セカンドオピニオンのために、自ら知り合いの先生等に御紹介してくださる先生もいらっしゃると聞きます。


どうか、納得し、安心して治療に臨める状態になられますように、心よりお祈り申し上げます。




医師からの回答
追記です。

ステージが判断できないのはどうしてなのか。
手術をすれば確実に診断がつきそうなのか。(病理検査でも、検体の量や状態が不適切だと正確に診断できず、経過観察となるケースもゼロではありません)
確実に診断できたとして、治療方針が変わるのか。(術中に手術の術式が変わる、術後に化学療法などが必要になる・・・それに伴い入院期間が延びる、頻回の通院が必要になる等々)

このような点を質問してみてはいかがでしょうか?
また、会話の流れで、聞きたかったことを質問し忘れてしまったりすることもあり得ますので、絶対に確認したいことをリストアップして行かれることをお勧め致します。
相談者42歳/女性
遅い時間にも関わらず、ご回答ありがとうございます。

実は、気管支鏡検査後に、既に手術というお話がありました。
固まった箇所(右上)と飛び散ったような箇所があり、
気管支鏡検査では右上の箇所は採取できたので、がんであることは確定できたのですが、飛び散ったような箇所はがん細胞であるか分からなかったそうです。

PET検査と頭部MRIはその病院に設備がなかったので、
他の病院で受けるよう指示があり、そのCDを先生にお渡ししたのですが、
その内容は特に確認された様子がなく、手術しますか?というお話で。

先生が確実に見てらっしゃるのはレントゲン。
あと可能性としては、全身造影CT、骨検査(RI)でしょうか?CDをお渡しした際、
PETと頭部MRIは来てなかったけ?と看護師さんに尋ねられていました。
(看護師さんが後からデータは取り込みましたのでとCDを返してくれました)

手術しないと飛び散った箇所が、癌かどうか分からないし、ステージも分からないという事でした。(手術した際に、飛び散った箇所の細胞を採取するとのこと)

「ステージが判断できないのはどうしてなのか」とお聞きしても、明確な答えが得られる自信がありません。

実はその先生にお会いしたのは、その日が初めてです。その前は、呼吸器内科の先生で、肺がんと分かり、その呼吸器外科の先生が担当となりました。

ご回答の説明を拝読して、やはり一般的な治療の流れではないなと感じました。
教えて頂いた質問もメモしてお聞きしようと思いますが、
今の病院では不安すぎて、他の病院で診て頂きたいと思っています。

長々と文章にまとまりがなく、申し訳ありません。

最後にもう一つ相談ですが、他の病院で診て頂くには紹介状が必要かと思います。
どのようにお話すれば、気分を害さずに書いて頂けるでしょうか?

もちろん先生の人柄によって、それぞれ異なるのは承知しておりますが、
私の質問に回答して下さっている先生の場合、もしくは一般的な先生の場合で、
回答お願いします。
医師からの回答
素直に、手術を受けることに不安があり、セカンドオピニオンを聞きたいと言って頂ければ大丈夫ですよ。
お大事になさって下さい。
医師からの回答
最初に回答した者です。

その後の返信が遅れ申し訳ありません。急に外科に回され、色々と不安もおありだったことだと思います。

昨日の先生が返信してくださった通り、セカンドオピニオンを聞きたいとおっしゃればいいと思います。中には、あまりいい顔をしない先生もいらっしゃるかもしれませんが、癌という診断をつきつけれられて、最善の治療を受けたいという思いは当然のことですので、それで紹介状を書くのを嫌がるような先生なら、今後も色々と話しづらい状況が増えてくるかもしれません。

主治医とは、手術と必要に応じその後の治療と長く関わっていくことになりますから、直感的な相性というのも大事だと思います。

他に行ってみたい病院が決まっているなら、そこへの紹介状を希望してみてください。ただ、癌専門施設ですと、セカンドオピニオン外来の予約枠が結構混んでいるようなので、特に患者さんご自身が予約を取ろうとすると、かなり待たされてしまう可能性もあります。

前回も書いたように、なるべく早く治療が始められることも大切ですので、もし今の先生から他の先生に紹介して頂けるのなら、それが一番効率的かなとは思います。

最初は言い出しにくいかもしれませんが、納得して治療に臨めるように、思い切って話してみてください。応援しています。

相談者42歳/女性
ご回答ありがとうございました。

最初にご回答頂いた先生には、
親身になって下さり、本当に感謝しております。
セカンドオピニオン外来の状況など現場の様子も教えて頂き、
とても勉強になりました。

2回目の先生の回答は、
とてもシンプルで、そんなに事を難しく考えないほうが良いのだと、
気持ちが少し軽くなりました。