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友人が足を骨折して松葉づえなのですが、その友人の面倒をみることは看護ですか?介護...

介護士への相談

相談者34歳/男性
友人が足を骨折して松葉づえなのですが、その友人の面倒をみることは看護ですか?介護ですか?
介護士からの回答
ご友人が骨折されてしまったとは大変ですね。
松葉づえということは、脚ということですよね。
しばらくの間は不自由な生活が続くでしょうが、
ご相談者様のように面倒をみてくれる友人がいるというのは
非常に心強いことでしょう。

介護と看護の違いについてのお問い合わせですが、
非常に難しいというか、曖昧で、どこで線を引けば良いのかを、
介護の世界にいるわたしでも迷うことがあります。
ただ、一般的な見解を用いれば、

「医療的な処置が必要でそれを行ったり補う場合は看護」
「それ以外の、生活をおくるにあたり手伝うことを介護」

と考えていただけるかもしれません。
しかしなぜ曖昧なのか、事例で考えてみましょう。

病院の看護師だって、入院患者のオムツ交換はします。
また、食事介助も行う場合もあります。
しかしそれは、何か専門的な医療行為を施しているのかと言えば、
そうではありません。
しかし、オムツ交換をしている時に、例えば褥瘡(床ずれ)があって、
その処置を行ったのであれば医療的な処置となります。

また介護側から言うと、オムツ交換をしている時に、
股関節の辺り(専門的には“ソケイ部”と呼びますが)に赤みがあったとします。
この赤みが、例えばオムツの蒸れによってなのか、
それとも真菌なのかの細菌によってなのかというのは、
介護士が判断できる分野ではありません。
この時、軟膏を塗布すること自体は介護士にも出来ますが、
どの軟膏を塗れば良いのかという判断を下すのは、
医師が不在であれば看護師が行う必要があります。

このように、一つの介助、手伝いをとってみたとしても、
そこには介護も看護も共存しているのですね。

ただ、一般的に松葉づえをついている人の手伝いをする時には、
医療的なことを行うことは少ないかもしれません。
ですから、ご質問のケースでいくと「介護」と判断できるかもしれませんね。

でも例えば、こんなことはあって欲しくはないことですが、
松葉づえをついている人に付き添っていて、
何かの拍子に転倒してしまったとします。
この際、骨折している部位を再度痛めてしまった、
或いは今度は逆の脚を骨折してしまった可能性が高いという場合に、
添え木などを行って応急処置を行うことになると、
介護というよりも「看護」を施したと言えるでしょう。

いずれにしても、あくまでも一時的な必要だけで「看護」「介護」という
言葉を使うことは、あまり多くないかもしれませんね。

答えになっているでしょうか。
見当違いでしたら申し訳ありません。
相談者34歳/男性
大変分かりやすかったです。ありがとうございます。
なんとなく介護は老人に対して施すものと捉えていたので、正しく理解できてよかったです。