かぜ薬

かぜ薬の上手な選び方・使い方

かぜ薬は、かぜの原因となるウイルスや細菌に直接作用するものではなく、症状を抑えるものです。発熱や痛み、のどや鼻などの様々な部位の症状に効く成分が配合されていますが、それぞれの成分や量が薬によって異なる場合があります。
症状をよく見極めて、症状に合ったものを選びましょう。
発熱や痛みを抑える薬にはアスピリンやエテンザミドなどのNSAIDsと呼ばれる薬やイソプロピルアンチピリンなどのピリン系と呼ばれる薬、アセトアミノフェンなどが含まれます。NSAIDsやピリン系と呼ばれる薬は副作用としてアスピリン喘息やピリン疹の原因となることがあります。
一方、アセトアミノフェンは比較的安全性が高く、小児にも使用し易いことが知られています。また、頭痛を抑える目的で無水カフェインが含まれている薬があります。カフェインが苦手な方はカフェインが含まれない薬を選ぶと良いでしょう。また、かぜのアレルギー症状(鼻水、くしゃみ等)を抑える薬としてクレマスチンフマル酸塩、クロルフェニラミンマレイン酸塩といった抗ヒスタミン薬が含まれていると副作用として眠気が出ることがあります。眠気が気になる方はこれらの抗ヒスタミン薬が含まれないものや興奮作用のあるカ無水フェインが配合されたものを選ぶと良いかもしれません。

かぜ薬の副作用と注意点

NSAIDsやピリン系の薬には共通の副作用として胃痛や消化管出血などがあり、これらの薬を長期間使用すると副作用が起こり易くなることがあります。また、NSAIDsは喘息発作やせきを主徴とするアスピリン喘息の原因となります。
アスピリン喘息はアスピリンだけでなくほとんどのNSAIDsで起こるため、これらの薬でアレルギーを起こしたことがある人は注意が必要です。また、ピリン系の薬はピリン疹の原因となりますから、過去にアレルギーを起こしたことがある人は服用すべきではありません。
クレマスチンフマル酸塩、クロルフェニラミンマレイン酸塩といった抗ヒスタミン薬が含まれているものには副作用として眠気があるため、自動車の運転などの危険を伴う機械の操作を行う時には服用しないで下さい。また、抗ヒスタミン薬などの抗コリン作用を持つ薬は緑内障や排尿障害を悪化させることがあるため、これらの病気に罹っている人は服用出来ない場合があります。また、気管支を広げ呼吸を楽にしたり、血管を収縮させて鼻閉を改善する薬としてエフェドリン塩酸塩を含む薬は副作用として動悸や血圧上昇、低カリウム血症などの副作用を起こすことがあり注意が必要です。
カフェインを含むものに関しては、カフェインは摂りすぎると、自律神経系のバランスを乱れさせ、心拍数の増加や血圧上昇などを引き起こすことがあります。だるけや気分の落ち込みなどの症状も現れやすくなるので、摂り過ぎには注意が必要です。その他の注意点として、胃酸分泌促進作用による胃もたれや鉄分などのミネラル吸収阻害作用があります。

かぜ薬の飲み合わせ

また、アレルギー用薬や乗り物酔い薬、風邪薬、解熱鎮痛薬などにも同じ作用を持つ成分が配合されている場合があります。これらの薬と飲み合わせますと、眠気や抗コリン作用(尿閉、眼圧上昇、口渇)が強く出る恐れがありますので注意してください。
これらの薬で皮膚の発赤やかゆみなどのアレルギー症状を起こしたことがある人は服用できないことがありますので、アレルギー歴を確認してから使用を考えてください。また、消化器系疾患や精神疾患などで抗コリン薬を服用している方は、抗コリン作用が強く出るおそれがあるため、一度薬剤師の方に相談するようにしてください。飲酒はかぜ薬の眠気などの副作用を強くしてしまう恐れがあるため、止めるようにしてください。
かぜ薬の中には、無水カフェインのような中枢神経興奮作用をもつ成分も含まれています。喘息治療薬として用いられるテオフィリンやそれと似した成分と服用すると、動悸や手の震え、顔の紅潮などの症状を引き起こす恐れがあります。これらの症状が見られた際は、服用を中止し、医療機関や薬局の方へ相談するようにしてください。また、カフェインを多く含むコーヒーやお茶などと一緒に服用すると、カフェインが過剰となる恐れがあります。カフェインによる副作用が現れやすくなるので注意してください。
  • 薬は効果をしっかりと引き出しながら、できるだけ副作用を抑えることが大切です。使用法・用量、飲み合わせに十分注意し服用してください
  • 専門家の皆様へ。薬の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください
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