眠気防止・睡眠改善薬

眠気防止・睡眠改善薬の上手な選び方・使い方

睡眠改善薬は不安やストレスが多くて寝つけない、心配事があって寝ても何度も目が覚めてしまうといった不眠の症状を緩和するための薬です。睡眠改善薬に含まれる成分は、病院などで処方される睡眠導入薬・睡眠薬とは異なり、風邪薬などにも含まれている抗ヒスタミン薬の(ジフェンヒドラミン)です。ヒスタミンは脳内の覚醒物質の一種であり、ジフェンヒドラミンがヒスタミン受容体をブロックすることで催眠鎮静作用が現れ、自然に近い眠りを導くことができます。睡眠改善薬はいずれもジフェンヒドラミンを含んでいるため、効能についてはほとんど同じですが、錠剤タイプやカプセルタイプのもの、1回1錠や1回2錠のものなど製品により異なるので、自分に合うものを選ぶことをお薦めします。
眠気防止薬は、車の運転中などの眠気を解消する際の薬であり、(無水カフェイン)をメインに含んでいます。無水カフェインは中枢神経興奮作用があり、眠気や疲労感を抑えてくれます。また、カフェインには一時的な血管収縮作用があるため頭痛薬として用いられることもあります。ただし、摂り過ぎると逆に頭痛を引き起こす可能性があるため注意が必要です。眠気防止薬はどうしても眠ってはいけないと決めた時に使用した方がよいです。中途半端に薬とカフェインを含む嗜好品(コーヒーなど)と併用すると、カフェインの量が増えて、イライラ感や不安感、不眠などにつながる可能性があるため、併用は避けてください。

眠気防止・睡眠改善薬の副作用と注意点

睡眠改善薬は、ジフェンヒドラミンのもつ眠気作用を利用したものであり、服用後の乗り物の運転は眠気によって重大な事故に繋がるかもしれません。睡眠改善薬を服用した際は、乗り物の運転は控えるようにしてください。また、ジフェンヒドラミンの作用が翌日まで持続したり、だるけを感じたりするときは、これらの症状がなくなるまで、運転はしないでください。ジフェンヒドラミンは抗ヒスタミン作用のほかに、抗コリン作用(尿閉、眼圧上昇、口渇など)をもっています。病院で緑内障や前立腺肥大症の診断を受けた方は、抗コリン作用で症状が悪化する恐れがあるため、服用前に薬剤師や医師、登録販売者に相談してください。

眠気防止薬に含まれる無水カフェインは一時的な血管収縮作用があるため頭痛の改善などに用いられることもありますが、摂り過ぎると逆に頭痛を引き起こす可能性があります。また、カフェインは中枢神経系に直接働きかけて、眠気を抑える一方で、自律神経系のバランスを乱れさせ、心拍数の増加や血圧上昇などを引き起こすこともあります。だるけや気分の落ち込みなどの症状も現れやすくなるので、摂り過ぎには注意が必要です。その他の注意点として、胃酸分泌促進作用による胃もたれや鉄分などのミネラル吸収阻害作用があります。胃もたれ防止のため、空腹時の摂取は避けた方がよいです。また、貧血気味の人も摂り過ぎに気をつけてください。

眠気防止・睡眠改善薬の飲み合わせ

ジフェンヒドラミンは抗ヒスタミン作用をもつ薬物であり、アレルギー用薬や乗り物酔い薬、風邪薬、解熱鎮痛薬などにも同じ作用を持つ成分が配合されている場合があります。これらの薬と飲み合わせますと、眠気や抗コリン作用(尿閉、眼圧上昇、口渇)が強く出る恐れがあります。これらの薬を服用する際は、睡眠改善薬の服用は控えたほうが良いです。

眠気防止薬に含まれているカフェインですが、カフェインはコーヒーやお茶、チョコレートなどの嗜好品にも含まれています。これらに含まれているカフェインの量は低いとはいえないため、医薬品と合わせて服用すると、カフェインの量が増えてしまい、カフェイン過剰摂取による副作用が起こりやすくなります。胃腸薬や痛風治療薬との併用にも注意が必要です。胃腸薬として使用されるH2ブロッカーはカフェインの体内からの排泄を遅れさせます。体内にカフェインが残った状態が長くなるので、動悸や痙攣などの危険性が考えられます。痛風治療薬の場合、カフェインが尿酸の排泄を阻害する作用を持つため、痛風治療薬の作用を減弱させる恐れがあります。カフェインと構造が似ているテオフィリンに関しても注意が必要であり、相乗効果により、副作用のリスクが高まります。眠気防止薬を服用する前に、これらの薬を服用していないか確認してからの方がよいかもしれません。
  • 薬は効果をしっかりと引き出しながら、できるだけ副作用を抑えることが大切です。使用法・用量、飲み合わせに十分注意し服用してください
  • 専門家の皆様へ。薬の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください
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