肩こり・腰痛・筋肉痛の薬

肩こり・腰痛・筋肉痛の薬の上手な選び方・使い方

肩こりや腰痛・筋肉痛を抑える薬には貼り薬や塗り薬、飲み薬などがあります。
飲み薬にもいくつか種類があり、消炎鎮痛薬や筋弛緩薬、ビタミン剤や漢方薬があります。肩こりなどを改善するビタミン剤として含まれているのがビタミンB群やビタミンEであり、ビタミンB群は筋肉の修復を助けたり、神経機能の維持・保護に作用したりします。またビタミンEは血行促進作用を持ち、酸素や栄養素の供給や老廃物の排泄を助けます。消炎鎮痛薬は炎症を抑えるアセトアミノフェンやエテンザミドがあり、痛いときに飲んで、一時的に痛みを和らげるときに使用します。
筋弛緩薬は筋肉の緊張をほぐし、肩こりなどを改善します。筋弛緩薬は鎮痛成分と一緒に配合されており、腰痛や関節痛に対して素早く効くことができます。漢方薬は筋肉痛や肩こりに対して効果があるものがあり、代表的なものとして、葛根湯や桂枝茯苓丸、当帰芍薬散、八味地黄丸などがあります。

貼り薬は即効性があり、抗炎症作用をもつジクロフェナクナトリウムやインドメタシンなどが配合されています。また、血行促進作用をもつビタミンEを配合しているものもあります。
貼り薬には温湿布と冷湿布があり、慢性的な痛みに対しては前者を、急性の痛みに対しては後者の方が効くとされています。商品によって皮膚刺激を抑えた基材を使っているものや伸縮性・粘着性に優れたものがあるので、自分の皮膚の状態に合わせて選びましょう。

塗り薬も貼り薬と同様に即効性があり、クリームやゲル、ローションなど様々な剤形があります。塗り薬は貼り薬では剥がれやすい有毛部位での使用が効果的です。主な成分として痛みの原因物質であるプロスタグランジンの生成を抑えるジクロフェナクナトリウムやフェルビナクなどがあります。商品によって、消炎鎮痛薬特有の臭いががないものや頭痛に伴う肩こりに効く薬などがあるので、薬剤師に相談しながら自分に合ったものを選ぶとよいかもしれません。

肩こり・腰痛・筋肉痛の薬の副作用と注意点

非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)であるジクロフェナクナトリウムは効果が強いものの、ぜんそくを起こしたことのある人や妊婦、15歳未満の小児などは使用できません。NSAIDsは酵素シクロオキシゲナーゼを阻害することでプロスタグランジンの生成が抑制されます。プロスタグランジンの生成が抑制されると、ぜんそくに関わるロイコトリエンの生成が促進され、ぜんそく発作が起こる可能性があります。また、プロスタグランジンの生成が抑制されると、流産のリスクや羊水減少を引き起こすことがあるため危険です。゙ぜんそくを起こしたことのある人はNDAIDsを含まない薬を選択し、妊婦や15歳未満の方は、アセトアミノフェンやインドメタシン・フェルビナクなど作用が比較的弱いものを選ぶようにしてください。長期連用は副作用発現のリスクが高まるので、避けるようにしてください。

筋弛緩薬が配合されているものでは、眠気や集中力・注意力の低下が起こることがあるため、服用後の乗り物の運転は控えるようにしてください。
漢方薬に含まれるカンゾウは副作用として高カリウム血症や高血圧、浮腫などがあります。毎日服用しているとこれらの副作用発現のリスクが高まってしまうので気を付けて服用してください。

肩こり・腰痛・筋肉痛の薬の飲み合わせ

他の解熱鎮痛薬と飲み合わせますと、薬の作用が強く出たり、胃腸障害や息切れ、動悸など薬の副作用が現れるおそれがありますので、飲み合わせは避けてください。また、かぜ薬や鎮静薬との飲み合わせは避けてください。これらの薬にも、炎症や痛みを抑える成分や眠気を引き起こす成分が含まれており、薬の作用が強く出たり、消炎鎮痛薬や筋弛緩薬の副作用が現れやすくなるおそれがありますので注意が必要です。筋弛緩薬を含むものについては飲酒も控えてください。

当帰芍薬散や芍薬甘草湯には、カンゾウが配合されており、成分としてグリチルリチン酸を含んでおります。グリチルリチン酸は炎症を抑えたりや筋肉の痙攣を抑えたりする作用などを有しています。しかし、カンゾウを摂り過ぎてしまうと、偽アルドステロン症を引き起こし、血清カリウム値の低下や血圧上昇、浮腫がみられるようになります。また、ミオパシーという四肢痙攣・麻痺、脱力感などの異常が起こることもあります。漢方やかぜ薬などにはカンゾウが含まれていることがあるため、カンゾウによる副作用が強く出てしまう可能性があります。カンゾウを含む製品を服用する方は、服用前に成分を確認し、心配な方は薬剤師の方に相談するようにしてください。
  • 薬は効果をしっかりと引き出しながら、できるだけ副作用を抑えることが大切です。使用法・用量、飲み合わせに十分注意し服用してください
  • 専門家の皆様へ。薬の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください
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