禁煙補助薬

禁煙補助薬の上手な選び方・使い方

タバコを止めようと思っても、なかなか止められないといった経験をする人が多いのですが、これはタバコの中に含まれるニコチンに依存性があり、体内にニコチンが足りなくなるとタバコがどうしても吸いたくなってしまうからです。禁煙補助薬はそれぞれ、ごく微量のニコチンを含んでおり、徐々に体を慣らしていくことによって禁煙を成功させることを目的としています。禁煙補助薬として、日本国内では2016年現在は3種類の薬を使用することができます。

1つ目はニコチンを含んでいるガムです。このガムタイプの薬は普通のドラッグストアでも取り扱っているので、気軽に禁煙を始めようという人はこのタイプをまず選んでみるとよいでしょう。使い方のコツとしては、タバコを吸いたくなったときにガムを加えて数回噛み、代わりに歯と頬の間にガムを5分間ぐらい置くことがポイントです。その他にもニコチンを含んだ禁煙補助薬として、貼り薬やカプセル薬のタイプのものがあります。これらは医療機関で処方してもらう必要がありますが、その分、禁煙の成功率が高いため、ガムでうまくいかず、そうしても禁煙を成功させたいような場合に選ぶとよいでしょう。貼り薬の使い方のコツとしては、毎日場所を変えて貼ることが挙げられます。

禁煙補助薬の副作用と注意点

禁煙補助薬はどのタイプであってもニコチンを少量含んでおり、多量に使用すればニコチンに対する中毒症状として、吐気や嘔吐、頭痛、腹痛、体中の色々な場所の痛み、不眠、変わった夢を見るといった、様々な副作用が生じることがあります。また、もともと心臓に持病のある人の場合は不整脈や心筋梗塞など、重篤な心臓の病気にかかってしまう場合があるので注意が必要です。ニコチンの中毒症状が生じないためには、それぞれの薬の使用方法をしっかり守る必要があります。たとえばガムの場合は、通常は軽く噛んだ後は口の中に含むだけにしておくことが望ましいのですが、普通のガムのようにずっと噛み続けていると、ガムからニコチンの成分が染み出してしまい、普通のタバコを吸っている場合よりも多量のニコチンを摂取することになってしまいます。また、貼り薬で副作用がでた場合には、早めに貼り薬を剥がすといった対応が求められます。

また、すべての禁煙補助薬に共通して言える注意点として、タバコと併用してはいけないという点が挙げられます。タバコを吸いながら禁煙補助薬を使用しても、普通にタバコを吸っている場合よりもニコチンの摂取量が多くなるだけで禁煙にはつながらないという点に注意する必要があります。

禁煙補助薬の飲み合わせ

禁煙補助薬を内服する場合には他の薬などとの飲み合わせに注意する必要があります。まず、アルコールは特にカプセルタイプの禁煙補助薬と相互作用があり、アルコールによる酩酊状態が強まってしまい、アルコールだけを摂取した場合と比べて攻撃的になるなど、問題行動がしばしば社会的な問題になります。また、禁煙補助薬はてんかんの発作などを予防するために用いられている抗けいれん薬の作用を抑えてしまうことが知られており、このような人では痙攣が起こりやすくなります。また、カフェインの作用を増強することも知られており、コーヒーなどのカフェインを多く含むものと一緒に摂取する場合には量を控えるなどの対応が望ましいです。

この他、喘息発作を予防するための薬や、尿を出しやすくする利尿薬、肺炎や風邪などの治療に用いられる抗生物質、精神安定剤など、様々な薬との飲み合わせに注意する必要がありますので、喘息や心不全、不眠症などの持病があって普段から薬を飲んでいる人は、禁煙補助薬を使用する場合にかかりつけの先生や、薬局の薬剤師、あるいは禁煙指導を受けている職場の保健師さんなどとよく相談してから禁煙補助薬を使用することがお勧めされます。
  • 薬は効果をしっかりと引き出しながら、できるだけ副作用を抑えることが大切です。使用法・用量、飲み合わせに十分注意し服用してください
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