花粉症は病院でも治療可能!何科を受診しどのような検査をするの?

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監修:Doctors Me 医師

花粉症がひどすぎる場合は、病院に行こうと思うと思います。ただ、症状によっても違ったりするのではないかと思うと、いったい何科を受診すればいいのかよくわからないですよね。

今回は、そんなときに行くべき病院についてご紹介します。

病院を受診する選択肢も



花粉症の症状は多岐にわたっており、病院に行こうと思っても何科を受診すればいいのかわからないですよね。よくわからず、内科に相談してしまうこともあります。

内科ももちろん悪くないのですが、実は単純に内科に行くというよりも、症状に合わせて専門の病院をしっかりと受診することがおすすめです。専門家であれば、個別の悩みに対して効果的な治療を行ってくれます。

病院を受診するために必要なのは、自分自身はいったいどのような症状を最も解消したいのかということを理解しておくことです。

どんな病院に行けばいい?

実際に自分自身の特定の症状を改善したい場合は、どの病院を受診すればいいのでしょうか? 項目別にとりまとめてみました。

くしゃみや鼻水


くしゃみや鼻水に悩まされている場合は、やはり耳鼻科を受診することがおすすめです。しっかりと自身の鼻の粘膜の状態を診断してもらうことができ、それにあった飲み薬や点鼻薬を処方してもらえます。

咳やのどの症状


この症状を改善したい場合は、耳鼻科ではなく耳鼻咽喉科を受信しましょう。耳鼻咽喉科は、通常の耳や鼻の治療に加えて、のどの病気についても見てくれる病院です。

目のかゆみ、充血


目のかゆみや充血の場合は、耳鼻科でも点眼薬をもらうことはできますが、耳鼻科ではしっかりと診断することができません。
そのため、専門の眼科を受診するようにしましょう。薬の副作用がないかなどもチェックしながら治療してくれます。

目やに


花粉の季節は目が覚めると目が開かないほどの目やにがついているという方もいらっしゃいます。目やにはアレルギー反応で生じた老廃物や、出すぎた涙の成分が固まったものです。また、花粉症によるアレルギー性結膜炎に加えて、細菌性結膜炎やウイルス性結膜炎を発症することでますます目やにが多くなることもあります。

眼科以外の診療科でも抗アレルギー点眼を処方されることがありますが、目やにの原因が花粉症だけでよいのか、他の原因はないのか、また抗アレルギー点眼について、成分や添加剤の違いによっての細かい使い分けや、ステロイド薬の必要性についても相談できるので、眼科での診察を受けられるようおすすめします。

頭痛


花粉症のアレルギー性鼻炎により鼻粘膜の腫れがあると満足に息ができず酸欠状態になり、長時間その状態が続くと頭痛がしてくることがあります。また鼻づまりやかゆみで眠りが浅くなり睡眠不足や疲労、ストレスがたまり頭痛が起こることもあります。特にもともと片頭痛や緊張性頭痛を起こしやすい体質の方は、花粉の季節に悪化することがあります。
また、アレルギー性鼻炎から慢性副鼻腔炎となり、前額や頬のうらにある副鼻腔に痛みが出ることがあります。

頭痛がある場合、まずは耳鼻咽喉科で頭痛の原因となりうる鼻所見があるかどうかを判断してもらいましょう。それでも改善しない場合、もしくは耳鼻科医師からすすめられた場合は、神経内科や頭痛外来を受診されるとよいでしょう。


病院に行くタイミング


原因となる花粉は60種類以上が知られており、一年を通して何らかの花粉が飛散していますが、最も多くの方を悩ませているのは春先のスギ花粉です。
スギ花粉がいつからいつまで飛散するかは地域によって大きく異なり、またその年によって、気温・湿度や天候によっても異なりますが、2月初めから中旬にかけて飛び始め、3月上旬までがピークとされています。その後ヒノキなど他の花粉が飛び始め、5月には落ち着くことが多いようです。

代表的な症状であるくしゃみ・鼻水・鼻づまりに対して、抗ヒスタミン薬やケミカルメディエータ遊離抑制薬と呼ばれる内服薬がよく使われますが、これらは効果が出始めるのに2週間、安定するのに4週間を要するため、少なくとも花粉の飛び始める1~2週間前には内服を開始しておくのが効果的であり、症状が出始めてから内服を開始するよりも、症状をより効果的に緩和できるとされています。

毎年2月から3月にかけて症状が出ると分かっている方については、2月初めには薬を始めるようにするとよいでしょう。アレルギー性結膜炎に対する点眼については、内服薬ほど効果出現に時間がかかるわけではありませんが、やはりバレンタインまでには点眼をはじめておくと、ひどくなってから点眼するよりも症状が楽になる方が多いようです。


花粉症と風邪の違い


共通する症状として、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・のどの痛み・咳・痰・関節痛・発熱があります。特に、花粉症の症状が軽い場合は区別しにくいこともあります。また、それが悪化すると鼻やのどの粘膜の荒れから感染症を起こし、体力低下やストレスから実際に風邪を併発する場合もあります。

ただし、風邪では花粉症の典型的症状である鼻や目のかゆみが現れることはありません。アデノウイルスなどの感染に伴う風邪の症状では、目の充血や目やに、かゆみや異物感が出ることはあります。また、一般的に熱が出るとしても37度台程度の微熱であり、38度を超える熱が出る場合は風邪の可能性が高くなります。さらに、肺炎を起こすことはなく、呼吸音の聴診でボコボコという水の中を気泡が通るような音がする場合は、風邪から肺炎を起こしている可能性があります。

春先の体調不良の原因に判断がつかない場合は、まずは耳鼻咽喉科を受診されるとよいでしょう。鼻粘膜の所見で白くむくんだような状態が見てとれれば、アレルギー性鼻炎の可能性が高く花粉症の可能性が高くなります。お近くに受診しやすい耳鼻咽喉科がない場合、一般内科やアレルギー科でもよいと思います。

花粉症に対する治療はガイドラインがあり、どこの病院でも処方内容に大きな差はないと思われますが、慢性化した場合の鼻粘膜に対するレーザー治療などは耳鼻咽喉科でしか受けられないものもあります。

問診で伝えるべきこと

診断には、問診が非常に重要です。

・どのような症状があるか
典型的なアレルギー性鼻炎症状(鼻水、鼻づまり、くしゃみ)、アレルギー性結膜炎症状(かゆみ、目やに)の他、耳やのど、胃腸、だるさ、発熱、皮膚のかゆみ、頭痛といった症状はあるか。

・症状によってどの程度生活を妨害されているか

・どの症状が一番苦痛か、優先的に治したいか

・いつから症状が現れたか、例年いつから症状が始まりいつごろ楽になるか

・外出時に症状が悪化するか、特に野山で花粉に触れる機会が多くなると悪化するか

・食物アレルギーはあるか(白樺やハンノキといったカバノキ科の花粉症患者の中には、バラ科のリンゴやサクランボ、セリ科のセロリやパセリを食べると口がかゆくなる口腔アレルギー症候群が現れることがある)

・慢性鼻炎と言われたことがあるか。どのような治療を受けたことがあるか

・コンタクトレンズ使用しているか。プールに通っているか。眼科ではアレルギー性結膜炎以外に疾患を指摘されているか

・気管支喘息、アトピー性皮膚炎など、アレルギー性疾患の既往はあるか

・薬へのアレルギーはあるか

・家族にアレルギー体質の者は他にいるか

・どのような治療を希望するか(眠くなりにくい治療を希望する方もいれば、眠りを助ける成分の薬を求める方もいらっしゃいます。また、長くかかっても確実に治したいという方もいれば、忙しいので時間のかからない治療のみを希望する方もいます。)

などについて、医師に伝えられるとよいと思います。

検査方法とは


検査には、3つの手法が用いられます。

血液検査


IgEという、ぜんそくをはじめとする、様々なアレルギーの原因となる抗体が多いかどうかをチェックするために検査をします。多いと花粉に過敏に反応して、花粉症を引き起こす可能性があります。

皮膚検査


皮膚にほんの少量の傷をつけて、そこに花粉のエキスを垂らすことで、どのような反応を起こすのかをチェックするテストです。鼻粘膜内や、口腔内などの検査があります。

口腔内検査


口腔内に綿棒を当ててこすり細胞検査をする方法です。通常ではない特別な検査ですので、大学病院での検査が必要です。費用も内容により様々ですので、検査前に聞くようにしましょう。

子供は小児科でいいの?

ある程度成長した子供であれば、花粉症であることを訴えることができるのですが、小さな子供の場合はそれも難しいことがあります。そのため、ただぐずっているということも少なくありません。

ある時期になると鼻水が止まらない、くしゃみが止まらないということがある場合は、子供でも耳鼻咽喉科に行くようにしましょう。

小児科では専門的な検査ができません。とりあえずの診療はできますが、回復や原因究明をすることができません。

また、子供のよくひく風邪の諸症状で鼻づまりがありますので、誤った診断をしてしまうこともあるのです。

妊娠中や授乳中はどうすればよい?

もしあなたが女性であり、妊娠中や授乳中であったとしても、花粉症の症状で通院している人であれば心配する必要はありません。

ただし、安心だからといってすべて身を任せるのではなく、病院の先生に相談しつつも薬剤師にチェックしてもらうようにしましょう。

一つの意見よりもセカンドオピニオンなど、複数の意見をもらうようにするとよいでしょう。

あまりにも症状がひどい場合は病院へ

専門の病院で受診することで、薬の効果が高かったり改善を望むことができます。

もし、あまりにも症状がひどい場合は、病院で検査をしてもらいましょう。

(監修:Doctors Me 医師)
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