切れ痔/裂肛に関する薬

薬剤師監修

切れ痔/裂肛の薬の上手な選び方・使い方

少し硬い便をして切れ痔/裂肛になってしまったという経験をされる人も多いのではないでしょうか?排便時に粘膜を傷つけてしまい出血などを起こすことを切れ痔と言います。痔の薬には、座薬タイプや注入タイプ、直接患部に塗るタイプの種類があります。痔の薬にはステロイドや非ステロイドの種類があり、炎症を抑える効果が高いのはステロイド配合のタイプになっています。基本的には座薬タイプと注入タイプは効果は同じです。座薬タイプはロケットのような形をしており、直腸内で徐々に溶けて効果を発揮します。注入タイプはプラスチックの中に薬が入っているため肛門にプラスチックを挿入し容器を押すことで中に薬剤を注入することができます。また、手が汚れずに注入できる利点があります。薬局や病院でも注入タイプを見かける事が多いですね。切れ痔/裂肛は中に裂傷があるため、注入タイプで中に薬を注入すると良いでしょう。また、切れてしまった場合は炎症を起こしやすく肛門周囲にかゆみが出る場合も少なくありません。そんな時は、軟膏タイプを使用するか、注入タイプの薬を手に出して直接塗る方法もあります。軟膏タイプは炎症を和らげる目的にステロイドが配合されている場合が多いです。自分の症状に合った薬のタイプを選ぶとより効果的です。

切れ痔/裂肛の薬の副作用と注意点

痔の薬はステロイドを含む薬が多く含まれていますが、副作用に注意しなくてはならないことをよく覚えておきましょう。ステロイドは5段階に強さが分かれており、効き目の強い薬ほど副作用も強く出てしまいます。抗炎症作用があるため痔の炎症は改善しますが根本的な治療にはなりません。長期間使い続けることは副作用が出てしまうためやめたほうがよいでしょう。塗り薬が最も吸収しやすい場所は粘膜であり、副作用も粘膜部分に出てしまいます。副作用として、循環を良くする効果があり毛細血管の拡張から皮膚が赤くなることや、皮膚が委縮して裂けやすい皮膚の異常をきたす場合もあります。そのため、1~2週間ステロイド入りの薬を使用した場合でも症状が改善しない場合は薬を見直す必要があると考えて良いでしょう。妊娠中や授乳中の方はステロイドを含まない薬剤を使用するほうが安心でしょう。妊娠中や産後は特に痔になりやすいため注意が必要です。

また、痔は大人だけではなく子供にも起こります。赤ちゃんの便は下痢や硬い便など体調によって左右されやすく痔になりやすいのです。一般的には小児用の痔の薬がありますが15歳以上のものがほとんどで、ステロイドが使われていないタイプのものになっています。

切れ痔/裂肛の薬の飲み合わせ

切れ痔/裂肛に効果的な飲み薬を用いることもあります。主に軽傷の場合に対して用いられます。

薬の作用としては血栓融解作用や血流促進作用があります。痔によっては血栓ができてしまう場合もあるからです。切れ痔になってうっ血している部分に作用し血栓を溶かす作用があります。そして、血流を良くし傷の治りを早める作用があります。副作用も吐き気や下痢などの消化器症状がありますが、いずれも軽いものであり自然と軽快することが多いです。

血栓を融解する作用があることから、抗血栓薬などを常備薬として飲んでいる方は元々出血しやすい傾向にあるため、飲み合わせに注意が必要です。

痔の内服薬にはステロイド剤が含まれていないため、長期間使用しても安全な薬になっています。他の座薬などの組み合わせも安全に使用することができますので併用して使用することが多いです。軽度の痔であればお薬で改善する場合が多いですが、切れ痔などを繰り返す場合には痔瘻などの症状に悪化することにもなるため注意が必要です。ある程度薬を使用しても改善しない場合は、手術など検討する必要がある場合もあります。痔は薬だけではなく、日ごろの生活習慣の改善も大事になります。
  • 薬は効果をしっかりと引き出しながら、できるだけ副作用を抑えることが大切です。使用法・用量、飲み合わせに十分注意し服用してください
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