片頭痛に関する薬

薬剤師監修

片頭痛の薬の上手な選び方・使い方

片頭痛の薬には、病院で処方されるトリプタン系薬剤やエルゴタミン製剤、薬局で購入できる鎮痛剤があります。片頭痛は、脳の血管が拡張することによって、周りの神経が刺激を受けます。そして、痛みの原因物質である神経ペプチドが放出されることにより、炎症が起き、刺激が大脳に伝わって、経頭痛の症状があらわれます。

トリプタン系薬剤は、炎症を抑えるだけでなく、血管の拡張と神経ペプチドの放出を抑えます。予防効果はなく、軽度の痛みには高い効果が得られますが、重度の痛みには効果が十分に発揮されません。

エルゴタミン製剤は、トリプタン系薬剤を服用できない人や、トリプタン系薬剤では、頻繁に頭痛が再燃する患者に使用します。エルゴタミン製剤は、血管の収縮作用があり、血管拡張を防ぎます。そのため、ごく初期や前兆に効果を発揮します。

鎮痛薬は、すでに起きてしまった炎症を抑える作用があります。予兆や前兆にも効果があり、軽度の片頭痛に効果を現します。市販薬には多くの種類があります。イブプロフェンは、副作用が少なく、持続時間が比較的長いが、効き始めが遅いです。ロキソプロフェンは、比較的早く効くが、持続時間が短いです。アスピリンは、速効性と持続時間の長さに優れていますが、小児には使用できません。アセトアミノフェンは、最も安全で小児にも使用できますが、効果が弱いです。薬によって、様々な特徴があるので、自分に合った薬選びが必要です。

片頭痛の薬の副作用と注意点

トリプタン系薬剤には、頭痛治療薬を月に10日以上服用すると、薬剤の使用過多による薬物乱用頭痛になる可能性があります。トリプタン系薬剤は、重篤な副作用の報告はほとんどなく、安全性が高いと評価されていますが、副作用として比較的多いものに、胸・のど・肩の締め付け感や圧迫感、息苦しさがあります。

エルゴタミン製剤には、吐き気、食欲不振、下痢、腹痛、めまい、不眠、手のしびれなどの副作用があります。また、血管を収縮する作用と子宮を収縮する作用があるため、妊娠中や授乳中には服用できません。そして、エルゴタミン製剤を服用してから効果がなかった場合、24時間以内にトリプタン系薬剤を使用することはできません。

鎮痛薬にも、薬物乱用頭痛になる可能性があるため、予防的な効果はありますが、飲んでいると安心するからと、習慣にならないように注意が必要です。また、薬に含まれる成分によって異なりますが、飲み続けると、胃粘膜の防御機能が低下し、粘膜が胃酸で溶けて、びらん性胃炎や胃潰瘍や胃がんになることもあります。他にも様々な副作用があり、肝機能障害、腎障害、無菌性髄膜炎、ぜんそくなどがあります。そのため、説明書をしっかり読み、副作用について把握する必要があります。

片頭痛の薬の飲み合わせ

飲酒をすると、薬の副作用や毒性が増強する可能性があるため、服用してはいけません。しかし、飲み会や食事会など、やむを得ない場合は、時間をずらして服用するようにしましょう。また、炭酸飲料は、アスピリンなどの鎮痛薬との相性がよくありません。消化器内のPHが変動して、アスピリンの速度が遅くなります。特に、コーラは、他の飲料と比べても、酸が強いので、注意が必要です。

無水カフェインが含まれている薬に関しては、カフェインを多く含む飲料との飲み合わせは控える必要があります。カフェインが過剰になり、頭痛、不眠、動悸などの副作用を起こす可能性があります。栄養ドリンクの多くにも、アルコールやカフェインが入っているため、副作用を起こしやすくなります。栄養ドリンクを飲む時は、アルコールやカフェインが入っていないことに注意して選ぶことが大切です。

風邪薬は、成分が重複しているため、併用してはいけません。副作用を強めることになるので、胃炎や胃潰瘍になる可能性があります。その他にも、持病などのために、薬を飲んでいる人は、飲み合わせに注意が必要です。副作用を引き起こしたり、増強させてしまったりする可能性があるため、薬剤師に相談してから服用する必要があります。
  • 薬は効果をしっかりと引き出しながら、できるだけ副作用を抑えることが大切です。使用法・用量、飲み合わせに十分注意し服用してください
  • 専門家の皆様へ。薬の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください
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