特発性副甲状腺機能低下症とくはつせいふくこうじょうせんきのうていかしょう

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子どもの病気
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医師監修

特発性副甲状腺機能低下症とは

特発性副甲状腺機能低下症は副甲状腺ホルモンの値が急激に低下することによって、低カルシウム血症や高リン血症などの血液以上の症状が現れることを言います。
近年になって特発性副甲状腺機能低下症に関する研究が進むまでは、原因は不明とされていましたが、最近ではいくつかの原因が明らかにされつつあります。

特発性副甲状腺機能低下症の症状

特発性副甲状腺機能低下症の症状は、血中のカルシウム濃度が低下することによって起こるものが主です。カルシウムの不足により神経や筋肉の興奮がおこり、テタニー発作というこの病気に典型的な症状が現れます。
テタニー発作とは、手足の指の不随意な収縮のことで、両手指がこわばったり、顔が引きつったり、全身がしびれたりといった、てんかんの発作に似た状態が見られるのが特徴です。情緒不安定になったり、いらいらしたりといった精神面での異常が見られることもあります。
また、全ての場合において普遍的に現れはしないもののしばしば見られるものとして、白内障、心奇形、脱毛症、感音性難聴、O脚などの症状が挙げられます。爪・毛・歯・髪に異常が現れる場合もあります。

特発性副甲状腺機能低下症の原因

特発性副甲状腺機能低下症は、副甲状腺機能低下症の中でも原因がはっきりしていないものを指します。そのため特定の原因は挙げることはできません。
ですが、以前は原因がわからなかったものが、近年の医療の進歩によって明らかにされてきた例もあります。医療の進歩で明らかになったものの例としては、HAM症候群やAIRE遺伝子異常などの免疫異常によるもの、腎奇形や心奇形などの奇形症候群に伴って副甲状腺の臓器発生時に異常が起こったことによるもの、カルシウム感知受容体や原発性低マグネシウム血症などでカルシウム感受性が異常をきたしたことによるもの、副甲状腺ホルモン(PTH)の以上によるもの、などが挙げられます。
そのほかにも未だに要因が不明のものが多々あり、それらが特発性副甲状腺機能低下症というくくりで呼び表されます。

特発性副甲状腺機能低下症の治療法

特発性副甲状腺機能低下症は、原因が未だに解明されていない部分が多数残されている疾患であるため、特定の予防法というものは存在しません。症状が現れてから、その症状の個別に合わせた治療を行っていくのが一般的となります。
特発性副甲状腺機能低下症の治療には一般的に活性型ビタミンD剤やカルシウム剤が用いられます。これらを毎日服用することで血中のカルシウム濃度を調整し続けることによって健康な状態を保ちます。そのため薬は一生に渡って服用し続けなければなりません。また、薬の影響で高カルシウム尿症による尿管結石が起こるのを防ぐため、定期検診によってカルシウム値の調整を行う必要があります。
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