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『過労』による死亡事故。働きすぎると起こる、心身の変化とは。

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あってはならない「過労」による死亡事故。先日のニュースでも取り上げられていました。(詳細)

原因は、働き過ぎたことにより誘発した、「心室細動」

今回は『働き過ぎ』の危険性や、心身共にどのような影響を及ぼすのか、医師にインタビューしてみました。

■ Q 1 先日のニュースの、『過労死』は心身にどのような負担がかかったと推測しますか?

今回のニュースは、裁量労働制の勤務をされていた男性が心室細動を起こし、過労死をされたということですね。

ニュースの内容から見る限り、高熱でも出勤を命じられたり、「ほかの従業員より早く帰るな」といわれたなど、非常に肉体的にも精神的にも負担の多い労働環境下におられたようですね。

こういった環境であれば、裁量労働制は実質機能しないどころか、本人がイエスと言えば(言わせれば)いくらでも無制限に仕事をさせられるといった制度になりえますね。今回は裁量労働制の過労死で珍しい、という点が注目されているようですが、本人は法的にも今一つ保護が得られる環境になく、非常につらかったのではないでしょうか。

■ Q 2 働き過ぎにより、心身共ににどのような影響が?

長時間に及ぶ労働や、あまりにも個人負担の重い職務内容、連続労働などは慢性的な疲労感集中力の低下気分の落ち込みなどを招きます。抑うつ状態から深刻なうつ病を呈することもあります。

また、過剰に心身に負担がかかることで、脳や心臓などに影響を及ぼし、不整脈や胸の痛み、頭痛、手足のしびれなども見られることがあります。

■ Q 3 過労により引き起こされうる病気とは?

過労は、体のほとんどの部位に影響を及ぼすといっても過言ではありませんが、やはり心筋梗塞や今回のニュースのような心室細動などの致死的な不整脈、解離性大動脈瘤あるいは血圧の上昇などにより引き起こされやすい脳出血くも膜下出血などが深刻な事態を招きやすいと思います。

またもちろん、身体的・精神的なストレスによりうつ病パニック障害などの精神科疾患を発症し、最悪の場合には自殺をしてしまう方もいます。

■ 医師からのアドバイス

過労を防ぐことはなかなか難しいですが、大切なのは、完璧を目指さず、休息時間をしっかりとること。食事の栄養バランスに気を配り、アルコールは飲みすぎると気持ちを不安定にしますからほどほどにしましょう。

また、家族や信頼のおける友人と話したり、趣味に没頭する時間を定期的に作ることも、ストレス解消に役立ちます。太陽の下でスポーツで汗を流すことは、気分を爽快にしますし、お好きであれば動物や自然と触れ合うといったことも大きな癒しの効果があることも知られています。

(監修:精神科 吉田先生)
  • この記事は、医療・健康に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法、専門家の見解を推奨したり、商品や成分の効果・効能を保証するものではありません
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