まつ毛が少ない・短い…そんなお悩みを治療する薬

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監修:薬剤師 吉澤 恵理

「睫毛が、少ない・細い・短い」という状態を「睫毛貧毛症」といいます。
睫毛が抜ける原因は、目を擦るなどの刺激、マスカラや付けまつ毛による刺激、まつ毛エクステによる刺激やビューラーの過度な使用などが挙げられます。その他にも抗がん剤による副作用や自己免疫疾患などで睫毛が抜け落ちてしまうこともあります。

最近では、そのような症状を治療する「睫毛貧毛症治療薬」が認可され治療ができるようになりました。しかしながら自費診療ということもあり、認知度が低いのが現状です。

今回は、多くの方に「睫毛貧毛症治療薬」について知っていただけるよう説明させていただきます。

まつ毛の役割って?

わずか0.5~1cmの睫毛ですが、特に女性にとって外見的魅力を演出する大切なパーツですね。

しかし、睫毛には、その他にも重要な役割があります。
睫毛は、ゴミなどの異物が目に入らないように保護し、眼球への傷や目の疾病を防ぐ役割をしています。目の周りに危険が迫った時、睫毛はセンサーのように働いてすぐに目を閉じるような仕組みになっています。さらに睫毛は目の水分保持にも重要な役割を果たしています。

睫毛貧毛症治療薬:ビマプロスト外用液剤(一般医薬品名)とは?

睫毛貧毛症治療薬:ビマプロスト外用液剤(一般医薬品名)。
元々は、緑内障の点眼薬の成分であったビマトプロスト外用液。その副作用の一つに睫毛を伸長させるという症例があったことに着目したことが始まりです。

従来は、ビマプロスト外用液を有効成分とする緑内障治療点眼液やFDA(アメリカ食品医薬品局)で認可された睫毛貧毛症治療液が美容クリニックなどで自由診療として処方されていました。日本では、2014年に初めてビマプロスト外用液を有効成分とする「睫毛貧毛症治療薬」が認可されました。しかし、保険適用は認められず自由診療での処方となっています。

自由診療の場合は、医療機関によって若干の値段の差もありますが5ml/1本の睫毛貧毛症治療液の価格は2万円前後のようです。

使い方と気になる副作用について

<使い方>
睫毛貧毛症治療薬には、専用のアプリケータというハケが付属しています。
1)メイクオフ。コンタクトは外してください。
2) アプリケーターに睫毛貧毛症治療薬一滴垂らします。
3) アプリケーターでアイラインを引くように睫毛の根元に塗布します。
4) 睫毛の根元以外についた薬液を拭き取ります。
5) 必ず左右別々のアプリケーターを使用し、必ず、使い捨てにしてください。

<気を付けたい副作用>
下記のような副作用が見られた場合は、医師に相談をしてください。
しかし、発症頻度は低くほとんどの場合は、使用中止することで回復します。
1)虹彩色素過剰:眼球の色が濃くなる。
2) 眼瞼溝深化:まぶたがくぼむ。
3) 眼瞼色素沈着:まぶたの色素沈着。

薬剤師からのアドバイス

今後、睫毛貧毛症治療薬の需要が伸びるのではと思います。
それによって、抗がん剤の副作用や自己免疫疾患が原因の場合には保険診療が認められようになることを、わたしも望んでいます。

気になる方はぜひ病院や薬局で聞いてみてくださいね。

(監修:薬剤師 吉澤 恵理)


参考
・塩野義製薬グラッシュビスタ 医療機関用説明書
・塩野義製薬グラッシュビスタ 添付文書
・千住製薬ルミガン点眼液 添付文書

監修:薬剤師 吉澤 恵理

1969年福島県生まれ。1992年東北薬科大学卒業。福島県立医科大学薬理学講座助手として研究する中で臨床に興味が湧き、福島県公立岩瀬病院薬剤部勤務となる。その後、いくつかの病院・調剤薬局勤務するなかで、健康セミナーなども行ない患者からの信頼は厚い。アロマコーディネーターの資格も有し、美容に関しての相談にも応需、好評を得ている。
また、4人の子どもを持つシングルマザーでもあり、自身の出産・子育ての経験を活かし、医療の枠にとらわれず、女性のさまざまな悩みに応じている。
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