今や飲食店の口コミサイトのように、医療機関もサイトや口コミで選べる時代になってきました。

しかし、本当に自分に合った病院を探すために、どのようなことを条件とすればよいのでしょうか。

そこで今回は内科医の先生に選んでもらった「良い病院の条件」をご紹介します。

内科医が選ぶ「良い病院の条件(医師編)」


その都度説明をきちんとしてくれる


これは基本的なことですが、とても大切なことですね。

説明がわかりやすい


難解な医学用語を患者さんの説明につい使ってしまう医師もいます。

検査結果などを見せたうえで説明する


コピーなどもらえると、後で調べたりするのも容易ですね。

患者さんの顔を見て丁寧に話をする


たくさんの病院が電子カルテになったこともあって、医師が最初と最後だけしか顔を見なかった、という話を聞くこともありますね。

診断や方針が明確である


非常に大切なことですね。病名がはっきりしない場合は、どのような病気の可能性があるのかだけでも言われたほうが安心しますよね。

内科医が選ぶ「良い病院の条件(看護師編)」


テキパキ作業をする


たまにマイペースな看護師さん、仲間とのおしゃべりのおおい看護師さんもいますね。

しっかり患者さんの名前などを顔を見て確認する


きちんと本人の目を見て確認することは事故を防ぐうえでも基本です。

温かみのある、優しい対応をする


痛みの具合や部屋の温度など、広範囲に気配りのできる優しい看護師さんだと治療もかなり苦痛が軽減することがあります。

処置に関してきちんと説明する


何のためにその処置をするのか、簡潔にでも説明はほしいですね。

必要に応じて医師との架け橋になってくれる


特に入院中などは医師と面談するほどではないが、「言っておいてほしいこと」があることがありますね。

内科医が選ぶ「良い病院の条件(病院内の環境・設備編)」


設備が整っている


ある程度は院内で検査が受けられると入院中などは安心ですし、楽ですね。

バリアフリーである


科などにもよりますが受診する患者さんの目線で作られていてほしいですね。

清潔な環境である


基本ですね。

事務と外来・病棟の連絡が良い


なかなかお会計が出来なかったり、受けていない処置について請求されていたりすると不安になります。

医療スタッフ間の連絡が密である


こちらも事故を防ぐうえでも非常に大切なことです。

内科医が選ぶ「良い病院の条件(体制編)」


ほかの病院との連携がきちんととれている


これも非常に大切なことです。総合病院でも、そこにない科もありますね。

主治医不在時の申し送りがきちんとなされている


代理のスタッフなどが対応できるようになっていてほしいですね。

担当者・担当部署がはっきりしている


不調時にスタッフに言われた電話番号にかけたのに、電話がたらいまわしになるような事態は避けたいものです。

24時間緊急時の電話対応が可能である


個人病院などでは患者さんの受け入れは難しいことも多いですが、かかりつけ患者さんに関しては緊急時には何らかの指示が出せる体制になっていてほしいですね。

医療相談室などがある


これも、医療費や診療トラブルがあった時などに安心ですね。

選んではいけない病院の特徴

■きちんとした説明がない

■突然の休診が多い

■患者さんの取り違えや処方の間違いが何度もある

■スタッフの患者さんの扱いがぞんざいである

■医療ミスを報告するようなシステムがない

病院の口コミサイトやランキング

病院の口コミサイトやランキングについては、他のことでもそうですが正しい情報も正しくない情報もあります。

その方の経験を率直に書いてあるものもあれば、何らかの偏りがある場合も考えられますね。

参考にすることはかまわないと思いますが鵜呑みにせず、自分で様々な情報を総合的に見て病院を選び、受診したうえで自分にとって良いのか、そうでないのか判断するようにしましょう。

医師からのアドバイス

病院は病気や妊娠など、人生の大きな出来事に関してかかることが多く、昨今の医療事故などのニュースを受けて敏感になるのはある程度やむを得ないことだと思います。

多すぎる情報に惑わされず、きちんと話を聞いて、適切な判断をする病院・医師であるかどうかは実際に自分が受診してみないとわからない部分も多いものです。

ご自身の身体のことですから、評判にとらわれすぎず、おかしいなと思ったらその都度納得のいく説明を求めて、自分なりに判断していく姿勢も大切ですね。

(監修:Doctors Me 医師)