海外旅行中に病気やケガをしてしまうと、言葉の問題をはじめ、慣れない食べ物や気候による体調の変化、病院の場所がわからないなど、予想できなかったさまざまな問題が起こりますよね。

 

事故が起きてから後悔することのないように、海外旅行へ行く際にはしっかりと事前準備をしていきましょう。今回は、そのコツについて松浦先生に教えていただきました。

 

 

後悔しないための、3つの事前準備

1】旅行先の国で推奨される予防接種を打つ

 

例えば、中央アフリカや中南米に行く際には、短期であっても「黄熱」の予防接種などが推奨されています。厚生労働省検疫所*1や行く先の大使館ホームページなどから、必要な情報を集めることができます。予防接種を行うことを考えると、出発の6週間くらい前までにはトラベルクリニックなどで相談をしておくとよいでしょう。

 

2】常備薬は多めに持っていく

海外で市販薬を買う場合、成分量がわかりにくかったり、地域によっては偽薬が出回ったりしていることがあります。「風邪薬」「鎮痛薬」「整腸薬」「抗ヒスタミン薬」などは、使い慣れている日本の薬を持っていくとよいでしょう。

 

また、処方薬を持っていく際は、訪問国に持ち込みが可能か確認しておきましょう。がんの痛みに使用する医療麻薬などは、許可証が必要な場合があります。蚊などを媒介して感染する病気が流行している地域に行く場合は、虫除けスプレーなども持参するとよいでしょう。

 

3】病名を英語や現地の言葉で控えておく

「体調が悪い:Sick」「痛み:Pain」「吐き気:Throw up」「下痢:Diarrhea」など簡単な単語をメモする、翻訳アプリで調べることができるようにしておくと便利です。

 

 

旅行保険への加入を忘れずに!

 

病気で病院を受診した場合、海外での医療費は健康保険が適応にならないこともあり高額となることが多いです。特に、アメリカなどは非常に治療費が高額です。

 

また、治療を受ける、継続するために搬送が必要な場合の費用も請求されます。例えば、交通事故などで、ドクターヘリで病院に運ばれると、数100万から場合によっては5000万円以上になる場合もあります。

 

そんなときに備えて、あらかじめ旅行保険に入っておくことをおすすめします。

 

旅行保険を選ぶポイント

・治療の補償限度額、範囲の確認

・救援費も対象か

・持病に対する補償の有無

・建て替えが必要か

・電話での翻訳などサポートがあるか

 

旅行保険に入っておくと、受診できる医療機関がリストになっていることもあります。大使館のホームページなどにも、日本語が通じる医療機関が載っています。受診する場合は、参考にしてみてください。そのほか、ホテルのフロントなどでも、かかるべき病院を教えてもらえることがあります。

 

 

もし現地で病気になってしまったら…

一般的に、救急外来のような場合は、日本と同じように受付をして診察・治療という流れになります。基本的に予約制の所が多いため、問い合わせてから受診するようにしましょう。

 

旅行保険やクレジットカードなどの保険があれば、それらのヘルプデスクから病院とやり取りをしてもらえる場合もあります。

 

 

松浦先生からのメッセージ

最近では、海外旅行を楽しむ人が増えていますね。慣れない旅先で病気やケガというトラブルにあってしまったとしても、事前の準備をしておくだけで色々なリスクを回避することができます。せっかくの旅行を楽しむためにも備えをしっかりしてくださいね。

 

 参考

1:厚生労働省検疫所