虫歯(う蝕)に関する薬

薬剤師監修

虫歯/う蝕の薬の上手な選び方・使い方

虫歯、う蝕は、歯を失う大きな原因になります。治療に当たってはまず専門の歯科医に診察して、綿密な治療計画を実施していく必要があります。しかし虫歯、う蝕の治療は、症状や進行度合いによっては薬の使用によって症状の緩和や治療をすることも可能な場合があります。虫歯、う蝕が進行すると炎症や痛みが生じることが一般的です。痛みや炎症が生じるのは酵素が、痛みの伝達物質を生成し、症状として現れるからです。したがってこの酵素の生成を阻害する薬を服用することで、痛み物質の生成を阻害し、解熱、鎮痛、抗炎症作用の効果に期待するというものです。また痛みの程度が軽微である場合は、虫歯、う蝕を薬と反応させ、その進行を止める薬を使用することもできます。これは内服ではなく歯に直接散布し、患部の治療に当たります。歯に散布するだけではなく、洗口、歯磨きによって薬剤の成分を歯に行き渡らせ、歯の再石灰化を促し、軽微な虫歯、う蝕の進行を防止していくという薬が用いられることがあります。さらに虫歯、う蝕の菌を直接滅菌し、歯を再生させるという薬も存在します。虫歯、う蝕の薬は、痛みや炎症の軽減を行う薬以外の多くは医師の判断、処方を受けて使用することとになります。大切な歯が重篤な症状に至り、抜歯や神経に作用する前に適切な治療手段を講じることが大切です。

虫歯/う蝕の薬の副作用と注意点

虫歯、う蝕の治療薬は、副作用を生じることがあるので注意が必要です。まず虫歯、う蝕から生じる鎮痛、抗炎症効果をもたらす薬は、胃に強い不快感や痛みを生じさせ、炎症を引き起こすことも珍しくありません。したがって胃薬等と一緒に内服することが望ましく、また空腹時ではなく食後に服用するという服用のタイミングが重要です。さらに吐き気や下痢、口内炎、食欲不振といった症状を引き起こすこともあります。ドラッグストア等で手軽に入手できるものもありますが、やはり適切な医療施設にて歯科医の判断のもとに服用し、治療、症状の緩和に努めることが必要です。また歯に直接散布し虫歯、う蝕の進行を止めるという薬は、喉頭がんや咽頭がんのリスクを高めるという可能性が考えられます。初期虫歯の治療として有効な薬剤、手段ではありますが、低年齢の子供に対しては、口内に不快感を生じさせるということも起こりえます。さらに虫歯、う蝕に用いられる薬は自由診療にあたり、保険の適用外となる薬も珍しくありません。その薬を使い、どのくらいの予算で、どのくらいの期間で治療が完了するのか歯科医師と相談の上、治療計画を立てていく必要があります。また治療を進めていくと同時に新たな虫歯、う蝕を生じさせないためにも、砂糖の摂取量を減らしたり、プラークの除去など予防の視点も大切になります。

虫歯/う蝕の薬の飲み合わせ

虫歯、う蝕の薬は飲みあわせについても考えていかなければなりません。虫歯、う蝕によって生じる痛みや炎症を緩和する薬は、心筋梗塞や脳梗塞の予防、治療に使われる薬との飲みあわせがよくありません。抗凝血作用を強めてしまい、出血のリスクを高めることになります。また糖尿病に用いられる血糖値を下げる薬と共に服用することで、血糖を下げる作用が強まり、低血糖から意識混濁の症状を引き起こすことがあります。さらに膀胱炎、呼吸器感染症に用いられる主に耳鼻科で処方される薬との飲みわせによって痙攣の誘発を高める可能性があります。関節の炎症を鎮め、痛みを和らげる薬との飲みわせの悪さも報告されており、同じ炎症作用があることからその作用を強め、体に普段をかけてしまうことがあります。また歯に散布し、虫歯の進行を止めるという薬は飲みこんでも人体に毒性はありません。しかし過剰に飲みこんでしまった場合は牛乳やカルシウム剤を服用し、不溶化を促します。しかしこの類の薬は治療院等、歯科医の指導のもとで用いられることが一般的ですので、患者さんは飲みあわせについて特段注意することはありません。また服用する薬の場合はお茶に含まれるカテキン、コーヒーに含まれるカフェインなどが薬剤の不活性化を促してしまうことがあるので、適切に作用するよう、お湯または水で飲むように心掛けましょう。
  • 薬は効果をしっかりと引き出しながら、できるだけ副作用を抑えることが大切です。使用法・用量、飲み合わせに十分注意し服用してください
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