大人になっても絶壁頭がコンプレックスで…という人はいると思いますが、原因の一つに赤ちゃんの頃の寝方の癖などが考えられます。

 

できれば頭の形の良いまま成長させてあげたいというのが親心ですが、お子さんの頭の形でお悩みの場合「頭の形外来」で専門の治療を受けることができます。

 

今回は「頭の形外来」で行われるヘルメット治療や、いびつな頭の形のリスク、頭の形を綺麗に保つ方法などを医師が解説します。

 

目次

 

 

頭の形外来とは

赤ちゃんの診察

 

頭の形を矯正を治療を目的にするのが頭の形外来です。

  

頭の形がいびつになる原因

赤ちゃんの頭の骨は、狭い産道をくぐり抜けられるように、複数の骨が組み合わさってできており、少しずつ折り重なって産道を通って、生まれてからも変形を続けます。

 

■ 向き癖

生まれた後に向き癖があると、下にして寝ている方がぺったんこになってしまったり、後頭部が平らな絶壁頭になってしまうことがあります。

 

胎内にいるときからすでに向き癖があって骨が変形している場合もあります。これらは病気とまでは言えないですが、頭の形は人目につきやすく、形がいびつだと気にされる方もおられます。

 

■ 病気

小頭症や頭蓋縫合早期癒合症といったまれな病気のために、頭の形がいびつになる人もいます。

 

 

頭の形外来を受診される患者さんの症状

赤ちゃんの頭の形の測定

 

頭位性斜頭

向き癖のために下になる部分の頭が平らになる状態を頭位性斜頭と言い、上から見ると左右どちらかが平べったい三角形のような形になります。前後に長い長頭症になることもあります。

 

仰向けに寝ていることが多いと、後頭部が平たい絶壁頭になります。

 

頭蓋骨縫合早期癒合症

頭蓋骨の合わせ目は、本来ゆっくりと硬くなっていくのですが、それが早期に硬く噛み合わさってしまうと、それ以上頭が成長できなくなり、顔面と頭がいびつになる頭蓋骨縫合早期癒合症になります。

 

形によって短頭蓋・舟状頭蓋・三角頭蓋・クローバー頭蓋などと呼ばれることもあります。

 

クルーゾン病・アペルト症候群

脳・指などの奇形を伴うこともあります。

 

 

頭の形外来のヘルメット治療

頭の形外来のヘルメット治療

 

検査

医師が目で見て、巻き尺などでサイズを計測します。頭の形のレントゲン、CT、スキャナーを使用して正確に計測する場合もあります。

 

治療

計測した形に応じて、オーダーメイドのヘルメット(リモルディングヘルメット)を作成し、常時はめることで、頭の形を矯正しようという治療です。

 

手術

頭蓋骨縫合早期癒合症の場合、形成外科で骨の形を整える手術が必要になります。

 

費用

健康保険の適応はなく自費診療であり、日本でも数カ所しか行っている病院はありません。ヘルメットの費用は30〜40万円程度です。

 

治療期間

一般的には、首が座ってから平均5カ月程度、入浴時以外ずっとヘルメットを装着します。

 

注意点 

一日中ヘルメットを着けていることになるので、頭皮がかぶれる場合があります。

 

 

頭の形がいびつなまま放置するリスク 

頭をかしげる子供 

 顔の形がいびつになることで、首が傾く斜頸、背骨がひずむ側弯症、かみ合わせの異常などを引き起こす可能性があると言われています。

 

先進国のアメリカでも、治療が一般的になり始めたのは2000年ごろからであり、それまでは病的ではない頭のひずみは放置されてきました。

 

今後ヘルメット治療により長期的にどのような効果があるのかは不明です。

 

 

赤ちゃんの頭の形を綺麗なまま保つ方法

赤ちゃんの頭をクッションで支える

 

赤ちゃんを特定の方向だけでなく左右均等に寝かせるように、クッションやタオルで背中から頭を支えるようにします。

 

また、股関節の開き具合に左右差があるために、特定の方向しか向きにくくなっている場合もあります。

 

 

最後に医師から一言

海外の医師と子供 

 

海外ではこれまでよりも積極的に、頭の形を整えようという考えが出てきているようです。日本でも今後普及していくかもしれません。

 

(監修:Doctors Me 医師)