バストのサイズと乳がんは関係は? 大きいとがんになりやすい説の信憑性

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監修:Doctors Me 医師

乳がんは、多くの女性が罹患する病気です。身内や知人で乳がんを患っている人がいるということも少なくないでしょう。

乳がんは、他人事ではない病気です。そのため、乳がんについて知り、予防や対策をすることがとても重要です。

乳がんは、「バストが大きいほうがなりやすい」という噂をきいたことがある人も胃あると思います。そこで、乳がんとバストサイズが関係あるのか考えて見ましょう。

乳がんの症状

乳がんは、乳腺という部分に出来るがんです。乳がんになると、以下のような症状が見られます。

しこり


乳がんになると、硬い石ころのように触れるしこりがみられます。しかし、超早期の非浸潤性乳管癌などの場合、でこぼことした手触りがあるだけでしこりなのか迷うような場合もあります。

乳がんのしこりは、ひとつのがん細胞がどんどん増殖し、腫瘍を形成していきます。最初は目に見えないくらいの大きさですが、時間と共に大きくなっていきます。

乳頭分泌


乳がんになると、乳頭から分泌物が出ることがあります。

乳がんの乳頭分泌の特徴は、片方の乳頭の一つの孔から分泌されるという点です。特に血液が混ざっている血性乳頭分泌の場合は要注意です。

痛み


乳がんは痛みがないケースがほとんどです。しかし、かなり進行していたり炎症を伴っている場合には、痛みがあることもあるようです。

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乳がんが起こる原因

乳がんは、どのような原因で起こるのでしょうか?

生理・生殖要因


初経年齢が早い人や、閉経年齢が遅い人は、乳がんになりやすいといわれています。また、出産経験がない人や初産年齢が遅い人、授乳経験がない人も、乳がんのリスクが高くなるといわれています。

体格


高身長の人や、閉経後に肥満体型になった人は、乳がんのリスクが高まるとされています。しかし、痩せている方であってもなる方もいるので、注意が必要です。

生活習慣


飲酒の習慣が乳がんリスクを高めることは確実とされています。また、脂っこい食事やジャンクフードを食べる食生活も、乳がんの原因になると考えられています。

遺伝


一親等に乳がんの既往歴がある場合には、乳がんのリスクが高まると考えられています。そのため、家族に乳がん患者がいる場合は、より慎重に乳がんの健診などを受けていく必要があります。

女性ホルモンが大きく影響している


乳がんは、女性ホルモンのひとつであるエストロゲンが大きく影響しているといわれています。

初潮の時期が早い人や閉経が遅い人・出産経験がない人・授乳経験のない人など、どれも女性ホルモンのエストロゲンの影響を受ける時期が長くなってしまうことが、

乳がんを引き起こす原因となっていると考えられています。

バストサイズの乳がんの因果関係はあるのか?

乳がんは、バストサイズが大きいとリスクが高まるという俗説があります。

しかし、バストの大きさは脂肪の量できまるものですが、乳がんは脂肪細胞ではなく乳腺にできるものであるため、脂肪の量が多くバストが大きい場合でも、乳がんのリスクが高まるということはないと考えられています。

ただ、乳がんには女性ホルモンが大きく関係しているとされており、バストサイズついても、女性ホルモンが関わっています

この観点から、バストサイズが大きいと女性ホルモンの分泌も多く、それが乳がんのリスクを高めているという見方もあるようです。

このようにさまざまな意見がありますが、バストの大きさと乳がんの因果関係は未だ明らかではありません。

つまり、「バストが大きいと、乳がんになりやすい」という意見は単なる噂であり、信憑性のないものであるということです。

バストサイズに関係なく、乳がんになる可能性はあります。バストが小さい人も大きい人も、同じように乳がん健診を受けることがとても大切です。

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バストサイズが乳がんに及ぼす影響

バストサイズが大きいことで、乳がんの発生率などに何か影響はあるのでしょうか?

発見しづらい


バストが大きいと、バスト部分に脂肪細胞が多いため、しこりが脂肪細胞にうもれてしまうことで、発見が遅れることがあります。

特にしこりがバストの奥のほうにあった場合、バストの脂肪が回りにあるためにしこりを見つけにくくなってしまいます。見つけたとしても、固さなどを判断しにくい場合もあります。

また、マンモグラフィーなどで健診を受ける場合にも、バストが大きく脂肪が多いと機械としこりまでの距離がそれだけ遠くなってしまうため、みつけにくくなるケースもあるようです。

バストサイズは女性ホルモンが関係している可能性も


乳がんは女性ホルモンの一種であるエストロゲンが影響しているという見方もあります。

バストの発育には、女性ホルモンのエストロゲンは欠かせません。つまり、バストが大きいということは、それだけエストロゲンの影響を受けたということになるのです。

エストロゲンの影響を多く受けたことで、乳がんのリスクが高まっているという見方をされることもあります。

乳がんを予防しよう!

乳がんは、生活習慣を見直すなどすることで予防することができます。

定期健診を受けよう


乳がんは、定期健診がとても大切です。

日本では、乳がん健診は40代以上で毎年行うことが奨励されています。自分で触って確認する自己触診については、20代から習慣づけておいたほうが良いでしょう。

生理が終わり乳房の張りが落ち着いたタイミングで、月に1回セルフチェックを行いましょう。

乳がんは、早期発見をすればほとんどの場合完治できる病です。定期健診やセルフチェックをすることで、乳がんを見逃さないようにしましょう。

食生活を見直そう


乳がんは、高カロリー・高コレステロールの食べ物が原因となっているという見方もあります。

乳がんは日本人よりもアメリカ人やヨーロッパ人の方が発生率が高かったのですが、近年日本でも乳がんが急増しています。この背景には、食の欧米化が進んだことが関係しているといわれています。

欧米的な食事は、乳がんリスクを高める可能性があるため、和食や脂分の少ない食事をできるだけ心がけることで、乳がんのリスクを減らすことができます。

運動をしよう


運動は、乳がんの予防に効果があるといわれています。

徒歩通勤や休日の運動習慣を身に着けることで、ダイエットにもなる他に乳がんの予防になると考えられます。

お酒は控えめに


飲酒習慣は、乳がんのリスクを高めます。お酒を飲む習慣のある人は、暴飲するのを避け適度に楽しむようにしましょう。

親族に乳がんの人がいないかどうかをチェックしよう


一親等の親族に乳がんにかかった人がいる場合、乳がんのリスクが高まるといわれています。

そのため、自分の身内に乳がんにかかった人がいるかどうかを知っておくことで、より慎重に乳がんの有無をチェックすることができます。

もしも身内に乳がんになったことのある人がいた場合には、自分自身もリスクがあるということを自覚して、健診やセルフチェックを欠かさないようにしましょう。

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バストサイズに関係なく乳がんの健診を受けよう

バストサイズにかかわらず乳がんのリスクがあるとなると、定期的な健診やセルフチェックがとても重要になってきます。

「バストが小さいから関係ない」などと世の俗説を過信せず、健診やセルフチェックを欠かさないようにしましょう。

こうした行動が早期発見につながり、仮に乳がんがみつかった場合にも助かる可能性が高まります。

(監修:Doctors Me 医師)
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