【産婦人科医の妊活コラム】Vol.3: 授かりやすい身体の作り方~その2

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医師:樽井 智子

前回に引き続き…

前回(授かりやすい身体の作り方〜その1)に引き続き、今回も授かりやすい身体の作り方について、お話していきたいと思います。当たり前のような、身体に良い事をすること、それが授かりやすい身体作りです。

その6:バランスのよい食事をとろう


普段、何を食べているかは、 私たちの健康に大きな影響を及ぼし、妊孕力にも影響を及ぼします。当たり前のようですが、バランスの良く取れた食事を心がけるようにして下さい。とくに女性は
・野菜
・フルーツ
・炭水化物
・タンパク質
・乳製品
などを、バランスよく摂取し、高脂肪のものや油は控えめにする事が、勧められます。

その7:適正体重を守ろう


適性体重は、ボディーマスインデックス(Body Mass Index; BMI)で表す事が出来ます。
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

ですので、例えば、身長160cm, 体重55kgの女性の場合は、
BMI=55(kg)÷1.6(m)÷1.6(m)=21
となります。

妊娠をするのに適したBMIは、20〜24です。 太り過ぎも、痩せすぎも、共に妊娠しにくくなる事が知られています。とくに、若い女性では、モデルさんの様な体型を目指し、痩せる方がいます。BMIが18.5以下の女性の場合、女性ホルモンが適切に分泌されなくなり、月経不順や無排卵などを引き起こしやすくなります。無理なダイエットは、健康にも、妊活にも良くありません。

その8:運動をしよう


運動が、心身の健康に良い影響があることも、良くご存知かと思います。ぜひ、定期的な運動を日課の中に取り入れましょう。

しかし、不妊治療の際に使われる薬には、卵巣に多数の卵胞を形成する作用があります(卵巣が大きくなります)ので、不妊治療中には、激しい上下運動を伴う運動、例えばランニングやエアロビクスといったものは、避けた方が良いでしょう。水泳、自転車、ウォーキング、トレッドミルなどは問題がありません。

その9:婦人科検診を受けよう


妊活中も、定期的な一般内科検診と、婦人科検診を受けることは重要です。とくに、日本では若い女性が子宮頸がんに罹る率が上昇しているのにも関わらず、子宮頸がん検診の受診率が低い事が知られています。
性経験をもつようになったら、必ず1年に1回は婦人科の内診、及び子宮頸がん検診を受けましょう。

その10:基礎体温表をつけよう


基礎体温を測定し記録すると、自身の卵巣機能や、月経サイクルを知る助けになります。基礎体温は、妊娠しやすい時期や、妊娠しにくい時期の推定にも利用できます。不妊症で専門医を受診する際には、医師から求められる検査の中に含まれているので、妊活中は、ぜひ基礎体温を測定・記録する事をおすすめします。

まとめ

今回は、妊活を考えている方に、自分で出来ることについて、簡単にお話ししました。子供を持つ事を考えている方は、まず、自分で出来る事から始め、必要があれば、早めに専門医の診断、アドバイスを受けていただきたいと思っております。

~医師:樽井 智子~

樽井 智子Tomoko Kaneko-Tarui, M.D., Ph.D.

1971年生まれ、産婦人科専門医。医学博士。元ハーバード大学医学部・マサチューセッツ総合病院産婦人科講師。
2015年4月より、『事実に基づいた妊活に関する正しい情報を分かりやすく伝えていく』をテーマに、オンライン講座『樽井智子の妊活講座』を開講し、心身を健康にする妊活指導を行っている。
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