リステリア食中毒の症状

リステリア食中毒により起こる症状としては、倦怠感や寒け、さらには喉や鼻などに渇いたような感覚を感じるようになります。これらの症状は、インフルエンザに感染した場合によく似ています。そのため、感染から初期の場合には、リステリア食中毒であることを見過ごす場合も多いです。

しかし、2週間から6週間あまりの潜伏期間を経た後には、体に対して敗血症やあるいは髄膜炎といったような重大な病状を引き起こすことがあります。もしこれらの重大な病状が引き起こされた場合には、致死率が高いため注意を必要とします。

また、免疫力が弱い高齢者や子供、妊婦、病気の治療などを行っている人などが感染する可能性があるため、気をつける必要があります。

リステリア食中毒の原因

リステリア食中毒が起きる原因としては、リステリア・モノサイトゲネス菌のついた食べ物を食べることによります。リステリア・モノサイトゲネス菌は、普段の生活空間の中で存在しています。菌の数が少ない場合には、感染する事はありません。しかし、食品などの管理に問題があり菌が大量に繁殖した場合には、感染する確率が高くなります。
菌が繁殖しやすい食べ物としては、生乳や生肉、さらに植物があります。さらに、食品を製造している工場では、リステリア・モノサイトゲネス菌が大量に繁殖する可能性があり、食品工場の生産ラインでの衛生状態が悪いと、この菌による感染が拡大する恐れがあります。そのため、食品製造現場での衛生管理が求められます。
ただし、リステリア食中毒の日本での発生報告は今までありません。

リステリア食中毒の治療法

リステリア食中毒に対する予防方法としては、食品衛生管理を万全に行っておく必要があります。リステリア感染は、免疫力が下がっている高齢者などがかかりやすい傾向にあります。そのため、できるだけ食べ物の種類や管理状態について、細心の注意を払うことが必要です。
また、原因となるリステリア・モノサイトゲネス菌は、熱に弱い特徴を持っています。そのため、しっかりと加熱処理した食物を選ぶことによって、リステリア食中毒への感染をできるだけ予防するということが可能です。その他、免疫力を高めるための生活習慣に気をつけるなど対策を取ることが効果があります。