風邪/風邪症候群に関する薬

薬剤師監修

風邪の薬の上手な選び方・使い方

風邪と呼ばれる疾病は、原因の異なる様々な病気の総称であって、咳を初めとして頭痛や発熱や悪寒や鼻水、さらには咽頭痛や下痢や嘔吐などの諸症状を呈するものを言います。風邪の原因は、ウイルスの場合が多く、細菌の場合も少しあります。原因ウイルスも原因細菌もそれぞれ多種類になり、簡単には特定できません。インフルエンザ・ウイルスおよび細菌を除き、これらの原因(各種ウイルス)に直接働き掛ける風邪薬はなく、風邪の諸症状を緩和させることを目的とします。市販の風邪薬は、対症療法の薬であり、根本原因に働き掛けるものではありませんが、苦しい風邪の諸症状を緩和してくれますので、仕事などを休めない事情がある時に役立ちます。ただし、風邪の回復は、一部を除き自然治癒に任せるものとなり、自然治癒を遅らせることになりかねない対処療法(特に解熱効果の強いもの)では、逆効果となることもあります。そのため、風邪薬を用いる場合は、解熱は別として、つらくて我慢できない症状だけに効く薬を選ぶことが望ましいと言えます。風邪の諸症状の殆ど全部に効くように調剤された総合感冒薬より、ピンポイント効果型の方が、風邪の治りが早くなる可能性があります。

風邪の薬の副作用と注意点

風邪薬の副作用は多岐に渡ります。副作用に関する一般的な注意点としては、眠くなる成分を含むことが多く、その場合、自動車の運転や機械の操作を避けるよう指示する文言が薬の説明書に記載されています。また、稀ではありますが、アナフィラキシーショックやスティーブンス・ジョンソン症候群など重篤な症状を発症する場合もあり、異常を感じた場合、風邪薬の服用を中止し、飲んだ薬を告げて早急に医師の診断を受ける必要があります。アナフィラキシーショックは、過剰免疫反応であり死亡することもある危険なもので、スティーブンス・ジョンソン症候群は、失明の危険もある危険なものです。また、風邪薬には、大量服用すると中毒を起こす成分(アセトアミノフェン)が含まれていることがあり、早く治したい一心で大量服用することは、危険を伴います。市販されている大衆薬としての風邪薬は、安全性の高い成分が殆どであり、指定された用法用量を守る限り危険は少ないですが、特異体質の人にとってはそうとも言えず、軽く考えすぎないことも大切なことです。なお、医師の処方による薬の場合、薬剤の含有量が多かったり、効果は高いものの危険度も高い薬剤であるのが普通ですから、異常を感じた場合、医師に相談する必要があります。

風邪の薬の飲み合わせ

風邪薬には、飲み合わせに関する注意事項があります。注意すべきことの筆頭は、アルコールの摂取です。風邪薬には、解熱鎮痛薬としてアセトアミノフェンが含まれていることがありますが、これとアルコールとは悪い飲み合わせに該当し、両方を同時に大量摂取すると肝臓障害を引き起こして死に至ることがあります。また、風邪薬にはカフェインが含まれていることがありますが、コーヒーや緑茶や紅茶やコーラなどカフェインを含む飲料を飲むとカフェイン過剰摂取となり、悪影響が現われます。カフェイン過剰摂取による急性中毒の症状としては、心拍数の増加や不整脈や呼吸困難などがあり、極端な過剰摂取では死に至ることもあります。また、グレープフルーツやオレンジなどの柑橘系の果物(ジュースを含む)は、薬の効果を強めたり弱めたりすることがあり、一般に避けるべきものとされます。薬と薬との飲み合わせについては、同じ成分が重なる場合があり、その場合、効果が強く現われすぎますので、注意が必要となります。風邪薬と鎮痛剤との組み合わせ、風邪薬とアレルギー薬(抗ヒスタミン薬)との組み合わせ、風邪薬と向精神薬との組み合わせ、これらの組み合わせでは、同じ薬が重なってしまう可能性が高くなります。
  • 薬は効果をしっかりと引き出しながら、できるだけ副作用を抑えることが大切です。使用法・用量、飲み合わせに十分注意し服用してください
  • 専門家の皆様へ。薬の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

風邪/風邪症候群に関する薬一覧

健康チェック画像

「風邪予防の習慣」チェック

手洗い、うがい、しっかり習慣化できていますか?
健康チェックする