痘瘡/天然痘とうそう/てんねんとう

カテゴリ
脳の病気
感染症
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

医師監修

痘瘡/天然痘とは

痘瘡(とうそう)/天然痘(てんねんとう)は、アジアやアフリカの農村で、紀元前1万年以上前に発生した感染症です。20世紀の100年間で、2〜3億人が死亡しました。感染者とワクチン未接種者が接触しないようにする根絶計画が実施され、その後患者は確認されていません。

痘瘡/天然痘の症状

痘瘡/天然痘は感染後7~16日の潜伏期間があり、急激な発熱から症状が始まり、前駆期と発疹期に分かれます。
前駆期は、39度前後の発熱や頭痛、四肢痛から始まり、2~3日後には、40度以上まで体温が上がり、小児の場合は、意識障害や嘔吐する場合もあります。発熱から3~4日後には、いったん熱は下がり、発疹期へと移行します。
発疹期は
1紅斑
2丘疹
3水疱
4膿疱
5結痂
6落屑
の順番に移行します。顔面や頭部に現れることの多い発疹ですが、全身に現れる場合もあります。水痘と異なり、水疱に臍窩があるのが大きな特徴です。呼吸器や消化器にも病変が現れ、呼吸困難や呼吸不全を引き起こすこともあります。

痘瘡/天然痘の原因

痘瘡/天然痘の原因は、痘瘡ウイルスです。痘瘡ウイルスは、ボックスウイルス科で、ウイルスの中でも有数の大きさを誇り、DNAを核酸としてもっています。人から人へ感染するウイルスです。唾液や気道内分泌物などからの飛沫感染や、天然痘患者との接触、近距離でエアロゾルによる気道感染などが感染経路です。
天然痘ウイルスは感染力が強いウイルスで、発疹がかさぶたになった後も、1年以上にわたって感染力を持続しています。また、低温や乾燥に強く、エーテル耐性をもつウイルスである一方、アルコールや紫外線、ホルマリンによって簡単に不活化されてしまいます。

痘瘡/天然痘の治療法

痘瘡/天然痘の予防に有効的なのは、種痘と呼ばれるワクチンの接種です。感染してしまっても、4日以内に摂取することで、効果を発揮します。ワクチンの効果は5年ほどです。
ワクチンには副作用が起こる場合があります。10~50万人に1人の割合で、種痘後に脳炎を発症しています。また、全身性種痘疹や接触性種痘疹といった副反応が起こる場合もあります。
発症した場合は、患者を隔離し、患者と患者が接触した人全員に種痘を行う必要があります。
  • このコーナーは、病気や症状に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法、専門家の見解を推奨したり、商品や成分の効果・効能を保証するものではありません
  • 専門家の皆様へ。病気や症状の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください

痘瘡/天然痘に関するコラム