ロタウイルス腸炎/乳児嘔吐下痢症ろたういるすちょうえん/にゅうじおうとげりしょう

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胃の病気
感染症
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医師監修

ロタウイルス腸炎/乳児嘔吐下痢症とは

ロタウイルス腸炎/乳児嘔吐下痢症とは、ロタウイルスに感染して起こる急性の胃腸炎で冬から春にかけて流行し、0〜6歳頃の乳幼児期にかかりやすい病気です。白色の下痢が特徴的です。
ロタウイルスは通常の環境下でも安定していて、感染力は非常に強くわずか10個ほどのロタウイルスでも感染してしまいます。したがって5歳までのほぼすべての幼児が感染するといわれていますが、予防接種の普及により重症化を防げるようになりました。

ロタウイルス腸炎/乳児嘔吐下痢症の症状

ロタウイルス腸炎/乳児嘔吐下痢症の原因であるロタウイルスに感染すると、2~4日の潜伏期間の後に突然嘔吐を始めて、半日後あたりから腹痛や消化不良を起こしているような鼻につくにおいの便をします。38℃以上の高熱が出ることもありますが、熱が出ない場合もあります。ロタウイルス腸炎/乳児嘔吐下痢症の特徴であるはげしい嘔吐と下痢は3~7日続き、下痢では便の色がしだいに薄くなり米のとぎ汁のように白く水っぽくなります。嘔吐と下痢がひどい場合には脱水症状を起こす心配があります。
また、乳幼児は激しい症状が多く出ることがあり、特に初めて感染したときに強い症状がでます。
合併症では、けいれん、肝機能異常、急性腎不全、脳症、心筋炎などの重症な合併症を起こすことがあります。

ロタウイルス腸炎/乳児嘔吐下痢症の原因

ロタウイルス腸炎/乳児嘔吐下痢症の原因のロタウイルスは、血清群によりA、B、C、D、E、F、Gの7つに分類されます。この内のA、B、Cが人間に感染しますが日本で起こる感染のほとんどがA群であり、C群は主にブタに感染しますが稀に人間に感染することもあります。
感染経路は、ロタウイルスが口から入ることで感染します。ロタウイルス感染の患者の便には大量のウイルスが含まれています。また、感染して無症状でも便から排出されたり、下痢が治ってからも3日以上経たないと感染力が残っている場合があります。
ロタウイルスに感染すると、下痢の始まる2日前から10日後までは便からウイルスが排出されるために、一度流行すると治まるまでに時間がかかります。

ロタウイルス腸炎/乳児嘔吐下痢症の治療法

ロタウイルス腸炎/乳児嘔吐下痢症の感染を予防するには、オムツ交換後の手洗い、トイレの後の手洗い、調理の前や食事・おやつの前の手洗いなどよく手を洗うことを習慣付けることが大切です。また、オムツ交換のときは使い捨ての手袋を使用したり、手を洗った後に使用するタオルを頻?に交換するか、紙タオルを使用します。
これらの予防を行ってもロタウイルスの感染力は非常に強いので、完全な予防対策を行うことは難しいです。
日本では幼児を対象に2種類のワクチンがあり、任意で接種を受けることができます。ワクチンを受けることでロタウイルスによるロタウイルス腸炎/乳児嘔吐下痢症を防いだり、発症しても症状を軽くして重症になる合併症も防げます。

ウイルス自体を殺す薬はないため、治療としては、下痢や嘔吐がくり返されることにより起こりうる、脱水症状を予防しながら、ウイルスが体外に排出されるのを待つしかありません。
適宜吐き気止めの使用は可能です。
しかし、下痢止めを使用してしまうと、体内にウイルスがとどまったままになってしまうため、病状はよくならないでしょう。
水分摂取を心がけ、安静にすることで、体力を温存し、ウイルスの体外排出を待ちましょう。
  • このコーナーは、病気や症状に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法、専門家の見解を推奨したり、商品や成分の効果・効能を保証するものではありません
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