慢性下痢まんせいげり

カテゴリ
腸の病気
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医師監修

慢性下痢とは

慢性下痢とは、症状が3週間以上続く下痢のことです。浸透圧性下痢、分泌性下痢、腸管粘膜障害による下痢、腸管運動異常による下痢の4種類に分類され、いずれの場合も何らかのウイルスや細菌、疾患などを原因としているケースがほとんどです。下痢と便秘を繰り返す場合も慢性下痢に含まれます。

慢性下痢の症状


水分の量が多く、泥状や液状になった便が出る状態が下痢と定義されます。医学的な慢性下痢は、3週間以上下痢の症状が続くことです。
  
例外的に、下痢と便秘を繰り返すタイプの場合もここに含まれますが、基本的にはただ「胃腸が弱く下痢になりやすい」というタイプの人は該当しません。慢性下痢の発症率は約3%とされています。
  
併発しやすい症状としては、脱水状態がよく見られます。下痢は水分を必要以上に放出してしまっている状態ですので、慢性下痢では慢性的な脱水症状になるおそれもあります。また、下痢の種類によっては、貧血や発熱、腹痛などが見られる場合もあるでしょう。

慢性下痢の原因


下痢の種類として、以下の4つが挙げられます。慢性下痢をもたらす可能性のある病気としては、過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎、クローン病、寄生虫、大腸がん、内分泌疾患などが考えられます。  
  
・浸透制圧下痢
腸と内容物との浸透圧の差から起こる下痢です。腸管で吸収されない食べ物や薬剤が浸透圧を上げるため、水分が腸管内に移動し、便の水分量が増えます。
  
・分泌性下痢
水分の分泌が促進されることで引き起こされる下痢です。原因物質としては、細菌やウイルス、胆汁酸や脂肪酸などが挙げられます。
  
・腸管粘膜障害による下痢
炎症性の腸疾患などが主な原因です。血液や滲出液が腸管から排出されることで引き起こされます。
  
・腸管運動異常による下痢
排便は腸管の運動によって起こりますが、この運動は通常より活発すぎても少なすぎても排便に障害をもたらします。
  


慢性下痢の治療法


慢性下痢の原因となる疾患はいくつも考えられるため、予防や治療もその原因ごとに異なってきます。対症療法としては輸液によって、水分や電解質を補給する程度しかありません。  
    
根本的な解決のためには、原因疾患の治療を優先することが欠かせません。例外的に、成人男性の過敏性大腸症候群については、大腸の痛覚伝達を抑制する薬として、ラモセトロン塩酸塩があります。
  
予防法としては日ごろから体調を整え、暴飲暴食や偏食を避けるなど健康的な生活を送ることが大切です。

慢性下痢の薬の上手な選び方・使い方

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慢性下痢はお腹が弱い方や過敏性腸症候群の方や生活習慣が偏った方などに起こりやすい症状です。慢性的に下痢の症状が続くため、早く治したいと考え、つい下痢止めの薬を飲んでしまう方もいらっしゃるかと思いますが慢性下痢の場合の薬の服用には注意が必要です。慢性下痢の根本的な原因は腸内の環境が乱れていることです。慢性下痢では腸内の悪玉菌が増え、腸が正常な水分調整ができなくなったことにより引き起こされる症状です。一般的な下痢止めの薬では下痢の症状を止める働きをするため、慢性下痢の原因である腸内環境を整えることにはなりません。慢性下痢を治すためには腸内環境を整える整腸剤や乳酸菌サプリメントを摂取することをおすすめします。他にも納豆菌やオリゴ糖などのサプリメントでも腸内環境の正常化が期待できます。慢性下痢を治すためには、下痢止めを服用するのではなく生活習慣や食生活を見直し腸内環境を整えることが必要になります。下痢の症状を治したいからといって下痢止めの薬を服用するのではなく、長期的に整腸剤や乳酸菌を摂取し腸内環境を整えることで改善していきましょう。自分に合った長期間続けられる薬やサプリメントを選ぶことが重要です。
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