医師監修

C型慢性肝炎とは

C型慢性肝炎は、C型肝炎ウイルスによる肝臓の病気で、肝硬変になるまで自覚症状がない場合が多いため、検査による早期発見が大切です。国内のC型慢性肝炎持続感染者は100万人から200万人とされており、高率に肝がんや肝硬変へ病変します。

C型慢性肝炎の症状

C型肝炎ウイルスの感染によって発症し、肝機能の障害が続きます。肝炎が6か月以上に及ぶ場合を慢性ウイルスと呼んでいます。
  
C型慢性肝炎は、ウイルスに感染しても自覚症状がほとんどありません。場合によっては、食欲不振や全身倦怠感、悪心や嘔吐などの症状がみられます。また、黄疸や肝臓の腫大が表れることもあります。
  
症状が乏しいこともあり、感染に気付かず放置しておくと、感染者の7割ほどが持続感染へと移行していき慢性肝炎を引き起こします。さらに症状が進行していくと、肝硬変や肝がんに移行していく可能性が高いです。進行のスピードは緩やかで、10年~30年かけて病変していきます。

C型慢性肝炎の原因

C型慢性肝炎は、C型肝炎ウイルスの感染が原因です。昔は注射器の使い回しや、ウイルスを持った人からの輸血などの医療行為等によって感染が拡大していきました。そのため、中高年者の中には、C型肝炎になっている人が多く、未成年者にはほとんどいません。
  
特に1989年11月以前に輸血を受けた人や、覚せい剤や麻薬を使用するために注射器を共有していた人などは注意が必要です。また、ボディピアスをしている人や臓器移植を受けた人、血液透析の期間が長い人なども感染の可能性がやや高まります。
  
まれなケースとしては、出産時に母親から子どもに感染することがあります。その確率は5%ほどです。

C型慢性肝炎の治療法

感染している場合は、通常の生活を送りながら、主治医と相談し、栄養バランスのよい食事やストレスを溜めないよう気を付けます。アルコールは症状を悪化させる原因にもなるため、控えるようにします。
  
C型慢性肝炎の治療には、インターフェロンを使い、ウイルスの排除を行います。飲み薬と併用することで、患者の約4割がウイルス排除に成功しています。排除できなかった場合でも、一時的にウイルスの増殖を抑えることで、肝臓がんへ病変する可能性を低めることが可能です。また最近はインターフェロン無しで飲み薬のみで治療できる可能性も出てきています。
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