C型急性肝炎しーがたきゅうせいかんえん

カテゴリ
肝臓・胆のう・すい臓の病気
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医師監修

C型急性肝炎とは

C型急性肝炎はC型肝炎ウイルス(HCV)が血液を介して肝臓へと侵入して増殖するため、それを排除しようとする免疫細胞の働きによって肝臓に急性に炎症が起こりますが、重症化することは少ないとされています。3割程度の感染者にあってはHCVが自然に体外排出されて治癒するものの、残りの感染者にあってはHCVの遺伝子が変異しやすいという特徴から、持続的な感染状態となって慢性化します。慢性化した場合には高い確率で肝硬変、肝臓がんへと移行することが知られています。

C型急性肝炎の症状

C型急性肝炎は、A型、B型肝炎のように黄疸を呈したり、紅茶の様な色の褐色尿を呈することが少ないことから、急性期における症状の現れ方が軽く、自覚症状があまり見られないという特徴があります。

自覚症状が乏しいことから発症していてもそのまま日常生活を続けている場合もあります。職場などの健康診断や人間ドック、献血、他の疾患の際の血液検査などで偶然発症が確認されることも少なくありません。

HCV感染後2か月程度経過してからA型あるいはB型肝炎にも見られるような全身倦怠感や食欲不振、発熱、嘔吐などが現れ、血液検査をすると肝機能の状態を示すAST、ALTの数値の上昇、黄疸を示す数値の上昇がみられます。その他には肝臓の腫れや浮腫が見られることもあります。

C型急性肝炎の原因

C型急性肝炎ウイルスの感染経路は血液が主なものとなっています。HCVが発見される以前は輸血や血液製剤、注射針の使い回しなどが感染原因となっていました。使い捨ての注射針使用の普及やHCV発見に伴う輸血に使用する血液、血液製剤の検査体制の構築などによって、現在ではこれらが原因で感染するということはほとんどなくなっています。

しかしながらピアスの穴開け、入れ墨やタトゥーを施す、違法薬物使用の際の注射器の使い回し、十分な滅菌処理や消毒を施さない鍼治療などによって感染する可能性があります。セックスなどの性行為で移ることもあります。また大量出血を伴うような手術を受けたあるいは症状を呈した方で特定の血液製剤の投与を受けた可能性がある場合にも感染している可能性があります。

C型急性肝炎の治療法

C型急性肝炎への感染を予防するワクチンや薬剤はまだ開発されていません。したがってHCVに感染している方の血液に接触しないということが感染するリスクを避けることが唯一の予防方法といえます。

血液が付着する可能性がある歯ブラシやかみそりの共有を避ける。ピアスの穴開け、入れ墨やタトゥーあるいは鍼治療を受ける際には滅菌処理や十分な消毒が行われているか確認する。性行為でも感染するため、不特定多数の方とのセックスを避けるとともに、コンドームの着用を確実に行いましょう。注射器を用いる違法薬物は使用しない。医療従事者などは血液を取り扱う際にはゴム手袋を装着するなどです。ごく常識的な日常生活をおくっていれば簡単に感染のリスクを避けることが可能です。
  • このコーナーは、病気や症状に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法、専門家の見解を推奨したり、商品や成分の効果・効能を保証するものではありません
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