医師監修

B型急性肝炎とは

肝臓の細胞が大幅に破壊されるものを肝炎といいますが、その中でも6か月以内に治ってしまうものを急性肝炎といいます。
B型急性肝炎は、急性肝炎の代表的なもののひとつで、ほかにもA型、C型がありますが、症状自体はどれも変わりはなく、成人になってB型急性肝炎に感染した場合は、ほとんど慢性化することはありません。

B型急性肝炎の症状

B型急性肝炎は、ほかの急性肝炎の症状と大差はありませんが、およそ1か月から3か月程度の潜伏期間を経て、全身の倦怠感が現れます。
ほかにも、食欲がなくなったり、吐き気をもよおす、発熱など、風邪などと似通っているため、気づきにくい場合があります。
症状がさらに進んでくると、黄疸が出てくるため、この時点ではじめて肝臓が悪いと気づく人がほとんどです。黄疸とともに茶褐色の尿や白い便が出ることもあります。
しかし、肝臓は沈黙の臓器といわれるように、かなり悪化するまで自覚がないことが多く、悪化していても黄疸が全くでないこともあります。成人でB型急性肝炎を発症した場合は慢性化の可能性が低いため、半年以内にこのような症状も治まることになります。

B型急性肝炎の原因

急性肝炎の原因の多くは肝炎ウイルスに感染することとされています。そのウイルスにはA型とB型、C型とD型、E型の5種類ありますが、そのうち日本で主な感染がみられるのは、A型とB型、C型の急性肝炎の3つで、B型のウイルスに感染した場合にB型急性肝炎を発症します。
B型急性肝炎の主な感染原因は、B型肝炎ウイルスを持つ、いわゆるキャリアといわれる人の血液や体液を介して感染します。日本では全体の1パーセントがキャリアといわれており、現在のB型急性肝炎の患者の多くが、キャリアとの性交渉で感染したものです。以前は輸血や血液製剤から感染を起こしたことがありましたが、、現代ではチェックが厳しく、輸血からの感染はごく稀なことです。

B型急性肝炎の治療法

B型急性肝炎の発症を予防するには、ウイルス感染率の高い性交渉で、相手の血液や体液に触れないよう対処することです。また、不特定多数の者と性交渉を行わないこととコンドームの着用が基本対策です。
また、B型肝炎ウイルスは特に、東南アジア諸国やアフリカ、南米などにキャリアが多いといわれていますので、海外旅行先での性交渉は慎むことが重要です。衛生環境が悪い中での、鍼治療や入れ墨、ピアスなども控えて、カミソリやハブラシの共用もやめます。
最大の予防法はワクチン接種です。ワクチンを3回接種することで、かなりの確率で感染を予防することが可能です。現在は乳児のワクチンスケジュールにも入っており、接種が推奨されています。
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