睡眠障害に関する薬

薬剤師監修

睡眠障害の薬の上手な選び方・使い方

なかなか寝つけない、眠れても途中で何度も目が覚める、などの睡眠障害は日常生活に支障が出るので辛いものです。しかし、睡眠障害も上手に薬を選び、使うことで改善されます。

まずは「睡眠障害かな?」と思ったら、医師に相談しましょう。症状が軽ければ内科でも対応してくれます。しかし重いようであれば心療内科や精神科といった専門科の受診をお勧めします。医師には「いつ頃から眠れないのか?寝つけないのか?途中で起きるのか?最近なにかストレスがたまるようなことはないか?」など睡眠障害かどうか、またその度合を知るために問診をされます。単なる睡眠障害ではなく、うつ病など、他の症状が影響している場合もあるため、きちんと答えましょう。あなたの返答を聞いて、医師はどの薬を使用するかを決め、処方されます。

薬は指示された量をきちんと飲みましょう。そして大切なことは、薬を飲んだらすぐに横になって眠れる態勢になることです。薬を飲んだものの、横にならずに何かをしていると、ちょうどよく眠気が来たタイミングを逃し、寝そびれてしまうことがあります。また、記憶がないまま行動することがあるので、「薬を飲んだらすぐに横になる」を徹底しましょう。

睡眠障害の薬の副作用と注意点

睡眠障害の薬にも副作用はいくつかあります。

まず寝起きの時に足がふらつくことがあります。特に夜中に目が覚めてしまった場合には、薬の筋弛緩作用で全身の力が抜けていることがあります。目が覚めた時はあわてて動かず、ふらつきがないか様子をみながらゆっくりと動いてください。それから、薬の作用が日中まで持ち越してしまうことがあります。頭がぼんやりしたり、昼間に眠気が強く出たり、頭痛や頭重感が出る人もいます。このような症状が出る場合、薬が強すぎる可能性もあるので、医師に相談し、薬の量の増減や、種類の見なおしをしましょう。逆に眠れないからといって勝手に増量するのも厳禁です。睡眠障害の薬は倍飲んだから、倍効く、というものではありません。効かないようであれば医師に相談しましょう。

また依存性もあります。良くなったなと思い、長期間服用しているものを突然止めてしまうのはよくありません。反動が出てまた眠れなくなってしまう場合があります。自己判断はせずに、医師の管理下で少しずつ減らしていくのが大切です。

もう1つ注意していただきたいのは、飲酒です。睡眠障害の薬を服用している間は、基本的にはアルコールは控えましょう。薬とアルコールを同時に摂取すると、薬の作用が強く出すぎてしまいます。肝臓にも負担がかかるので、お付き合いの場などでも上手に断りましょう。

睡眠障害の薬の飲み合わせ

睡眠障害の薬にも飲み合わせ、食べ合わせがあります。

まずは精神安定剤や抗うつ剤など、心療内科や精神科で処方される薬です。これらの薬は眠気が出やすいものが多いため、睡眠障害の薬と併せて出される場合でも、服用時間を指定されています。必ず指定された時間通りに服用するようにしましょう、

次に、風邪薬や鼻炎の薬など、抗ヒスタミン剤が入っているものも、もともと眠気が出やすい薬です。併せて飲むと睡眠障害の薬の作用が増強されることがあります。市販の薬を購入する場合でも、ドラッグストアには大抵薬剤師がいますので、遠慮をせずに相談しましょう。そして、意外と思われるでしょうが、グレープフルーツジュースや胃腸薬でも、特定の睡眠障害の薬の作用が増強される場合があります。さらに意外なのが小麦ふすまやペクチンといった、食物繊維入り食品です。こちらは逆に食物繊維が薬の吸収を妨げて、作用が弱くなります。日頃からお薬手帳などを参考に、自分が飲んでいる薬はどういう種類のものなのか、をしっかり把握しておきましょう。

せっかく睡眠障害の薬を飲むのであれば、その特徴や副作用もしっかりと把握し、効果を最大限に引き出して、しっかり睡眠を取りたいものです。そのためには、不安があったり、迷ったりすることがあれば、とにかく医師や薬剤師に相談しましょう。睡眠障害の薬は上手に使って、上手に卒業したいですね。
  • 薬は効果をしっかりと引き出しながら、できるだけ副作用を抑えることが大切です。使用法・用量、飲み合わせに十分注意し服用してください
  • 専門家の皆様へ。薬の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください
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