精神薬を飲むと副作用で太る? 気をつけたい「精神薬とダイエット」

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監修:薬剤師 吉澤 恵理

精神科の薬を飲むと太る、という話をご存じの方は多いのではないでしょうか?
もちろん皆さんそうなるとは限りませんが、そうなる方がいらっしゃるのも事実です。

今回はこの「精神薬を飲むと太る?」についての疑問を、薬剤師に解説していただきました。

精神薬の種類の中で太りやすくなる副作用がある薬を、太りやすくなる理由とともに教えてください。

それを副作用と呼ぶのかは難しいところですが、代表的なところではジプレキサ※1やレクサプロ※2といったお薬があげられます。
また、太りにくいお薬とされるエビリファイ※3でも絶対に太らないとは言えません。

これらは統合失調症うつ病に使われる場合が多く、太る理由としては、結局のところ症状が落ち着き前向きになり体にエネルギーがでて食欲に繋がる、という場合が多いです。

なので、快方に向かう時に太る方も多く、必ずしも悪いことではありません。

※1:ジプレキサ……
2001年に発売された抗精神病薬(統合失調症の治療薬)です。
鎮静作用に優れ、興奮・感情的になりがちな患者さんに対して特に効果的です。睡眠作用もあるため、睡眠導入剤として使われることもあります

※2:レクサプロ……
2011年に発売された抗うつ剤です。
即効性と安全性のバランスが優れており、セロトニンを集中的に増やす作用があります。

※3:エビリファイ……
2006年に発売された抗精神病薬(統合失調症の治療薬)です。
穏やかに効くため副作用が少なく上に、安全性が高く、双極性障害やうつ病をはじめ、パーソナリティ障害など様々な疾患に広く使用されています。

精神薬で太らないためにはどうすればよいですか。

精神薬を飲んだ方が、全員が太るわけではありません。やはり自己コントロールをしっかりしていただくことが大切です。

ダイエットとして、というよりは生活習慣として、欲求に対する自己管理をしっかりしていただくことが太りにくくなることに繋がります。

精神薬を服用中にダイエットをおこなっても大丈夫ですか?

おすすめしません。

精神薬を飲まれているということは精神的にストレスがかかり、それに耐えきれずに病気になってしまったということです。
その状態で更にストレスのかかるダイエットをすることはまずは病気を治すべき状態でするべきではないからです。

まずは治療に専念して病気を治してから改めてダイエットに挑まれることをおすすめします。

精神薬の影響で食欲が増進した際に、心がけるべきことを教えてください。

食欲がでて食べているときは満たされていても、その結果太ることは女性だけでなく男性にとっても望まれるところではないと思います。
食欲が増進している状態の時に、これだけ食べたらどうなるかの結果を考えて自制心をもち自分をコントロールするように心掛けてください。

それは結果的にダイエットに留まらず心の病気からの回復に必ず繋がります。

まとめとして、「精神薬の副作用で太ること」についてアドバイスをお願いします。

精神薬の副作用で太る、と聞くと飲むのを躊躇するのは当たり前のことです。 ですが誰もが太るわけではありません。

何より少しの怪我や擦り傷と違って心の病気は太りたくないから薬も飲みたくないし、自然治癒に任す、というわけにはいきません。
体の健康は心の健康にも繋がります。 自分が精神的に健やかでいるために何が必要なのか、それもよく考えてみてください。

薬ときちんと向き合って付き合い方を考えて、自分の体調と合わせて無理のない範囲で体型のことも考えて頂ければ、と思います。

くれぐれもダイエットと病気の治療、どちらが今の自分の体調に必要なのかを見誤らないように注意してくださいね。

(監修:薬剤師 吉澤恵理先生)

監修:薬剤師 吉澤 恵理

1969年福島県生まれ。1992年東北薬科大学卒業。福島県立医科大学薬理学講座助手として研究する中で臨床に興味が湧き、福島県公立岩瀬病院薬剤部勤務となる。その後、いくつかの病院・調剤薬局勤務するなかで、健康セミナーなども行ない患者からの信頼は厚い。アロマコーディネーターの資格も有し、美容に関しての相談にも応需、好評を得ている。
また、4人の子どもを持つシングルマザーでもあり、自身の出産・子育ての経験を活かし、医療の枠にとらわれず、女性のさまざまな悩みに応じている。
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