詐病さびょう

カテゴリ
こころの病気
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医師監修

詐病とは

自己利益を目的として病気であるかのように偽り、周囲の目をあざむく詐偽行為をいいます。詐病として主に患者の自己申告のみで症状が確定するような病気には、ムチウチ症、弱視、失明、難聴または失聴、うつ病などがあります。

症状

本人が訴える症状として頭痛、腹痛、背中の痛みなどの体の痛み、めまい、気分の落ち込み、不安感、記憶喪失といった精神的ものが多くありますが、具体性に欠ける為、どの病気であると診断するのは困難です。
詐病ではなく、実際に同じ症状を訴え、苦しい思いをしている方も勿論存在します。本人の訴えが事実かどうかは分かりにくいですが、病気のフリをしている以上、不自然さが当然あります。

1.障害者認定を受ける、労災認定を受ける、刑罰が軽減されるといったような、明確な目的がある。
2.とちらかというと、病気の改善よりも診断書を書いてもらう事が目的に見える。
3.痛みを訴える際、自傷行為がある、検査を免れようとする、もしくは検査の数値を変えるために努力をします。

具体的にどんなことをするのかというと、難聴のふりをしたり、声が出ないふりをしたり、自分で自傷行為により痛みを訴えたり、いないはずの人が見えるような幻覚を訴えたり、中には針金やプラスチック等を飲み込む方もいます。
また、実際に交通事故にあったことは事実であるが、その後「自力での歩行不可能」のような形で後遺症といった形で障害者認定を受けようとする方もいます。

原因

詐病の多くは本人に人格的な問題があり、反社会性人格障害である場合が多く見られます。
この反社会性人格障害を持つ方は凶悪犯罪を犯すことで知られていますが、反社会性人格障害の方が必ずしも犯罪を起こすという訳ではありません。
傾向としてアルコール依存症や薬物依存といった依存性、犯罪といった問題を起こしやすい傾向があるとされています。その特殊な性質のため、反社会性人格障害者の被害者がパーソナリティ障害を患う事もあると言われています。
また、事故等の理由により脳に損傷を受けたことで反社会性人格障害を発症する場合があります。反社会性人格障害の特徴として、
1何度罪を犯しても.法を守るとことができず、逮捕の原因となるような事件、事故を繰り返します。
2.平気で何食わぬ顔をして嘘をつくことができます。何らかの快楽や自分の利益の為に嘘をつきます。
3.衝動的な行動が見られます。地道にこつこつと自分の将来の計画が立てられません。
4.短気であったり、怒りっぽく、攻撃性があります。第三者が見るとよく分からないような理由で突然怒り出すことがあります。
5.良心が欠けています。人の体や心を傷つけてしまっても、何かを盗んだり、騙したりしても反省することができません。

予防・治療法

詐病を防ぐのは本人の意思の問題なので、今の段階では厳しく、医師も頭を抱える問題のひとつです。
主にムチウチ症、弱視・失明、難聴・失聴、精神病等の自己申告の訴えが多く、嘘かどうか分かりにくいこと、検査を受けたとしても尿検査などで尿に異物を混入させることで検査結果を誤認させることがあります。
逆に線維筋痛症、慢性疲労症候群など、検査で異常を見つけることができない病気にかかっている患者が詐病扱いされ、精神的に追い込まれるケースも存在しています。
医師といえど、診察室以外の場所で何をしているか、どんな生活を送っているのかを知ることは出来ませんし、診察室においての本人の発言が全てです。もし、詐病目的で何の病気を詐病するのかしっかりと調べた上で受診し、診察室でそうであるかのように振舞ったり、演技したり、処方された投薬の効果まで計算して発言されている場合は見破ることは難しいといえます。特に、精神疾患は問診が主体ですし、外傷についてもあるかないかは分かりますが、自傷か事故かは分かりにくいので、訴えがあった時点で詐病を見抜くのは難しいといえます。
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