アスペルガー症候群の症状

アスペルガー症候群の症状は様々です。
・曖昧なことを理解できない
・好きなことは永遠と話し続けてしまう
・興味のないことは絶対に手を出さない
・冗談が通じない
・名前を呼ばれなければ自分だと認識できない
・スケジュール管理ができない
・指示が無いと動けない
・空気を呼んだ対応が出来ない
・言葉の裏を読めない
など、特徴的な症状はいくつもあります。

子供のうちにこれらの症状を発見し、早期療養すれば良いのですが、中々発見が難しく大人になり、社会に出てから周囲と調和がとれず生きづらさを感じ、初めてアスペルガー症候群かもと病院に駆け込む人も少なくはありません。この症状が出たらアスペルガー症候群だと断言できる症状が無いため、子供の頃の多少言動が周りと違っても、個性的な子供として周囲が受け入れてしまう傾向があり、発見が遅れるのです。

近年になり、周囲に知られ始めた障害なので、療養や治療を受けられる機関は多くありませんが、気になる症状がいくつもある場合は、大人は、発達障害外来、アスペルガー症候群外来科を設けている大学病院を、子供は、各都道府県に設置されている発達障害支援センターに相談してみると良いです。

アスペルガー症候群の原因

アスペルガー症候群の原因は、医学が進んだ現代社会においても、原因は不明です。
とは言え、親子関係の愛情不足、親や周囲からの虐待が原因なのではないかと一説が出ています。子供の頃から親の注目をあびたい一心で学業に取り組むため、勉強のできる子として親が見てしまい、情が不足しているとは捉えてくれないのです。
親からの遺伝も考えられていますが、親子で性格が似ていたり、言動が似ていたりするためだとも考えられるので、判断が難しいと言えます。コミュニケーションや想像力の欠如などの症状から、脳機能の障害も原因として考えられています。妊娠中や出産直後に脳に障害を負ったのではないかと考えられていますが、確定的な原因は、先にもあげたとおり、不明のままです。

アスペルガー症候群の予防/治療法

成人してから、アスペルガー症候群だと気が付き、治療を始めても遅くはありません。しっかりサポートを受ければ、生きづらさは無くなり社会に適応できます。予防というよりも、ご自身の状態をしり、周囲のサポートを受けながらしっかり治療していくことが大切です。
スケジュールを管理できないのであれば、メモ帳を持ち歩き全て書き記す。優先順位の判断が状況が変わってしまうとつかなくなるのであれば、いくつか状況を想定した行動をメモ帳にしっかり書き記しておけば良いのです。周りの方に支持を仰ぐのも良いはずです。まずはご自身で出来ることからはじめて行くことが治療の一歩です。

子供の場合は、親や周囲の観察力が大切です。言動に疑問を感じたら、発達障害センターや、役所の育児サポートなどに相談し、指示を仰いでもらうなどして、1人で抱え込まないほうがよいでしょう。