自傷行為じしょうこうい

カテゴリ
こころの病気
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医師監修

自傷行為とは

自傷行為とは、リストカット、髪の毛を抜く、爪を噛む、性的放縦、薬の過剰服用など、故意に自分の心身を傷つける行為を指します。

何かしら精神的な不調を抱えている場合が多いです。自傷行為は、無理にやめようとすると症状の悪化につながるため、適切な医療機関に受診することが大切です。

自傷行為の症状

自傷行為は、故意に自身を傷つける行為全般を指します。

例えば、以下の行為が挙げられます。
・リストカット
・髪の毛を抜く
・爪を噛む
・自身を殴る
・性的放縦、性的逸脱
・薬の過剰服用 など


カサブタを無理にはがすなど、誰でも一度はやったことがありそうなこともエスカレートすれば自傷行為になりかねません。また、自殺を意図していなくても、最終的に死に至るほどの傷や行為にエスカレートしていくこともあります。

自傷行為をする人は、自責的で精神的なバランスを崩している場合が多いです。うつ病、統合失調症、パーソナリティ障害、依存症、パニック障害、摂食障害、強迫性障害など、精神疾患を発症している場合もあります。

自傷行為の原因

自傷行為をする原因は一人ひとり異なるものの、主に以下が自傷行為に関わっていると考えられます。

・誤った自己認識
・自尊心の低さ
・虐待
・孤独
・精神的にショックな出来事 など


精神的に成熟していく過程で、必要な愛情や周りからのサポートを得られなかった状況なども自傷行為に関係していると考えられます。

自傷行為をする心理はさまざまです。「心の痛みを和らげたり心を落ち着かせたりするために行う」、「自己の存在を確認するための手段として行う」、「人に助けを求められないがために行う」、「自分の存在が許せない感情を自分にぶつける」などの感情が挙げられます。

また、自傷行為をすると脳内麻薬様物質(β-エンドルフィン、エンケファリン)が分泌され、心の痛みを和らげる鎮痛効果が得られます。そのため、自傷行為に依存していくことも多いです。

自傷行為の治療

まずは、精神科を受診します。カウンセリングや薬物療法、認知行動療法など、一人ひとりの状態に適した治療法が選択されます。場合によっては、入院が必要なこともあります。

本人ができる工夫として、可能であれば代替行為を試します。例えば、爪を噛みたくなったらハンドクリームを塗る、髪を抜きたくなったらなでる、という行為にかえていきます。自傷の癖に近い行為で、行動を変えていく方法です。

また、自傷したことや自傷に至るまでの辛い感情を安心して吐き出せる環境を見つけることも大切です。身近な人には相談しづらい場合は、カウンセリングを検討します。

周囲の人ができるサポート

周囲の人がサポートするにあたって大切なのは、「理解と援助」です。

自傷行為は、決して人の興味をひくために行う行為ではありません。

自傷行為をしている人がいる場合は、決して感情的に怒ったり泣いたり責めたり、無理に自傷をやめさせることは控えてください。応急処置のうえ、自傷行為の裏にある悩みや思いに寄り添ってあげてください。そして、カウンセラーや医師などの専門家にバトンタッチしましょう。

自傷行為をやめさせようするのではなく、つらい感情が溢れたときに人に頼れるようにアシストすることが根本的な解決につながります。見て見ぬふりはせず、健康的な精神構造を育める環境に身を置くサポートをすることが大切です。

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