睡眠相前進症候群の症状

睡眠相前進症候群の症状には、一体どんなものがあるのでしょうか。
簡単に言えば、極端に早く起きてしまう、早く寝てしまうといった症状があります。深夜には目が覚めてしまうという点からも容易に想像はつきますが、夕方に耐えがたい強い眠気に襲われます。
そしてそのまま入眠してしまい、深夜には目が覚めてしまい、その後は再び眠ることができません。このような症状が出るのは、一般的には40代以降の中年、もしくは高齢者に多いとされており、それより若い世代には「睡眠相後進症候群」と呼ばれる、入眠時間が後退していってしまうという障害の方が多く見られます。

症状としては早寝早起きなので、自分の身体がそれで大丈夫であれば問題はないようですが、睡眠時間が短くなってしまって辛いですとか、仕事が手につかなくなるという場合は早めに病院を受診した方が良いとされています。

睡眠相前進症候群の原因

極端な早寝早起きである睡眠相前進症候群の原因は一体どこにあるのでしょうか。ここでは原因についてみていきたいと思います。
まず、この睡眠障害の原因として挙げられる最も大きなものは、何らかの理由から体内時計が前にずれてしまうことにあるとされています。体内時計が前にずれてしまう原因として考えられるのは、加齢によって体内時計の周期が短くなっていくということです。

また、入眠の時間帯が早くなってしまう原因として挙げられることに、メラトニンという眠気を引き起こすホルモンの分泌されるタイミングが早まってしまっているということがあります。このホルモンは強い光を浴びることによって分泌されるのですが、大体14〜16時間後くらいに分泌量が増えて、眠くなるとされています。睡眠相前進症候群の人は深夜に目が覚めてしまって再度入眠することができないため、電気をつけてしまいます。その電気の光による刺激から、このホルモンの分泌時間が決まり、そして早まることも原因として挙げられます。

睡眠相前進症候群の予防/治療法

自分の生活スタイルにはまってしまえば何の問題もないであろう睡眠相前進症候群ですが、スタイルにはまらない働いている人にとっては大変な問題です。
18時〜20時くらいには強烈な眠気に襲われ、場合によってはそのまま入眠してしまう…会社でお勤めをしている人は、その時間はまだ仕事をしている時間帯です。

一番効果の期待できる予防方法として、夜中など目がさめてしまった時間に強い光を浴びないというものがあります。これは原因のところでもお話ししましたがメラトニンの分泌時間を操作する予防法になります。

また、あまり朝早くに強い光を目に入れないようにして、メラトニンの分泌時間を遅らせ、入眠時間を遅らせるのです。また、夜中に目が覚めてしまった時は、部屋の主な電気をつけるのではなく、間接照明を上手く使うと効果的であるとされています。