大腿骨頸部骨折/近位部骨折だいたいこつけいぶ/きんいぶこっせつ

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運動器系の病気
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医師監修

大腿骨頸部骨折/近位部骨折とは

大腿骨頸部骨折/近位部骨折は、骨粗しょう症を有する高齢者に多く発症します。加齢になるにつれ発症率も上昇し、女性は男性よりも3倍ほど数が多いのです。またこの骨折は最も癒合しにくい骨折としても有名です。この骨折は要介護の原因の一つであり、寝たきりとなる患者さんも多くいます。高齢化に伴いこれからも患者数は増加しつづけるでしょう。

大腿骨頸部骨折/近位部骨折の症状

大腿骨頸部骨折/近位部骨折をした患者さんは、転倒直後に起き上がることができなくなり、股関節部の疼痛を訴えます。高齢者がこけて立てなければ、この骨折の場合が多いです。脚は不自然な位置で外方向に向いており、股関節の伸展・外旋位をとっています。

そして骨折した方の脚の長さは少し短縮します一般的に、脚は自分で動かせなくなりますが、自動運動が可能である場合もあるので注意が必要です。主な症状は、疼痛です。骨折した患肢を他動で動かすと痛みを訴えます。

特に外旋させると強くなります。触れられると骨折部に相当してさらに痛みます。また、大腿骨頸部骨折/近位部骨折は関節内骨折であるので、ほとんど腫脹や皮下出血はありません。

大腿骨頸部骨折/近位部骨折の原因

高齢者では転倒、特に屋内での転倒が多いと言われています。この転倒の衝撃により骨折がおこることもありますが、歩行中に足先が引っかかり急激に下肢が外旋することにより骨折し、転倒する場合もあります。若者の場合は、非常に強い外力が加わらないと大腿骨頸部骨折/近位部骨折はおきません。

大腿骨頸部骨折/近位部骨折の原因となる危険因子は、親の大腿骨頸部骨折/近位部骨折の既往、脆弱性骨折の既往、胃切除術の既往、甲状腺機能亢進症、性腺機能低下症、骨代謝マーカーの異常、低体重、加齢、喫煙などがあります。

この骨折が治癒しにくい原因としてあげられるのは、骨折の位置的に新しい骨が作られにくいこと、骨折線の走行によりズレやすく骨がくっつきにくいこと、骨粗しょう症などによりもともと骨がもろいことです。

大腿骨頸部骨折/近位部骨折の治療法

大腿骨頸部骨折/近位部骨折を予防法は、主にこの3つがあげられます。骨粗しょう症の治療、転倒の防止、転倒時の衝撃緩和です。骨粗しょう症の患者さんは骨がもろく、骨折もしやすいですし、治癒もしにくいです。

まずは丈夫な骨へ改善していく必要があります。そして、骨折の一番の原因はやはり転倒なので、この転倒を予防するために様々な面からアプローチしていく必要があります。

また転倒時の衝撃を骨まで届かないように、外力を和らげるための装具や、衝撃吸収の床など工夫が必要です。実際、ヒッププロテクターという股関節部を保護する装具があり、この装具の装着により、大腿骨頸部骨折/近位部骨折の発症率を減少させたという報告もあります。

治療はギプスなどで骨折部を固定する保存的治療、手術により治療する手術的治療の2つがあります。
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