肩こりに関する薬

薬剤師監修

肩こりの薬の上手な選び方・使い方

もはや国民病ともいわれている肩こりは、誰しも経験があるものなのではないでしょうか。一過性の軽いものもありますが、慢性化すると頭痛などを引き起こすこともありつらいものです。

肩こりに効くといわれている薬は数多くあります。湿布や塗り薬は特に有名ですが、内服薬や漢方薬にも肩こりをやわらげるものがあります。湿布を選ぶときは慢性的な痛みの場合は温感湿布、急な痛みの場合には冷感湿布を使用すると効果があります。より広範囲のコリを和らげたいときは塗り薬が適しています。内服薬には筋肉を弛緩させる作用があるので早くよく効きますが副作用もあり、集中力が低下するため車の運転ができなくなるといった制限があります。痛みが強くはやくどうにかしたいときの最終兵器として使用するのがよいと思います。肌に直接塗るものは効果が実感できてよいのですが、肌が弱い人はかぶれてしまうことがあります。かぶれが心配な方には内服薬をおすすめします。そのなかでも副作用が心配な方、車を運転する方は漢方薬利用しましょう。

病院では注射やステロイドといった薬で治療してもらえます。薬の種類によっては保険適用外になるものがあるので注意が必要です。保険内で治療したいときはあらかじめ医師に相談しておきましょう。

肩こりの薬の副作用と注意点

肩こりに効く薬は湿布、塗り薬、内服薬など種類も様々ですが、中には副作用があるものがあります。

湿布や塗り薬のほとんどは妊婦には使用できません。ケトプロフェンという物質が胎児に悪影響を与える例が報告されているので妊婦の方は注意してください。ケトプロフェンが入っていなくても炎症を抑える薬は血管を収縮させる作用があるものが多いので、胎児にたくさんの血液を送らなくてはいけない妊婦は使用が制限されています。また、湿布や塗り薬は肌がかぶれることがあるので肌の弱い人は注意して使用しましょう。薬の上から包帯や服で覆うと蒸れなどでトラブルが起こりやすくなるので、覆わないようにしましょう。

内服薬には筋弛緩成分が含まれているものとビタミンB群やビタミンEが含まれているビタミン剤とがあります。ビタミン剤は強い薬とは違い重篤な副作用の心配はほとんどないのですが、筋弛緩成分は集中力の低下や発疹や吐き気、ひどいときは喘息を引き起こす例が報告されています。妊婦や授乳中の方も使用できません。

病院でステロイドを処方されたときはその使用量や使用期間を守ることが大切です。ステロイドは使いすぎると体の抵抗力を下げたり、内臓機能を低下させたりする副作用があります。しかし副作用を怖がって途中で使用をやめたり、使用量を減らしたりすると狙った効果が発揮できないどころか、さらに副作用をひどくしてしまうことがあります。

肩こりの薬の飲み合わせ

薬は組み合わせによっては体に害になります。肩こりをよくするために使用している薬で体を壊してしまっては元も子もありませんので、薬は正しく使用しましょう。

筋弛緩成分が含まれている内服薬を使用しているときは、アルコールを飲んではいけません。どちらにも筋肉を緩める作用があるので、ふらついたりめまいを起こして転んでしまうことがあり、とても危険です。ビタミンB1には筋肉の疲労をとる効果があるので、肩こりに効く薬に含まれていることがあります。ビタミンB1はアルカリ性に弱いので重曹を含む料理や炭酸水素ナトリウムが含まれている胃腸薬と組み合わせると効果を発揮できなくなるので注意が必要です。

ステロイドを使用しているときには炎症を抑えるために体の免疫機能を低下させている状態なので病気に対しての抵抗力が弱まっています。手洗いうがいなどを徹底することも大切ですが、予防接種にも注意が必要です。予防接種には細菌の毒性を無くした不活性ワクチンと毒性を弱めた生ワクチンとがあります。健康な人でしたらどちらも体に害はほとんどないのですが、ステロイドを使用している人は抵抗力が弱まっているので生ワクチンの接種は控えた方がよいでしょう。
  • 薬は効果をしっかりと引き出しながら、できるだけ副作用を抑えることが大切です。使用法・用量、飲み合わせに十分注意し服用してください
  • 専門家の皆様へ。薬の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

肩こりに関する薬一覧