医師監修

多指症とは

多指症とは、手足の指の発生過程で1本の指が2本以上に分離して形成され、6本以上の指を持って出生する先天性の形状異常のことです。手においては母指に発生することが多く、足では小指に多く見られます。指の機能が確立する1歳頃に分離手術を行うのが主流です。

多指症の症状

多指症の形状としては、6本ともが完全な指の形を示すもの、余剰指が痕跡的・イボ状に突き出ているもの、細い茎で?がっている浮遊型、爪が2つあるものなどさまざまです。基部が末節骨にある末節型で骨成分を含まないものは程度が軽いとされ、機能障害はあまり生じませんが、6本とも完全な指の形状をしている場合など、基部が中枢に近く他の指と共有する骨や関節が多いものは重症とされ、屈曲や障害を持つ傾向にあります。
指の発生過程で1本に備わるべき機能が2本に分かれているため、手術治療においては、余剰指の切除のみで十分な場合から、双方を合わせて再建する場合など、症例に応じてさまざまな方法から決定されます。

多指症の原因

多指症を引き起こす原因は、家族性のものも含めていまだ解明されていません。
胎児の手は、妊娠4週目頃から小さな突起状の手掌原基が徐々に太く平たく変化、指間部の水かきが薄くなり自然死して、7週目頃までに5本の指が形成され完成という発生過程をたどります。手より少し遅れますが、足も同様の過程で形成されます。
多指症の多くは、この発生過程で偶発的に何らかの問題が起き、指の間の裂け目が余分にできて過剰指が形成されたものと考えられています。
手においては1000人当たり1~2人、足では2000人当たり1~2人の頻度で出生するようです。

多指症の治療法

多指症は、発生メカニズムや発症原因が解明されておらず、確立した予防法はありません。
手の発生過程で、組織に起きた過剰な分離・形成によって過剰指が生じますが、症状は分離の状況によってさまざまなため、それに応じて治療の難度も異なります。
基本治療は手術療法となり、通常1歳頃に行います。足の場合は指間が浅く、機能的に余り問題がないので見た目の問題を解消するのが目的となります。一方、手については、分離後に残る指に切除する指の機能を持たせ形態的にも問題のない指にする再建を行います。
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