口蓋裂こうがいれつ

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口・あごの病気
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医師監修

口蓋裂とは

口蓋裂とは、口腔内にある口と鼻を隔てる蓋部分に、生まれつき裂がある奇形をいいます。口蓋裂のみ生じることも、口唇裂(唇が裂けている奇形)と合併して生じることもあり、口唇口蓋裂と呼ばれます。多くの場合出生後すぐに見つかります。形成外科や歯科口腔外科、耳鼻咽喉科などによる総合診療が行われます。

口蓋裂の症状

口蓋裂には裂けている場所や状態により、色々な型があります。口蓋のみに裂が見られる「不完全口蓋裂」と、口蓋をはじめ口唇、歯槽部、上顎に至るまで裂が見られる「完全口蓋裂」があります。また、片側性と両側性のケースがあります。
  
口蓋裂は、口腔と鼻腔が直接連絡するため、乳児期の哺乳に障害が出たり、成長に伴い咀嚼・嚥下・発音など、日常生活に重要な機能に障害がおこります。また、のどや鼻などの上気道感染を起こしやすく、中耳炎や難聴になる危険や上顎の歯並びの不揃い、下顎が前方に出る受け口になることもあります。
 
治療により、青年期までに外見上の問題は解消されますが、心理的にコンプレックスを生じることがあります。

口蓋裂の原因

胎児の口蓋は、妊娠7週から12週目ごろに形成されます。この形成過程において、何らかの理由により左右にある口蓋が癒合せずに口腔内の天上部分が裂けた状態になります。原因は明確ではありませんが、環境要因(薬、感染症、ストレス、栄養不足など)と遺伝要因、染色体異常などが複雑に絡み合い、発生するものと考えられています。
  
口蓋裂は、体表面に現れる疾患の中では、比較的発生確率が高い先天異常で、日本では500人に1人の割合で生じると言われています。なお、必ずしも遺伝要因があるとは言えませんが、親や兄弟に口蓋裂・口唇裂がある場合、発生頻度は若干高く1%程度といわれています。

口蓋裂の治療法

残念ながら、現在、口蓋裂の確実な予防方法は確立されていません。少なくとも環境因子の影響を最小限にするため、妊娠初期は心身ともに穏やかで健康的な生活を心がけることです。
  
もし口蓋裂を発症して生まれた場合、治療には形成外科や歯科口腔外科、耳鼻咽喉科、小児科、言語治療など、各専門分野の総合的な診療が必要です。治療方法は日々進歩していますが、小児から青年期まで長期にわたる治療が必要な疾患であるため、家族など周囲のサポートも不可欠です。
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