口臭こうしゅう

カテゴリ
口・あごの病気
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医師監修

口臭とは

口臭とは、口から吐き出される息が臭うことを言います。
一般的に人にとって不快な臭いがするとされています。その臭いは「魚の臭い」や「生ごみの臭い」などあらゆる比喩で表現されます。そのため、エチケットとしてケアをしたいポイントとして挙げられます。しかし、そこには病気が隠れている場合もあります。あまり長く口臭が続くようであれば病院で診てもらいましょう。

また口臭が原因でメンタル部分に影響を及ぼすこともあるので、注意が必要です。相手の口臭を指摘をすることで相手を傷つけるおそれも。さらに、相手が口臭が症状として表れる重大な病気を抱えていることもあります。むやみに口臭を指摘することは控えましょう。笑いものにするなんてもっての外です。

口臭の症状


口臭の症状は、本人や周りの人が不快に感じる息のにおいです。

以下のようなふとしたときに感じます。
・普通に会話をしているとき
・寝起き
・咳をしたとき


その臭いは、生臭い魚のような臭いであったり、生ゴミのような臭い、またタバコや酒のにおいもあります。

自分ではまったく気が付いていない場合も多くあります。
人に言われて初めて自分の口臭に気が付く人もいます。その場合、精神的にも苦痛となり、臭いが原因となり対人恐怖症になったり家に引きこもったりしてしまうこともあります。

歯を磨く、マウスウォッシュを使うなど対策を行ってもにおいが消えないことがあります。
その場合は胃腸や喉、鼻に病気があることあります。

口臭の原因

口臭の原因には非常にさまざまなものがあります。
主な原因を挙げます。

●口内に病気があるもの
よくあげられる原因は歯周病です。歯周病は歯を支えている部分の細胞が破壊されて歯茎などが炎症を起こして化膿してしまう病気で、膿によって口が臭うことがあります。

●歯周病による臭いのメカニズム
歯周病の臭いの原因は、歯と歯茎の溝にある歯周ポケットにいる細菌が、唾液、血液、はがれた粘膜上皮細胞、食べ物などたんぱく質を分解するときに、揮発性硫化化合物が発生することで起こります。また、プラークという歯垢の中にある菌によって歯肉に炎症が起きると膿が出て、それも口臭の原因になります。
臭いの元になる揮発性硫化化合物は2つあり、1つ目が「メチルメルカプタン」です。玉ねぎが腐ったような強烈なにおいと言われ、深い歯周ポケットが部分的にあると臭いが発生します。2つ目は「硫化水素」です。卵が腐ったようなにおいと言われ、舌苔(ぜったい)が付着している時に臭いを放ちます。舌苔とは、舌の表面に着いた白色や黄褐色、黒色の苔状のもので、発生の原因は、免疫力の低下、口呼吸、食べかす、喫煙、加齢、緊張性のストレス、唾液の量の減少、抗生物質などです。

●歯周病が治っても口臭が改善されない場合
歯周病は口臭の原因の一つですが、治療を行っても口臭が治まらない場合、ほかの原因が考えられます。
・虫歯:虫歯が進行すると歯がもろくなって砕けてへこんだり、穴が開いた部分に食べかすが入り、発酵することでにおいが出ます。
・親知らず:親知らずが斜めに生えていたり、横になっている場合、周辺に磨き残しが発生してにおいの元になります。
・内臓:急性胃炎や慢性胃炎にかかると症状として口臭が発生することがあります。

●食事によるもの
ニンニクや玉ねぎ、コーヒーなど食事による臭いです。これは一時的なものであり、対策さえきちんと行えばあまり心配することはありません。気になるときには歯磨きをする、状況が許せばガムを噛むことで解消されます。

●内臓に病気を患っている
糖尿病などの内臓の病気を患っている場合にも、口臭が生じることがあります。こうした場合は病気の早期発見と治療が大切です。

●そのほか
タバコや酒、またストレスやホルモンの乱れなどによって口の中の息が臭う場合もあるとされています。便秘が要因となっている場合もあります。

●歯周病の感染
歯周病はうつる病気です。歯周病菌は空気を嫌い、歯や歯茎の間で繁殖していきます(虫歯菌は空気を好み、似ているようで異なる菌です)。歯周病菌は、箸やコップなどの唾液が付く物を媒介してうつりますので、気を付けるようにしましょう。仲間内で同じ皿の料理を食べたり、飲み物の回し飲みをしたりすることでうつります。もちろん同じ鍋をつつくだけでも感染します。
口内環境などにより個人差があり、必ずうつるとは限りませんが、子供の口は細菌が少なく歯周病菌へ感染しやすいです。中でも、生後19か月ほどの赤ちゃんは最も歯周病に感染しやすい時期ですので、口移しなど、唾液が接触する行為は絶対にしてはいけない行動です。19か月という時期は、菌に慣れていない真新しい歯が沢山生えてきている時期ですので、影響を受けやすいです。大人であれば、むしろうつされても大丈夫なように、日ごろから歯磨きをしたり、デンタルフロスで歯垢を取り除いたり、予防を心がけておくといいでしょう。

●歯周病はキスでもうつる?
歯周病というのは、細菌の感染によって引きおこされる炎症性疾患のため、キスによって細菌が口腔内に侵入する可能性はあります。しかし、侵入した菌がすぐに住み着くかどうかは、口の中の状態にもよります。正しいブラッシングを毎日行い、歯石のない清潔な環境を整え、侵入してきた細菌の定着を常在細菌が防いでくれる口腔を保つことが大切です。また、パートナーには信用できる歯科への通院をすすめ、全身状態を整えてあげることが歯周病の軽減への近道です。


病気に起因する口臭は、その病気の治療をおこなうことで症状が改善されます。歯磨きでも解消されない場合は食事以外の原因を疑ってみましょう。
口臭の原因、ドライマウスかも!まずはチェック!

口臭の予防/治療法


≪予防≫
●歯磨きをていねいに行う
歯周病は歯が抜けてしまうことや口臭の原因になります。歯は毎日きちんと磨いているつもりでも、意外に磨き残しがあるものです。特に歯周病などの原因になる歯石は、歯医者で使われている専用の道具がないと取りきることはできません。定期的に歯医者に通って歯石を取ることも重要ですが、毎日のケアで歯石を付きにくくしたいものです。歯ブラシで磨くだけでなく、歯間ブラシを使うのもおすすめです。自分自身の歯の隙間にあったサイズを使ってください。ゴムでできている歯間ブラシや、デンタルフロスもいいでしょう。また、ワンタフトと呼ばれる小さめの歯ブラシも、磨きにくい隙間を磨くのにおすすめです。また、唾液の中にはリゾチームという成分があり、殺菌作用があります。就寝時には唾液が分泌されにくく、菌が繁殖するので、起きた時と寝る前に歯磨きを徹底することが大事です。

●牛乳を飲む
ニンニク料理など食事に原因がある場合には牛乳を飲むことで臭いを抑えることができます。牛乳に含まれるたんぱく質は、胃の中で膜を張って臭い成分を包み込む働きがあるので、臭いが和らぎます。

●病気の治療を行う
歯周病や糖尿病など、ほかの病気が原因で口臭が起こる場合には、まずその病気を治療することが大切です。

●重層うがい
重曹でうがいをするのは、口臭や虫歯、歯周病の予防に効果的だと注目されています。重曹(炭酸水素ナトリウム)は、台所の掃除や料理、胃薬などの医薬品にも使用されています。研磨力が強く、歯を白くしたり、弱アルカリ性なので、口内が酸性によって起こる口臭を防ぎ、菌の繁殖を防いで歯周病予防にもなります。
しかし、いくら効果があるといっても、重曹うがいのやり過ぎはいけません。アルカリ性により、回数が多かったり、重曹の濃度が高かったりすると、のどの粘膜や歯ぐきにダメージを与えます。重曹の濃度は100mlの水に対して2~3グラム、うがいは1日3回ほどがいいでしょう。

●予防に効果的マウスウォッシュ
マウスウォッシュは洗口液とも呼ばれるもので、口にふくんでゆすいだあとに吐き出すものです。口臭や歯周病の予防に効果が認められています。あくまでも予防であり、症状の回復はあまり期待できません。マウスウォッシュを使用することで、口腔内の細菌を洗い流せますが、使用前に歯をみがいたかどうかで効果に違いがあります。口腔内の細菌はバイオフィルムと呼ばれるバリアによって守られています。バイオフィルムがある状態でマウスウォッシュを使っても、あまり効果がありません。適切な歯みがきによってバイオフィルムを除去し、そのあとにマウスウォッシュを使用するとより高い効果が期待されます。

●食後のガム
ガムはあまり歯に良くないというイメージを持っている人がいるかもしれませんが、ガムは口内環境を整える可能性があります。ガムを噛むことで唾液が分泌され、歯周病のリスクを抑えることができます。さらにガムの中には、キシリトールやラクトフエリンなど、歯周病予防をすることができる成分が入っているものもあります。ただしキシリトール含有量が10%のものなどはあまり効果があるとはいえません。最低でも50%以上のキシリトールが入ったガムがいいでしょう。もちろんガムを噛んでいるからといって歯周病が発症することがないとはいえないので、しっかりと歯磨きをすることが大切です。


≪治療≫
口臭の治療方法は原因によって異なります。
口臭の症状が出る病気の場合、医師に相談し病気の治療に専念しましょう。
ドライマウスも口臭の原因になる!まずはチェック!


Doctors Me医師コラムから


口臭が気になる方必見!胃の不調と口臭の関係とは!?


口の中をキレイにしても口臭がする人は要注意!
口臭というと、口の中に問題があるのでは?と思うことが多いですよね。実際、口臭の90%は口の中に原因があるともいわれています。

しかし、口の中の原因以外で、胃の調子がよくないとき、口臭がきつくなることがあります。
これは、胃の中の臭いが直接口から出てきているわけではありません。胃と食道の間には、噴門(ふんもん)と呼ばれるフタがあり、胃液の逆流を防ぐため、食べ物が通るとき以外は閉まっています。

そのため、胃の中の空気が直接口から出てくるこは、ゲップ以外にありません。
口臭の原因は胃の不調のサインの場合も!
胃の不調が起こると、以下のような順番で口臭が発生するのです。

【1】胃の病気や不調により消化する能力が低下
 ↓
【2】消化不良により、胃、腸で食べ物が溜まる
 ↓
【3】しっかり消化できていない食べ物は、腸で腐敗
 ↓
【4】臭いの成分が発生
 ↓
【5】血液に吸収され、肺へ。口臭が発生

胃の調子だけでなく、腸の調子が悪くても、口臭の発生源になります。

口臭がきつくなる病気とは?
では、どのような胃の病気の場合に、口臭がきつくなるのでしょうか?
1. 胃炎、胃潰瘍
消化不良で胃の中に溜まった食べ物が発酵し、臭いの物質が発生します。
口臭は卵の腐ったような臭いが特徴です。
2. 十二指腸潰瘍
十二指腸潰瘍も消化不良を起こしやすく、胃の中で発生した臭い物質が血液中に吸収され、全身を巡って肺に達したときに、息に混ざって腐卵臭が出るケースがあります。
3. 胃がん
血液中に取り込まれた臭い成分が、肺の空気交換によって口臭を発生させることがあります。
人によって臭いに違いがあり、腐卵臭やきつい花の臭いがするという人もいます。
4. 逆流性食道炎
胃酸の逆流により、喉の奥や口の中まで上がってくるすっぱい液体は刺激臭でもあり、息と一緒にその臭いが出てしまうことがあります。
口臭+食前、食後にみぞおちの痛みがあったらすぐに内科へ!
胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍は、いずれもピロリ菌の感染が原因で起こっている可能性があります。
簡単な検査で診断ができますし、除菌もできるので内科で相談しましょう。
健診では、会社によってはオプションで申し込めることもあるので、次回気をつけてみてください。

症状としては、

<胃炎、胃潰瘍>
食後にみぞおち部分が痛むことが特徴的
<十二指腸潰瘍>
食前にみぞおち部分が痛んで、食事を取ることで痛みが改善する

などが症状の特徴です。
ピロリ菌をほおっておくと、ガンの発生につながることもありますので、除菌をお勧めします。

胃に優しい生活&食生活を!
一般的には、胃の調子が悪いときには、以下のことに気をつけましょう。

・ストレスを溜めすぎない
・暴飲暴食を避ける
・栄養のバランスのよい食事を取る
・アルコールを控える

口臭がきついという場合、原因の多くは口の中なので、まずは歯医者さんに相談しましょう。もし、歯医者さんの指示に従っても治らない、そして、胃の調子が悪いということがあれば、内科に相談しましょう。


口臭の薬の上手な選び方・使い方

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口臭を治したいならば、内服薬やうがい薬を使う方法が適しています。内服薬は定期的に服用することがポイントです。うがい薬は食事の後に使う方法が一般的です。

内服薬やうがい薬は、市販品としても販売されていますので、薬局やドラッグストアで購入することが可能です。ただし、薬局やドラッグストアに常駐している薬剤師に相談してから選ぶことが大事です。薬剤師に相談すれば、効能や成分について、詳しい説明を受けることができるためです。慎重な選び方を求められますので、あらかじめ薬剤師から説明を聞いて、納得した上で購入するようにしましょう。また、うがい薬は食後に使う方法のほかに、口臭が気になった時に使用するケースもあります。うがい薬に添付されている説明書をよく読んで、適切な使い方を守るようにしましょう。

尚、内服薬やうがい薬は、耳鼻咽喉科にある医療機関で処方してもらうことができます。医師の診察を受けますから、自分の症状に合う内服薬やうがい薬を受け取ることが可能です。その場合には、使い方に関する説明を十分に聞くようにしましょう。間違った使い方をすると、症状が悪化する怖れもあります。正しい使い方について教わりましょう。
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