口唇裂こうしんれつ

カテゴリ
口・あごの病気
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医師監修

口唇裂とは

口唇裂とは、新生児の上唇に裂け目が生じている状態をいいます。左右の片側だけに裂け目があるのものを片側性口唇裂、両側にあるものを両側性口唇裂と呼びます。また、裂け目の程度により痕跡唇裂、不完全口唇裂、完全口唇裂の順となっています。

口唇裂の症状

最も程度の軽い痕跡唇裂は、唇の一部にくぼみがある場合や、唇から鼻孔まで傷跡のような筋が見られるものをいいます。しかし表面上は軽微であっても、中の筋肉が割れていて手術が必要なケースもあります。
唇の一部が裂けているものの、鼻までは達していないものは不完全唇裂、鼻孔まで完全に割れているものは完全口唇裂といいます。
口唇裂は歯茎が裂けている顎裂(がくれつ)や、鼻の変形を伴う場合も多く、哺乳に影響が出ます。
そのため生後3ヶ月頃を目途に再建手術を行い、その後に症状の程度にあわせて修正手術が行われます。
また、口蓋(上あご)まで裂け目が及んでいる状態は口唇口蓋裂とよばれます。

口唇裂の原因

妊娠5週頃から赤ちゃんの顔が形成されます。左右からいくつかの突起が伸びてきて、それが融合して唇や口蓋が作られていきますが、その時期になんらかの要因で突起がくっつかず、裂け目が残ってしまう場合があります。これが唇においては口唇裂になります。
原因は、母体のストレス、煙草、風疹などのウイルス感染、服薬、放射線照射などが考えられていますが、はっきりとしたことはわかっていません。これらの環境的因子と遺伝的因子が複雑に絡み合って生ずる多因子遺伝とされています。
日本ではおよそ500人に1人の割合で発生し、日本人や黄色人種に多い先天性疾患といわれています。

口唇裂の治療法

口唇裂の形成手術は生後3ヶ月頃、体重が6キロを超えてから行われます。全身麻酔を用い、唇を左右対称になるように形作ります。
手術は、見た目だけでなく唇の機能も自然に近づけ、かつ傷跡も残りにくくすることが目的となります。
術後、傷跡には保護テープを貼り、鼻孔には歪みを矯正するためのリテーナーというシリコン製の栓を数ヶ月装着します。
その後も唇や鼻の歪みがあるケースや傷跡が目立つ場合は、成長に応じて適時修正手術を行います。
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