慢性鼻炎に関する薬

薬剤師監修

慢性鼻炎の薬の上手な選び方・使い方

鼻の内部の粘膜が赤く腫れ上がり、慢性的に炎症を起こしている状態を慢性鼻炎と呼び、鼻漏や鼻づまりが主な症状となります。ですので、個々人の状況に合わせて薬を選択し、炎症を出来るだけ早く取ってあげることが大切です。その際の薬の選び方は、症状や年齢等によって異なります。

鼻づまりの症状が強い場合には、非ステロイドの点鼻薬を用います。それでも効果が不十分な場合は、ステロイド点鼻薬を使いますが、長期使用は避け、1か月以内の使用にとどめます。鼻漏の症状が強い場合で、小児と高齢者以外の方は第二世代抗ヒスタミン剤を服用し、効果が不十分な場合は漢方や生薬を服用します。鼻漏を抑えたい、高齢者の方で、緑内障や前立腺障害がなく、眠くなる副作用が問題なければ第一世代抗ヒスタミン剤を服用し、緑内障や前立腺障害があったり、第一世代抗ヒスタミン剤を服用しても効果が出ない場合は、漢方や生薬を試します。

これらの薬を飲んでも症状が収まらない場合は、早めに耳鼻咽喉科へ受診することをおすすめします。病院では鼻の通りをよくする薬や、抗生剤、抗アレルギー剤が、患者さんの症状に応じて選択され、処方されます。現在は様々な薬の種類があるため、自分の症状によりピッタリな薬を選んでもらうためにも、医師や薬剤師に細かなことであっても、状態をしっかりと伝えることが大切です。

慢性鼻炎の薬の副作用と注意点

鼻づまりの症状が強い場合にまず試したい薬が非ステロイドの点鼻薬で、効果不十分な場合はステロイドの点鼻薬を使用していくことになりますが、点鼻薬を使用する際の注意点は、用法用量をしっかり守り、長期に渡り使い続けないことです。その理由は、点鼻薬を長く使いすぎると、鼻の内部の血管が収縮しすぎてしまい、粘膜が肥厚していきます。そして肥大化した粘膜が炎症を起こして腫れてしまい、今度は慢性肥厚性鼻炎の原因となる可能性があるためです。ですので、点鼻薬、特にステロイドの点鼻薬に関しては厳密に使用期間を守って使う必要があります。長くても一か月を限度にしましょう。

鼻漏の症状が強い場合に服用したい抗ヒスタミン剤の主な副作用は眠気です。眠気の副作用をどこまで受け入れられるかによって、抗ヒスタミン剤の中でもどのメーカーのものを選ぶか、第一世代を選ぶか、第二世代を選ぶかなどが変わってきます。眠気の副作用の強さが効果の高さと比例するわけではありません。市販の抗ヒスタミン剤の選択肢は少ないですが、医療機関で処方されている抗ヒスタミン剤の種類はより多くなっており、眠気の副作用も様々です。そのため、早めに耳鼻咽喉科を受診し、自分に合った薬を処方してもらうこともおすすめします。

慢性鼻炎の薬の飲み合わせ

まず、同じタイミングで飲むべきではないもので覚えておいて頂きたいものは、アルコールです。抗ヒスタミン剤などの抗アレルギー剤は中枢神経の抑制作用を持つ成分を含んでいます。中枢神経とは、その働きが抑制されると眠気を誘発したり、注意力が低下したりしてしまうため、抗ヒスタミン剤の代表的な副作用に眠気があるのです。そしてアルコールにも、この中枢神経抑制作用があるため、同時に体内に入ると中枢神経を抑制する力がより強く働いてしまうのです。その結果、呼吸困難や意識障害などの副作用が現れたり、最悪の場合には昏睡状態に陥ってしまう危険性があるのです。

加えて、健康のために積極的に摂取するよう勧められている食物繊維ですが、食物繊維をとりすぎてしまうと薬の吸収を邪魔してしまうことがわかっています。その結果、薬の効果が減弱してしまう可能性がありますので、薬を服用している際は、必要量以上の食物繊維をとり過ぎないよう注意しましょう。

鼻漏と鼻づまり、両方の症状を取りたい場合は、点鼻薬と経口剤の併用は可能ではありますが、点鼻薬にも眠気の副作用があるため、同時服用により眠気の副作用が増強されてしまう可能性があるので注意が必要です。
  • 薬は効果をしっかりと引き出しながら、できるだけ副作用を抑えることが大切です。使用法・用量、飲み合わせに十分注意し服用してください
  • 専門家の皆様へ。薬の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください
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