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去年、インフルエンザワクチンの予防接種を受けたのですが、インフルエンザにかかって...

医師への相談

相談者29歳/女性
去年、インフルエンザワクチンの予防接種を受けたのですが、インフルエンザにかかってしまいました。
予防接種をうけて具合が悪くなった人もいるので、今年も予防接種をうけようか迷っています。
ワクチンは本当に効果があるのでしょうか?
医師からの回答
インフルエンザがはやる季節が近づいて来ました。ワクチンの接種で迷っていらっしゃるようですね。

インフルエンザワクチンは厳密にはインフルエンザの感染(ウィルスが細胞に入ること)を防ぐ訳ではありません。症状を出す(発病)を押さえる効果がある程度あることと、死亡や脳症といった重症化を防ぐ効果があるとされています。特に糖尿病や悪性腫瘍などの基礎疾患がある方や高齢の方は重症化しやすく、この重症化を防ぐことが最大の効果です。データとしては、65歳以上の健常な高齢者については約45%の発病を阻止し、約80%の死亡を阻止する効果があったと報告しています。

インフルエンザワクチンによる副反応の報告はあります。接種した場所の赤みやはれ、痛み(疼痛)など、が挙げられます。接種を受けられた方の10~20%に起こりますが、通常2~3日でなくなります。全身的な反応としては、発熱、頭痛、寒気、だるさなどが見られます。接種を受けられた方の5~10%に起こり、こちらも通常2~3日でなくなります。ただ、まれに重篤なものもあります。

ワクチンの効果は100%と言い切れないのですが、データ上はある程度効果があるという結論です。ワクチン接種のご検討にご参考になれば幸いです。