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右の卵巣嚢腫のため、8月2日に摘出手術を控えている45歳です。 嚢腫は10㎝と...

医師への相談

相談者45歳/女性
右の卵巣嚢腫のため、8月2日に摘出手術を控えている45歳です。
嚢腫は10㎝と大きくなっていたため、右卵巣と卵管の摘出をと言われています。

その際、年齢的にまだ左卵巣は残したほうがよいが(更年期が早まったり悪化したりしないよう)、左卵管は、癌を防ぐためについでに取ってしまうかどうかと聞かれました。
ご相談したいのは、この左卵管の摘出についてです。

現在は、残す方向で医師に伝えてあります。
年齢的にもう妊娠は考えていませんが、身内に卵管や卵巣癌(その他婦人科系の癌)の者は一人もいないことや、付いているものを少ない可能性のためにわざわざ摘出することに抵抗があるためです。

これについて、一応、担当の病院以外の先生にも意見をお聞きしてみたく思いました。
卵管癌や卵巣癌の発生率や、家系的にその病気の者がいない場合の危険性などについては、ネットで調べてもわかりづらかったためです。
45歳前後でこのようなケースの場合、先生ならどのように考えられますか。

どうぞよろしくお願いいたします。
藤東 淳也先生からの回答
40代後半で、今後妊娠を考えることがない場合、子宮や卵巣などの手術をする時に卵管を切除することは、最近ではよく行われるようになっています。
その理由は、卵巣がんの中には卵管から発生するものが少なからず存在することがわかってきたからです。
また、卵巣がんは、子宮がんのように精度の高いがん検診がないということもあります。
卵管を切除しても、身体への影響はありません。

手術の方法は、患者さんと相談したうえで決定することですが、卵巣腫瘍で片方の卵巣卵管を摘出する場合、反対側の卵管を摘出することは最近ではよく行われることです。
相談者45歳/女性
ありがとうございます
40代後半の方で同ケースの場合、どのくらいの割合の方々が反対した側の卵管も切除されているものでしょうか
必要性の度合いが知りたいです
卵管癌の発生率は高いのでしょうか?
藤東 淳也先生からの回答
反対側の卵管を切除する頻度は、施設によって大きな差があるのが現状です。
現在通院されている施設は、最新の情報を考慮されているのだと思いますので、卵管切除を進められているのだと思います。
卵管がんの発生率は非常に低いですが、ある程度の卵巣がんは卵管が原因で発生することがわかってきています。
相談者45歳/女性
ありがとうございます
患者の意志と言っても知識や情報が少ないもので助かります

差し支えなければ教えていただきたいのですが、先生なら45歳以上の人には基本的に両方の卵管切除を勧めますか?(妊娠希望者以外
藤東 淳也先生からの回答
45歳以上で、子宮や卵巣の手術をする場合、卵管切除を行うことによる卵巣がんの予防については説明します。
患者様の判断に任せますが、実際は、患者様が判断することは難しいことが多く、卵管切除を行うことが多いです。
相談者45歳/女性
ありがとうございます
となると、最近の傾向ですと、高年齢者の卵管切除は勧める医師が多い、切除はかなり高い割合で有効であるという認識でよいでしょうか

しつこくてすみません、どちらにせよある程度、自分の中で納得して判断したいので。。
藤東 淳也先生からの回答
卵管切除の実施状況は、施設によって大きな差があるのが現状です。卵管切除をすすめる施設は、全国で半数程度であろうと思います。卵管切除を行うことによって、卵巣がんや腹膜がんの予防効果はある程度あります。卵巣がんや腹膜がんは、現状では効果的ながん検診が存在しません。そのため、予防切除は効果があるものと思います。
相談者45歳/女性
判断に迷う微妙なところだったので、お聞きできてよかったです
予防切除を実施している施設の割合や差があることなどもとても参考になりました。自分の縁のあった病院が最新の情報を取り入れているとは思ってはいなかったので