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対外受精で採卵周期に二段階移植し、初期胚が10G3、胚盤胞が5BBのグレードであ...

医師への相談

相談者37歳/女性
対外受精で採卵周期に二段階移植し、初期胚が10G3、胚盤胞が5BBのグレードであった場合の妊娠率、双胎率を教えてください。
確率論であることは理解しているので、学会発表や医学書、医学論文に基づく一般論としてのパーセンテージを教えていただけると助かります。
医師からの回答
ご相談ありがとうございます。ご不安なお気持ちお察しします。

二段階移植法という方法は、受精卵がやってくる前の子宮にシグナルを送るという目的で行われていましたが、多胎の懸念があるとして、現在は移植する胚は原則として一個になっています。またSEET法という、先に培養液を子宮内に入れてシグナルを送った上で単一胚を移植するという方法が行われることもあります。

二段階移植で最初に入れる受精卵と次に入れる受精卵の情報を入れたら自動的に妊娠率が出てくるような計算式は存在せず、またそのようなデータも、私が知る限りではないと思います。

はっきりしたお答えができず申し訳ございません。

単一胚移植を原則とするという日本産科婦人科学会の声明 http://www.jsog.or.jp/modules/statement/index.php?content_id=25

参考までに、二段階移植法やSEET法を開発した医師が提示しているデータがこちらです。https://goto-ladies.com/treat/seet.html ただ、体外受精などの生殖医療は、例えばがんの治療などとは違い、同じ名前がついている手法でも、全ての施設で厳密に同じように行われているとは限りません。また体外受精を行う基準もあいまいであり、人工授精で何回試してダメだった場合のみ体外受精を行う、といった基準もなく、年齢やそれぞれの体の状態も違いますので、データをあてはめられるとは限らないという面もあります。
相談者37歳/女性
ありがとうございます。産婦人科学会の指針は把握し(対象ではあります)、分娩予定の大学病院とも相談した上で二段階移植を行なっております。なお、私としても分娩先でも、単胎でも双胎でも構わない見解です。今回は採卵周期だったため、SEET法ではなく二段階移植をしております。
二段階移植による着床率上昇などを除外して考えるとすると、初期胚10G3の妊娠率、胚盤胞5BBの妊娠率はそれぞれいくつになりますでしょうか?
自宅で可能な論文検索が少なく、おそらく初期胚G3の妊娠率18%というところまでしか調べられていません。産婦人科学会の報告でも年齢別の新鮮胚及び胚盤胞の妊娠率などは公表しているため、グレード別の報告もあるのではないかと思い、相談させていただきました。
医師からの回答
2010年に生殖医学会という学会で発表されたもののようで、やや古いデータにはなりますが、
いったん凍結して胚盤胞移植をした場合のデータですが、BBの場合の妊娠率 29.6%、妊娠継続率 21.4%、流産率  25.4%というものを見つけました。
https://morozumi-lc.com/result/ このように自分のクリニックの胚盤胞グレードごとの妊娠率を公表している場合もあるようです。このクリニックのデータでは、BBであれば妊娠率34.9%ということになるかと思います。このクリニックは凍結胚移植を主にしていると記載されています。

初期胚では胚盤胞より妊娠率が低いと言われていますが、胚盤胞ができにくい場合には初期胚を選択する場合もあると思います。

https://ameblo.jp/matsubooon/entry-12407305081.html
2個の胚盤胞を同時に移植することについて、こういった記事もありました。

当サービスは医師の担当時間内に来た相談にはすべて担当医師が回答することになっており、どの診療科を得意としている医師がどの時間帯にいるかということは我々にも分からないようになっております。新しくはっきりしたデータをご提示できず大変申し訳ございません。