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尿道内の痒みと、尿道からの黄色い膿で、性感染症の疑いで、ジスロマックドライシロッ...

医師への相談

相談者37歳/男性
尿道内の痒みと、尿道からの黄色い膿で、性感染症の疑いで、ジスロマックドライシロップ処方。
検査結果はクラミジア、淋病共に陰性だが、症状は少々悪化。
雑菌性かウレアプラズマかマイコプラズマの可能性ありとのことで、両方の検査を受け、シタフロキサシンを処方、現在検査結果待ち。
この際、前立腺炎ではないか、セルニルトンが良いのではないかと問うと、尿に膿がないからと否定。
しかし、後日ネットで調べてみると、

・ウレアとマイコはジスロマックで治る。
・非細菌性の前立腺炎もある。

ネットの情報なので信憑性は疑われるのは承知ですが、もし正解ならば、主治医の見解と食い違っているのではと疑問を持っています。

医師からの回答
ご相談ありがとうございます。

最初に処方された抗菌薬で効果がなかったのに、また抗菌薬が処方されたということですよね。
現在も検査中とのことですから、結果が判明するまでは、抗菌薬を続けるのがよいと思います。

仮に前立腺炎があるとしても、まずは感染症の疑いがあれば、それに対する治療をしつつ、
必要な検査を進めていくということでよろしいいと思います。

セルニルトンを併用するというのもよろしいかとは思いますが、抗菌薬と同時に使うと、
どちらが利いたかわからなくなりますので、段階的に治療を行った方がよいでしょう。

ご相談者様を含め、患者さんは、即効性のある治療を求められますが、しっかりした治療を行うには、
ある程度時間をかけなければならない場面もあります。ご理解下さい。
相談者37歳/男性
ありがとうございます。
もちろん、正確な診察を望んでいます。

・ウレアとマイコはジスロマックで治るのであれば、なぜシタフロキサシンを処方したのか、雑菌性の方を先に疑うべきではないのか。

これについての疑問が晴れていません。ご意見お願いいたします。
医師からの回答
ジスロマックはマクロライド系、シタフロキサンはニューキノロン系で、どちらも広い抗菌力を有します。1剤目で効果がハッキリしなかった場合、系統の違う抗菌剤を試みることは普通だと思います。

ただ、「なぜシタフロキサシンを処方したのか、雑菌性の方を先に疑うべきではないのか。」という点は、診察をされた先生にしかわかりませんし、その先生の裁量の範囲内であると私は考えます。
相談者37歳/男性
ありがとうございます。
ウレアとマイコはジスロマックでは治らない、というのが正しい知識でよろしいですか?
医師からの回答
ジスロマックの能書にも「マイコプラズマ属」には適応があると書かれています。
ウレアプラズマに対しても同等の効果があると考えてよいのではないかと思います。
ただ、どの抗菌剤でもそうですが、使ってみないと本当に効果があるかどうかはわかりません。
2剤目も無効の場合、多剤併用を行う場合もあります。

従いまして、「ウレアとマイコはジスロマックで治る/治らない」という知識自体が
あまり意味があるとはいえません。患者さんの全体としての症状・重症度などを加味して、
適切な処方を試みるということになります。

どうぞお大事になさってください。
相談者37歳/男性
大変参考になりました、ありがとうございます。
実は三ヶ月前に同じような経緯があり、その際は別のクリニックだったのですが、雑菌性の抗生物質で尿の菌が消え、しかし症状が残っていたのでセルニルトンのみを服用で改善されたという経験があったのです。

慢性前立腺炎だった場合について質問ですが、祖父が前立腺癌でした。慢性前立腺炎だと前立腺がんになりやすいということはあったりしますか?
医師からの回答
慢性前立腺炎と前立腺がんとに直接的な因果関係はありません。
ただ前立腺がんは増加傾向ですから、行政も住民の健康診断の検査項目に含める場合が多いですよね。
心配であれば、定期的に検査をうけられるとよいでしょう。
相談者37歳/男性
丁寧にお答えくださり感謝しております。ありがとうございました。