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【2016-2017年】インフルエンザ流行速報!ワクチン予防接種・感染状況について

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監修:Doctors Me 医師

毎年冬から春にかけて流行が懸念されるインフルエンザ。2016年はインフルエンザA香港型が流行を見せています。

いざ予防をしようとなっても、インフルエンザの流行状況や、予防接種のことを把握しておかないと、予防の意味をなさない場合があるので注意したいですね。

そこで今回は、みなさんの気になる最新インフルエンザ流行状況と、インフルエンザ予防接種の効果・副作用、その他様々な疑問などについてまとめて解説いたします。

※2017年2月27日更新

2016-2017年 最新インフルエンザ流行状況


インフルエンザ報告全国総数


・118,696人(前週比-22,970人)
(※ 2017年7週 2月13日~2月19日)

定点当たりインフルエンザ報告全国総数


・23.92人
(※ 2017年7週 2月13日~2月19日)

流行レベルの目安


















流行開始 注意報 警報
1.00人 10.00人 30.00人



インフルエンザ入院患者全国総数


・10,699人(前週比+1,260人)
(※ 2016年9月~2017年2月)

インフルエンザ報告数が多い都道府県












































順位 都道府県 人数 前週比
1位 東京都 9,277人 -1,536人
2位 神奈川県 7,900人 -1,022人
3位 埼玉県 7,011人 -1,845人
4位 福岡県 6,356人 -1,518人
5位 大阪府 6,217人 -1,989人


(※ 2017年7週 2月13日~2月19日)

《参照》
厚生労働省

インフルエンザ予防接種を受けましたか?


















もう受けた これから受ける予定 受ける予定がない
16,723票 (45.0%) 1,829票 (4.9%) 18,570票 (50.1%)


(※ 実施期間:2016年12月9日~2016年12月19日)
《参照》
Yahoo!ニュース 意識調査調べ

【NEW】インフルエンザ流行少し弱まる


2017年2月10日(金)厚生労働省が公表した全国約5千カ所の医療機関から報告されたインフルエンザの患者数が、前週より減少したことが明らかとなりました。

今期の流行で、前週より患者数が下回ったのは初めてだそうです。(参考

しかし、引き続き流行は続いておりますので、手洗いの徹底やマスクの着用に加え、人混みなどの外出を控えるようにしましょう。

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厚労省が推奨する咳エチケットについて解説

2016-2017年に流行しているインフルエンザウイルス


A-H3N2型(A香港型)


2014年に流行した型のインフルエンザで、お年寄りや子供で症状が重くなりやすく、大流行しやすい特徴があります。

2016-2017年インフルエンザワクチン株


・A/California(カリフォルニア)/7/2009(X-179A)(H1N1)pdm09

・A/Hong Kong(香港) /4801/2014(X-263)(H3N2)

・B/Phuket(プーケット)/3073/2013(山形系統)

・B/Texas(テキサス)/2/2013(ビクトリア系統)

《参照》
国立感染症研究所

A-H3N2型(A香港型)の特徴


今シーズン(2016/2017)で、最も多く検出されているのが、A香港型ウイルス(A-H3N2型:A香港型)であり、2月にかけての流行が予想されています。インフルエンザA香港ウイルスは、1968年での爆発的な流行を筆頭に、東南アジア・日本そして、アメリカの順で感染が拡大し、そのときのウイルス解析のパターンから、現在の名前となっております。

感染経路は、市中感染でありくしゃみや咳で排泄されたウイルスが気道から侵入した事によります。
症状としては、38度以上の急激な高熱のほか、関節痛・倦怠感・筋肉痛が強くみられます。そのほか、悪寒・頭痛、インフルエンザA型の症状の特徴である、喉のいたみや咳くしゃみなどの呼吸器症状があります。

このウイルスの経過としては、発熱して48時間以内に抗ウイルス薬を使用すると発熱も数日以内で改善し、筋肉痛・頭痛なども5日以内で改善することが多いです。頻度は低いですが、症状が長引き成人では肺炎、乳幼児では脳症を引き起こすことがあります。また、思春期から若い方にはうわごとを言う・幻覚などの「熱せん妄」がみられることがあります。

治療としては、現在では抗ウイルス薬の内服・吸入、薬が飲めず重症化した場合には点滴での薬物治療が行われます。

A-H1N1pdm09型(A香ソ連型)が2017年に流行する可能性


A-H1N1pdm09型(A香ソ連型)は、2009年にアメリカ合衆国・メキシコにおいて、もともとは豚のインフルエンザとしての株が、ヒトからヒトへ感染する事が判明しました。当時は「豚インフルエンザ」「新型ウイルス」として認知されておりましたが、数か月の期間で世界中に感染が広まりまりました。

翌年からは、日本では冬の寒い時期にA型ではこのA-H1N1pdm09型と、いわゆる「香港型」(A-H3N2)、B型ウイルスが主に流行するパターンに戻りました。

2016年から2017年にかけては、検出されたA型ウイルスの遺伝学的検索では、その90%以上が「香港型」(A-H3N2)であり、A-H1N1pdmの割合は低いです。本年は、前者の香港型のウイルスがメインに流行するタイプと考えられており、A-H1N1pdmの流行の予測は低いです。

その理由としては、昨シーズンの2015年から2016年にかけては、A-H1N1pdmが流行しました。このため、A-H1N1pdmに対して免疫がある程度あり、感染には至っていないことも考えられます。また、本年の感染する時期が12月と早いこと、流行のメインが若年者が多いパターンは、2シーズン前の2014年から2015年の香港型が流行した際に似ている事からも示唆されます。

A-H1N1pdm09型(A香ソ連型)の特徴


A-H1N1pdm09型(A香ソ連型)は2009年に発生し世界流行(パンデミック)を引き起こしました。

感染経路は飛沫感染と接触感染です。飛沫感染は感染者が咳やくしゃみをするとウイルスが含まれた飛沫が空気中に飛散し、その飛沫を健康な人が鼻や口から吸いこむことで感染します。接触感染は感染した人が口を手で覆って咳やくしゃみをすると、手にウイルスが付着し、手を洗わないまま触れたドアノブやスイッチに健康な人が触れ、その手で自分の鼻、口、目を触ることで感染します。

症状は突然生じる高熱、外装、頭痛、筋肉痛や関節痛、全身倦怠感(体のだるさ)、のどの痛み、鼻汁などです。感染して症状が発生するまで約2日間です。予防はうがい、手洗い、外出時のマスク、予防接種があります。治療は抗インフルエンザ薬や解熱鎮痛薬での対症療法となりますが、特に小児に対して解熱鎮痛薬を使用する場合は使用製剤に注意が必要です。

抗インフルエンザ約には内服、吸入薬、点滴のタイプがありますが、インフルエンザウイルスを直接やっつけるのではなく増殖を抑える働きなので感染後48時間以内に使用を開始するのが大切です。他のA型インフルエンザ(特にA-H3N2型(A香港型))とは地域や時期により活動性が違います。

A-H1N1pdm09型(A香ソ連型)とA-H3N2型(A香港型)


インフルエンザウイルスにはA型とB型の2つに大別されます。A型はさらに、A-H1N1pdm09型とA-H3N2型(A香港型)に分かれます。

インフルエンザウイルスの流行は、2009年まではA/H1N1(ソ連)型ウイルスとA/H3N2(香港)型ウイルスが、少しずつ、形を変えながら冬に流行していました。A型ウイルスは数十年ごとに大きく構造が異なるウイルスが出現していたのも特徴です。これまでの歴史として、新型インフルエンザとしては世界レベルの大流行(パンデミック)としては、スペインかぜ、香港かぜなどの名称があり、タミフルなどの抗ウイルス薬が存在しない状況では多数の死者を出してきました。

みなさんの記憶に新しいと思いますが、2009には米国・メキシコからでA/H1N1型では、豚インフルエンザとされたタイプのウイルスがヒトからヒトに感染するようになり、世界中に「新型インフルエンザ」として感染が拡大されました。特に2009-10年シーズンは、インフルエンザの感染がほぼ新型ウイルスの流行になりました。しかし、2010-11年シーズンに通常の流行パターンに戻り、2011年3月に新型から通常季節性のインフルエンザであることが宣言されました。現在ではこのA-H1N1pdmとがA-H3N2型(A香港型)が主要な流行株になり、A/H1N1(ソ連型)のウイルスは流行株からはずれました。

2017年のインフルエンザのピーク


2016年から2017年にかけての、インフルエンザウイルスの流行は、2015年から2016年の2シーズン前の流行状況と類似している傾向があります。
本年のインフルエンザウイルスの流行は、A型のウイルスが12月から始まりましたが、一度、その流行は落ち着いたかのように見えましたが、1月下旬に再流行が見られ、その流行のピークは、やはり2月上旬と予測されます。

インフルエンザウイルスは、皆さまご存じのとおり、低温・乾燥している環境を好みます。特に温度が15度以下で湿度が20%程度の環境が、好発すると考えられております。気象条件と照らし合わせますと、今年は1月上旬の連休・中旬での記録的な寒波による大雪などのニュースの記憶が新しいかと思われます。

この気象条件となった1-2週間がウイルスにとって、感染力が強くなります。そして、1月下旬では、関東・関西では観測史上初の最高気温20度を超え、1か月予報として暖冬傾向が発表されました。

このような状況で気温上昇が続くとウイルスの活性も低下することが予測されますので、ピークの予想としては2月上旬と推定されます。

今後は、例年通り春先にかけてウイルス胃腸炎の中でもロタウイルスという白色下痢症が流行してくると、インフルエンザのピークも落ち着いてくると予測されます。各都道府県での感染状況のモニタリングもインフルエンザのピーク予想の1つの目安となるでしょう。

2017年のインフルエンザの流行はいつごろまで続く?


2016年から2017年のインフルエンザの流行は、例年より早く12月上旬より流行が確認されました。例年より早い流行であり、流行の終わりはいつくらいなのか気になるところです。

今年のインフルエンザの流行の始まりは、11月下旬の、観測史上まれにみる強い寒波と、それによる大雪のニュースは皆さまご存じと思います。インフルエンザウイルスは気温15度以下、湿度50%以下の環境ではウイルスの活性・増殖力は強くなります。このため、寒波が例年より早く訪れたため、インフルエンザウイルスの感染も通常より早まった可能性はあります。

2017年に入り、インフルエンザウイルスの感染は、1月上旬・中旬の大雪の後、警報レベルにまで感染は拡大しました。インフルエンザのピークは1月下旬・上旬と予測されていること、この後は暖冬傾向が予測されていることから、インフルエンザ感染症は3月上旬から中旬ころには感染は落ち着くものと推定されます。

また、例年2月から3月にかけて、乳児に流行し白色の下痢が特徴であるロタウイルス感染症が季節的に発生することが予測されます。人間の体に寄生できるウイルスの量には限度があり、この胃腸炎のウイルスの流行が始まるとインフルエンザウイルス感染の収束の1つも目安となります。


毎年様々な形で流行、感染が広がるインフルエンザですが、感染を防ぐためにはどのような対策を打てばよいのでしょうか。

今回はインフルエンザ予防接種の基礎知識や疑問などを医師に解説をしていただきました。

インフルエンザ予防接種について


インフルエンザ予防接種の目的


インフルフルエンザの感染(ウイルスが細胞に入ること)を防ぐことではなく、インフルエンザウイルスに対する免疫を獲得することが目的です。

インフルエンザワクチンの効果


感染後に発病する可能性を低減させる効果があることと、もう1つは死亡や脳症といった重症化を防ぐ効果があることです。 特に糖尿病や悪性腫瘍などの基礎疾患がある方や高齢の方は重症化しやすく、この重症化を防ぐことが最大の効果です。

インフルエンザワクチンの落とし穴


実はこの「ワクチンを接種することで重症化を防ぎ、症状が軽くすむ」ということを証明出来るような、信頼性の高いデータや論文は、どこにも存在しません。

あくまで、「ワクチンの機序を考えた場合に重症化を防ぐ可能性があると予想される」といった程度の話になります。

インフルエンザが重症化した場合には、インフルエンザ脳炎脳症の発症の危険性があります。

このインフルエンザの重症化ともいえるインフルエンザ脳炎脳症患者におけるワクチン接種率は、1999年0%、2000年3%、2002年7%、また2003年24%となっています。

このようにワクチンを接種してもインフルエンザ脳炎脳症を発症することがあり、インフルエンザワクチンの接種により、インフルエンザの重症化は必ずしも防げないことが分かります。

実際に脳炎脳症といった重症化をワクチンによって防ぐことが出来るかどうかは、今後とも研究や調査を進めていく必要のある話題だと考えます。

インフルエンザワクチンの副作用


・接種した部位の発赤、腫れ、痛み
・発熱
・頭痛
・全身倦怠感
・下痢
・嘔吐

通常2~3日で自然と症状は消失します。特別に対症療法などをする必要はありませんが、心配な時は医師・薬剤師に相談してください。

重篤な副作用


■アナフィラキシーショック
食物や薬物などのアレルギーによって引き起こされる症状のことをアナフィラキシーといい、なかでも重篤な状態をアナフィラキシーショックといいます。

アナフィラキシーショックの症状の特徴は、蕁麻疹、呼吸困難、血管浮腫等などの症状でそのほとんどは接種30分以内に現れますので、予防接種後30分は医療機関で様子を見ることをおすすめします。

■急性散在性脳脊髄炎
ウイルス感染後やワクチン接種後などに脳や脊髄、視神経などの中枢神経が冒されるアレルギー性の脱髄疾患のことで、ADEMと呼ばれることもあります。

■ギラン・バレー症候群
厚生労働省による特定疾患に指定されている難病です。感染症が誘因となり神経が障害されることが多いです。

■喘息発作
稀ではありますが、インフルエンザワクチンによって喘息を誘因する場合があり、呼吸困難に陥る危険性もあります。

インフルエンザワクチンの効果持続期間


インフルエンザワクチンを接種すると、接種して14~28日後には73~87%の人で血液中の抗体が陽性になった(抗体が接種前より4倍以上に増えた)とされています。

また接種後3か月でも78%の人で抗体が予防のために必要な濃度を維持していますが、接種後5か月では50%の人で抗体が有効水準以下になってしまいます。

特にワクチンに含まれているウイルスと、実際に接したウイルスの型が一致すると、3か月は確実に免疫を維持することができるとされています。

インフルエンザの流行時期は例年11月末から1月末がピークですので、ここを1回の摂取でカバーしようとするならば、11月初旬から中旬に接種することが有効と言えますが、多少遅くなっても早くなっても、全く接種しないよりも良いでしょう。

ワクチンは世界での流行状況をある程度確認してからしか作成できないため、例年10月後半にならないと供給されません。

また接種が年明けになってしまうと、ピーク時期を過ぎたころにやっと免疫がつくことになります。また年明けになると各医療機関での在庫もなくなってしまうことが多いです。したがって、早くても10月末、遅くても年内には接種を済ませたいものです。

13歳未満の小児の場合、1~4週間を開けて2回摂取することになりますが、インフルエンザワクチンを接種してしまうと1週間は他のワクチンを接種できなくなってしまうため、他のワクチンも同時期に接種する必要がある場合、同時接種をするなど計画的に行う必要があります。

妊娠中の予防接種


妊娠中は本来異物である胎児を受け入れるために免疫力が低下した状態になっており、様々な病気・感染症に弱い状態になっています。そのため食中毒の原因となる生ものを避けるなどの注意をされている方も多いでしょう。

インフルエンザの流行する冬季は、例年よりも感染予防に努めたいと思う妊婦さんが多いと思われます。妊娠中は、自分の食べたものや行動の一つ一つが赤ちゃんに悪影響なのではと敏感になってしまうものです。

特に妊娠初期の妊娠4~7は赤ちゃんの体の基本が作られる時期であり、薬やアルコール、放射線の影響が出やすい「器官形成期」と呼ばれる大切な時期です。

この時期にインフルエンザの流行する時期が重なってしまう場合、ワクチン接種を受けたほうがいいのか?赤ちゃんに害はないのか?ワクチン接種を受けてしまった後で妊娠が分かったが問題なかったのか?不安な方も多いと思います。

実はインフルエンザウイルスワクチンのメーカーが作った添付文書には、「妊婦への安全性は確立されていない」と書かれています。

しかし経験的にインフルエンザウイルスワクチン接種を受けても、赤ちゃんへの悪影響はないとされており、むしろ免疫力の低下した状態の妊婦さんがインフルエンザにかかってしまうと、治りにくかったりICUへの入院を要する場合が多かったっということから、妊娠中の全期間を通じてインフルエンザウイルスワクチン接種を受けたほうがよいと言われています。

強制的に接種しなければならないというわけではないので、最終的には医師との相談の上、接種を受けるかどうかを考えることになるでしょう。

授乳中の予防接種


授乳中の女性に対してインフルエンザウイルスワクチンの安全性および乳児への長期的な影響を大規模に検証した研究は存在しません。

これは、妊婦や授乳婦、小児は特殊な人たちであり、研究対象としにくいためです。

そのためワクチンの添付文書には「妊婦・授乳婦への安全性は確立されていないため、利益が危険性を上回る場合にのみ使用する」と記載されています。

しかし現在までに多くの授乳婦がインフルエンザウイルスワクチン接種を受けており、経験的に、副反応の頻度・重さ、乳児への短期的・長期的影響はないと考えられています。

インフルエンザウイルスワクチンには保存料としてチメロサールもしくは2-フェノキシエタノールが含まれています。チメロサールはエチル水銀の加工物で、海外で過去に発達障害との関連性が指摘されましたが、最近の研究ではその関連性は否定されています。

また2-フェノキシエタノールは動物実験にて胎児への奇形を起こしやすくするリスクはないと証明されていますが、人間の妊婦・授乳婦を対象にして安全性を検証した大規模実験はありません。経験的には問題ないとされています。

例年は保存料を含まないワクチンが販売され、保存料へのアレルギーを持つ方や保存料の害を気にされる方を対象に提供されていましたが、2016~2017年シーズンは熊本地震の影響などから保存料を含まないワクチンは流通していません。

成人にインフルエンザウイルスワクチンを接種した場合、接種2週間後から3~5か月程度は免疫力が維持されるとされています。

授乳中にインフルエンザウイルスワクチン接種を受けた場合、形成された抗体の一部は母乳を介して乳児に与えることができます。

量としては少ないですが、乳児本人にインフルエンザウイルスワクチン接種を行うことができるのは生後6か月以降のため、生後6か月までの低月例の乳児に対しては、母親がインフルエンザウイルスワクチンを受けることで免疫力の強化を行うことができます。

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インフルエンザ予防接種の費用


大人


住んでいる地域や、市町村、病院によって料金は変わってきますが、一般的には3,000円~4,000円であることが多いと考えられます。

子供


小さいお子さんがインフルエンザの予防接種を受ける場合は2回受ける必要があるため、大人と料金が変わってきます。

こちらも地域や病院で変わりますが、一般的に1回目が2,000円~3,000円で、2回目は安くなったり、無料で受けられる場合もあります。

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インフルエンザ予防接種を受ける際に注意すべき人


13歳未満


13歳未満の方は2回接種を行うことになっています。

妊娠中


妊婦さんはインフルエンザにかかっても、赤ちゃんへの安全性の面から抗インフルエンザ薬を服用しにくい場合があることから、特にインフルエンザの予防接種を済ませておくことが推奨されます。

授乳中


授乳中でもインフルエンザの予防接種は問題なく行えますし、万が一インフルエンザに感染して赤ちゃんにうつしたりしても大変ですからこちらも是非受けておきたいです。

高齢者


高齢者の方は免疫が落ちているケースも多く、こちらもかかってしまうと重症化のリスクが大きいのでぜひ行った方がよいでしょう。

持病を持っている人


糖尿病免疫不全、呼吸器や循環器などに持病のある方は是非受けておきたいです。

ステロイド剤を服用している人


長期間、大量にステロイド剤を服用している場合では、抗体が期待通りに作られない可能性があります。

大量の副腎皮質ステロイド薬を長期投与されている場合は、インフルエンザワクチン接種について医師に相談してください。

他の予防接種を受けている人


1カ月以内に他のワクチンの接種を受けている場合は、インフルエンザワクチンを接種するまでに間隔をあける必要があります。直近のワクチン接種を医師に伝えてください。

インフルエンザ予防接種を受ける前に注意すべきチェック項目


□ 卵、鶏肉に対してアレルギーを起こす可能性がある

□ 予防接種でアナフィラキシーショックを起こしたことがある

□ 予防接種当日に37.5度以上の発熱をしている

□ 過去に免疫不全と診断された

□ 過去にけいれんを起こしたことがある

□ 心臓血管系疾患などの基礎疾患がある

□ 間質性肺炎、気管支喘息などの呼吸器系疾患がある

□ 予防接種後に発熱、全身性発疹などの症状を起こしたことがある

インフルエンザ予防接種に関するよくある質問


Q1:インフルエンザ予防接種は毎年受けないと効果がない?


A:インフルエンザのウイルスは非常に遺伝子変異を起こしやすく、大きな遺伝子変異が起こってしまうと予防接種が効かなくなってしまう恐れがあるので、毎年流行を予測して作られた予防接種を受けることが好ましいと考えられます。

Q2:予防接種を受けてもインフルエンザにかかる?


A:流行株と予測された株が違ったり、身体の免疫力が落ちていたり、子供やお年寄りなどは受けてもかかってしまうことがありますが、症状は軽症で済むことが多いです。

Q3:インフルエンザ予防接種は2回する必要はある?


A:必ずしも2回予防接種を行う必要はありませんが、受験や持病など、特別にインフルエンザを避けるべき年は、念のために2回接種してもよいと考えられます。

その際は担当の医師に相談をするようにしましょう。

Q4:インフルエンザワクチンの接種は時間帯で効果が変わるの?


A:国内の研究機関で行われた研究によって、交感神経が高まる時間帯、つまり人間であれば午前中にワクチンを接種することでより高いワクチンの効果が得られる結果が発表されました。

しかし、この研究結果は比較的新しいものであり、今後様々な面からワクチンの種類などに関して検証が必要だと考えられます。

Q5:インフルエンザワクチンは何から作られるの?


A:従来、インフルエンザのワクチンは、鶏の有精卵にウイルスを接種後、培養しウイルスを増やして製造します。

その他にも、タバコの葉やガの幼虫を用いた最新の製造方法があります。

Q6:インフルエンザ予防接種はいつ受ければよい?


A:2016-2017年のインフルエンザ予防接種は、10月1日から医療機関での受付が始まっております。

例年の傾向を見ると、インフルエンザは12月頃から翌年の3月くらいに流行することが多いこと、また、インフルエンザの予防接種を行ってから大体2週間くらい、効果の発揮に時間がかかることから、11月下旬〜12月初旬に予防接種を済ませておくとよいでしょう。

Q7:予防接種の前後に飲酒していいの?


A:残念ながら、医学的根拠に基づいた答えは現在ありません。

ワクチンの添付文書を見ても特に記載はなく、個々の医師が判断して返答している状態だと思われます。ネット上の意見も「特に問題ない」「ほどほどであればOK」「24時間程度は控えたほうがよい」など様々で、どれも医学的根拠があるわけではありません。

接種後24時間程度は、アレルギー反応やアナフィラキシーといった重大な副反応が出やすいため、体調に注意するという意味で、接種当日は飲酒を控えるか乾杯程度にするようにと言われることが多いようです。

また接種前日には二日酔いにならない程度であれば問題ないと言われています。

医学的に実験をしようとすると、健康な成人を多数集めてきて、うち半分には予防接種前後に飲酒させ、残り半分には飲酒を禁じて、接種後の血中抗体価や副反応の出現率を比較するというようなことが必要でしょうが、個々人のアルコール処理能力にも差があり、研究は難しいかもしれません。

動物実験では、サルに日常的に大量のアルコールを飲ませた場合、日常的に適量のアルコールを飲ませた状態、全く飲んでいない状態でワクチン接種をすると、大量飲酒群ではワクチンの効果が薄かったが、適量(人間でいうとワインをグラス一杯程度)の場合はむしろ得られる免疫が強くなったという実験結果もあるようです。

インフルエンザワクチン接種を受けて免疫を形成する過程には肝臓は関係ないため、ワクチン接種を受けてしばらくはお酒に弱くなるといった心配はなさそうです。

インフルエンザ基礎知識


症状


・発熱
・頭痛や関節痛、筋肉痛
・全身の倦怠感
・食欲不振や胃痛、腹痛、吐き気
・咳やくしゃみ、鼻水、喉の痛み、気管支炎

《インフルエンザA型の特徴》
38度以上、場合によっては40度近くの高熱が出ることもあります。一気に熱が上がると言う特徴がありますので、高熱によってインフルエンザの感染を疑う場合も少なくありません。

《インフルエンザB型の特徴》
それほど高熱が出ることはありません。37度から38度くらいの微熱が出て、中々下がらないと言う特徴があります。

《インフルエンザC型の特徴》
症状がそれほど重くなく、インフルエンザA型やB型に比べると発熱の期間も短く、風邪のような症状で済んでしまうようなことが多いようです。

潜伏期間


潜伏期間(感染してから発症するまでの期間)は1~5日です。

感染経路


1:飛沫感染
インフルエンザ感染者のくしゃみや咳などによって飛び散った、ウイルスを含む粒子(飛沫)を鼻や口から吸い込むことで感染します。

2:接触感染
飛沫から水分が蒸発した細かい粒子が空気中を浮遊し、それを吸い込んだり、ウイルスのついた手指やものに触れることで感染します。

治療方法


インフルエルエンザは基本的に投薬治療を行います。感染したインフルエンザの型によって薬の種類も変わってきます。

《インフルエンザA型のみに有効》
・シンメトレル(経口薬)

《インフルエンザA型、B型の両方に有効》
・タミフル(経口薬)
・リレンザ(吸入薬)
・イナビル(吸入薬)
・ラピアクタ(点滴薬)

これらは抗インフルエンザウイルス薬であり、インフルエンザの発症から48時間以内に使用することでウイルスの増殖を抑える効果が得られ、発熱期間が短くて済み、ウイルスの排出量も抑えられ、感染の拡大を予防できます。

しかし、タミフルの服用で異常行動を起こすとの報告もあり、10歳以上の未成年ではタミフルの使用を原則控えることが厚生労働省から通達されています。タミフルの使用に当たっては医師と相談の上、納得して使用するようにしましょう。

予防方法


◎流行前にインフルエンザの予防接種を受ける

◎外出時はマスク着用

◎外出後の手洗いの徹底

◎適度な湿度の保持

◎休養とバランスの良い食事

◎人混みや繁華街への外出を控える

《参照》
厚生労働省

鳥インフルエンザについて


インフルエンザは人間だけでなく鳥や豚、馬、猫などの動物にも感染し、人獣共通感染症という側面も持っています。そもそもインフルエンザウイルスは鳥の感染症であったものが、人間にも感染するように変化したとも言われています。

鳥がインフルエンザに感染すると、主に腸管でウイルスが増殖し、糞便の中にウイルスが排出されます。感染した水鳥が糞便を川や池に排泄することで、他の鳥にも感染して拡大していくとされています。

特にカモなどの水鳥がインフルエンザに感染しても、人間のように咳やくしゃみをするわけではなく、また必ずしも体調が悪くなったり活動性が落ちるわけでもなく、普段通りに活動できるようです。そのためにかえって感染が拡大してしまうという側面があるようです。

鳥であれば多くの種類が感染し、養鶏場のニワトリや動物園のペンギンも感染することがあります。

鳥が感染するインフルエンザは全てA型です。鳥から人に感染する力は非常に弱く、養鶏や畜産の仕事で鳥と濃厚に接触する場合しか感染しないと言われていますが、一旦感染すると死亡率は高く、2003年から2004年のシーズンに韓国・ホンコン・ベトナムで流行した鳥インフルエンザH5N1型は重症肺炎や全身症状を引き起こし、死亡率60~70%であったと言われています。

しかし2003年にオランダで流行したH7N7型鳥インフルエンザは結膜(眼)の充血のみの軽い症状であったと言われています。

鳥にとって病原性が高いからといって人間が感染すると重症化するというわけでもないようです。現在感染症法ではH5N1およびH7N9型の鳥インフルエンザは2類感染症に、それ以外は4類感染症に分類されており、感染や発症が起こったら全数把握できるようになっています。

鳥インフルエンザの感染経路は、まず鳥から人に感染する場合は、鳥の羽をむしる・糞の粉が舞い飛ぶ・死んだ鳥を処理するなどの場面に触れた場合に起こりえるとされていますが、日本では今のところ養鶏業者を含め鳥から人に感染したと確定した例はありません。

鶏肉や卵を食べたことで鳥から人に感染したという事例は世界的に見ても報告されていません。

また、鳥インフルエンザが人から人に感染する確率も非常に低く、感染したのは発症した家族の介護のために長時間接触した場合に限られており、日本では人から人に鳥インフルエンザが感染した例は知られていません。

症状としては通常のインフルエンザと同様の発熱、上気道(鼻水、くしゃみ、咳、のどの痛み)および下気道(肺炎)症状、関節痛、下痢などですが、症状の強い弱いにはウイルスのタイプにより大きな違いがあるようです。

鳥インフルエンザの予防について、日本であれば養鶏場に近づかない、死んだ野鳥がいたらそれには近づかないということが重要です。鳥インフルエンザの流行地域に旅行した場合には、帰国後発熱などがある場合は渡航歴について申告してください。

それ以外にはマスク・手洗いといった通常のインフルエンザ対策を行うことが有効でしょう。治療法については通常のインフルエンザと同様の投薬が行われます。

日本での鳥インフルエンザの脅威


日本でも鳥インフルエンザに家畜が感染した例は多く報告されています。しかし日本では現在まで、鳥から人にインフルエンザが感染したと確定された例はなく、また鳥インフルエンザが人から人に感染したと確定された例もありません。鶏肉や卵を食べることで鳥インフルエンザに感染した例もありません。

しかしインフルエンザウイルスはタンパク質の突然変異によってその性質を変えることができ、人への感染のしやすさなどが大幅に変わる可能性は今後十分あり得ます。

またグローバル化により世界中のあらゆる地域に旅行する人がいるため、世界のどこかで変化が起こると日本に持ち込まれる危険性は大いにあります。
鳥インフルエンザについては、農林水産省および厚生労働省から随時情報が公開されています。

また海外の酪農を行っている地域に旅行する場合は鳥インフルエンザの流行状況を確認し、流行しているようであれば、養鶏場に近づかない・鳥の羽をむしったり糞が舞い飛ぶような環境には行かない・死んだ野鳥には近づかない・臓物を処理しないなどの注意が必要です。

マスク・手洗いといった通常のインフルエンザへの対策も有効です。また帰国後発熱や咳などが現れた場合は、海外渡航歴について病院で申告してください。

医師からのアドバイス

インフルエンザの流行は年によりますが、大流行するとお年寄りなどを中心に多くの死者が出ることもあります。

つらいインフルエンザにかからないために、是非受けられる方は予防接種を受けておきましょう。

(監修:Doctors Me 医師)
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