インフルエンザ予防接種は午前中が効果大!? ワクチンと時間帯の深い関係性

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監修:Doctors Me 医師

2016年11月15日(火)大阪大の研究チームが交感神経及び免疫のシステムの特性に関して研究を行った結果、交感神経が高まる時間帯、つまり人間であれば午前中にワクチンを接種することでより高いワクチンの効果が得られることが発表されました。

日本全国各地で猛威をふるうインフルエンザの予防に朗報が入りましたが、午前中に打つとよいメカニズムや、今回の研究によってどのような影響が懸念されるのでしょうか。

今回はインフルエンザ予防接種を午前中に受けると効果的と発表された研究について、医師に解説をしていただきました。

大阪大の研究チームが行ったワクチン接種実験


実験内容


マウスを用いて一日の中で最も免疫細胞が多く、交感神経の働きが高まる時間帯である午前1時と、最も交感神経の働きが鈍る午後1時にそれぞれワクチンを接種し、抗体の量を調査しました。

実験結果


5週間後には午前1時にワクチン接種したマウスの方が午後1時にワクチン接種したマウスよりも抗体量が4倍も多かったということです。

マウスは夜行性ですので、この結果を通常日中活動する人間に置き換えて考えると、人間の交感神経の働きが最も高まる午前中にワクチンを接種することで、最も効率よく抗体が作られ、効果が得られやすいと考えられます。

《参照》
大阪大学免疫学フロンティア研究センター


海外で行われた研究


2016年5月に公表されたイギリスの研究では、健康な高齢者の276人の半数には午前中、残り半数は午後にワクチンを打ち、1カ月後験者から採取した血液を検査する実験がおこなわれました。

その結果、午前中にワクチンを接種した被験者の方が抗体の数が多く、ワクチンに対する反応がより有効的であったことが示されました。

午前中のインフルエンザ予防接種における疑問点・懸念点


Q1:なぜ病院側では午前中の時間帯の告知をしていないのか?


今回の研究結果は比較的新しいものであり、今後様々な面から人間の場合、ワクチンの種類などに関して検証が必要だと思います。

また、特に小児科などでは、風邪の流行期など特別にワクチン用の別の時間帯を設けているケースもあり、混みあう医療機関においてすべてのワクチンを午前中に行うことが現実的か、といった問題もあると思います。

Q2:今後病院側では患者にどのように告知をしていくべきか?


広く告知を行う前に、実際に人間において、どのワクチンでどのくらいの差があるのか、研究を重ねて結果を見て判断することが大切だと思います。

Q3:午前中の予防接種が全国的に広まった場合に考えられるリスクとは?


もし、午前中しか予防接種ができない、すべての予防接種を午前中に行うことを推奨するといったことになった場合、医療機関の混雑や、午前中に仕事などで通院できない患者さんが予防接種を受けにくくなるといった問題はある可能性があると思います。

Q4:どの年齢層にも当てはまるのか?


こちらも、今後の研究結果が待ち望まれますね。

Q5:どのインフルエンザの種類にも当てはまるのか?


こちらも前項の質問同様、まだ明らかになっていない部分だと思います。

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今回のワクチン研究から期待できる展望


ワクチン接種に効果的な時間帯が午前中であるようだということは、今回大阪大の研究チームが行ったの研究のほか、異なる側面から行った実験でイギリスの研究チームからも報告がなされており、同じワクチンでも接種する時間帯によって効果を高めることができるという非常に興味深い研究と考えられます。

もちろん新しい効果の高いワクチンの開発なども重要ですが、こういった既存のワクチンをどのように有効活用するかといった研究もどんどん活発に行っていってほしいです。

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医師からのアドバイス

ワクチンは、インフルエンザなどを予防、あるいは軽く済ませる上で極めて有効な手段の一つです。流行前に忘れずに接種しておきたいです。

(監修:Doctors Me 医師)
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