医師監修

過換気症候群とは

過換気症候群は、過呼吸症候群ともよばれ、若年者に多い症状です。過呼吸になり、体の中の二酸化炭素が少なくなることで、指先や口の周りがしびれるような感覚や息苦しさが起こりします。過換気症候群は命に関わる病気ではなく、落ち着いてゆっくり呼吸をすることで自然に治ります。

過換気症候群の症状

過換気症候群を発症すると、段々もしくは突然呼吸が苦しくなって不安が募ります。また、両手の指や口周りがしびれた感覚になるのです。胸の苦しさや死の恐怖などを伴ったり、指が痙攣するテタニー症状を起こしたりする場合もあります。
なかには、激しい過呼吸と無呼吸の相を繰り返し、意識が朦朧となることがあります。そのままにしておくと、10分以上発作状態が続きます。
発作の強さにかかわらず、時間が経つと必ず軽快していき、後遺症を残したり死に至ったりすることはありません。
毎日頻発する人から年に数回、一生に一度など、人によって発作の回数や頻度には差があります。

過換気症候群の原因

過換気症候群の原因は、持続的な不安や不満といった過剰な心理的ストレスや運動、パニック障害などの病気であり、性格には関係ありません。
発作を起こした際に息苦しさを感じるのは、呼気内の二酸化炭素量が必要量を超えることで、動脈血の二酸化炭素濃度が下がり、血液がアルカリ性に偏るためです。そのため、無意識のうちに、延髄が反射で呼吸を停止させて血液中の二酸化炭素を増やそうとします。しかし、呼吸ができていない状態を異常と捉えた大脳皮質は、さらに呼吸を増やそうとします。そのうち血管が収縮し、手足の痺れや筋肉の硬直を引き起こすのです。
このような一連の働きによって、発作が悪化していきます。

過換気症候群の治療法

過換気症候群は、発熱や疲労がきっかけとなって発作を引き起こすこともあるため、規則正しい生活で疲れを残さないようにする工夫が必要です。
発作が起きてしまったら、口を思い切りとがらせ、ろうそくの火を消すような形にします。ゆっくり口から息を吐き、鼻か口から空気を吸うという流れを繰り返すことで、発作をおさめることができます。
不安なことを考えず、そのうち自然に発作がおさまるという気持ちで落ち着いて発作に対応することが大切です。
  • このコーナーは、病気や症状に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法、専門家の見解を推奨したり、商品や成分の効果・効能を保証するものではありません
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