犬回虫症いぬかいちゅうしょう

カテゴリ
皮膚の病気
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医師監修

犬回虫症とは

犬回虫症とは、主にイヌおよびイヌ科の動物に寄生する回虫を原因とする幼虫移行症の一つです。生後三ヶ月までの子犬の小腸に寄生し、幼虫が肝臓や肺、筋肉や眼の中に入り込むことで発病に至ります。基本的にはイヌの疾患とされていますが、回虫の卵を飲み込むことでヒトも感染すると考えられています。

犬回虫症の症状

犬回虫症の主な症状は回虫が肺を通る際に発症する咳や発熱、胸痛のほかに、アレルギー反応として皮膚に赤い発疹があらわれるようになりますが、多くの場合は自覚症状がないまま進行するとされています。

そのため、寄生後の体の異変というよりも、健康診断等で発見に繋がるケースが多く確認されています。事実、健康診断時の超音波検査によって、寄生に伴う影が肝臓で発見される場合が多々あります。

ほかにも回虫の幼虫が眼に入った場合、視力の低下や眼の痛み、眼の前を眼球の動きにつれてゴミが飛び回るような症状があらわれる飛蚊症の発病が確認されています。また、寄生対象が成犬である場合よりも、子犬の方が致死率が極端に高くなっています。

犬回虫症の原因

犬回虫症は主に回虫と呼ばれる寄生虫による寄生によって発病する疾患であり、中でもイヌおよびイヌ科に特化した犬回虫症感染が原因となっています。犬回虫は世界全域で存在が確認されると同時に、高い繁殖力と感染力を擁しています。同じ回虫の一種で、特にヒトに対して特化した人回虫の感染者数は、世界で約十億人と考えられています。
犬回虫症の基本的な構造は口と肛門、生殖器がある程度のミミズ型であり、雌雄異体性からオスよりもメスの方が若干大きいのが特徴です。成虫の体長は九から十八センチ程度で、終宿主の腸に寄生します。成熟したメスは一日に十万から二十五万もの卵を産卵し、主に小腸内に産み付けるとされています。

犬回虫症の治療法

犬回虫症の原因である犬回虫の寄生を予防するためには、第一に感染経路を遮断する必要があります。犬回虫症は生後三ヶ月までの子犬に寄生し、生後五ヶ月以内でなければ成虫になることができないと考えられています。

そのため、抜本的な駆除はもちろん症状をおさえるという観点からも、感染経路である母親のメス犬の体内から犬回虫症を駆除することが重要となります。メス犬に駆虫薬を投与することで、結果、妊娠時の母体から子犬に流れる回虫移動を食い止めることができるのです。ほかにも回虫の寄生が疑われる食べ物を与えない、といった方法が考えられます。
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