ケロイド/肥厚性瘢痕けろいど/ひこうせいはんこん

カテゴリ
皮膚の病気
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医師監修

ケロイド/肥厚性瘢痕とは

肥厚性瘢痕とは、火傷や手術等の切り傷といった皮膚の深いところに及ぶ傷が、傷を治そうとする細胞の異常増殖によって、傷口が赤く盛り上がり、かゆみ・痛み・ひきつれ感などを引き起こす疾患です。ひきつれがひどくなると、関節等の機能傷害を引き起こす場合があります。

ケロイド/肥厚性瘢痕の症状

肥厚性瘢痕の症状は、火傷や手術による傷など、深い傷で起こり、なんらかの理由で治りが遅いとよく見られます。症状としては、傷が赤く盛り上がり、かゆみ・痛み・ひきつれ感があげられます。傷が関節などに及ぶ場合はひきつれ感によって、患部が動かしにくくなり、機能傷害を引き起こすこともあります。これらの症状は、症状が出ている本人にとって、特別な疾患ではなく、傷が治るための過程として判断されてしまう場合があります。

傷跡の赤みは、時間と共に傷跡が赤紫色に変わり、徐々に薄くなっていきます。その後盛り上がりが残るもの、平坦化するものなど様々です。

また、似た症状を持つ疾患にケロイドがあります。肥厚性瘢痕は傷の出来た場所だけに赤くなるなどの症状がでて、広がることはありませんが、ケロイドは傷の出来たところから徐々に広がっていきます。また、肥厚性瘢痕は時間の経過によって自然に縮小することもありますが、ケロイドは拡大し、自然に治ることはまれです。このためケロイドは肥厚性瘢痕とは異なる疾患になります。

ケロイド/肥厚性瘢痕の原因

傷跡には、一般的な古傷(成熟瘢痕)や、肥厚性瘢痕、ケロイドなどがあります。

傷跡は火傷や切れるなどして傷ついた場所を細胞が集まって置き換わることによって出来ます。

肥厚性瘢痕は傷をふさぐための細胞が増殖し赤く盛り上がった状態のことを言います。細胞の遺贈増殖の原因についてはまだ詳しく分かっていませんが、人によってかかりやすい人、かかりにくい人がいるため、免疫系の要因も考えられ、アレルギーの一種とも言われています。個人のかかりやすさとしての体質は、遺伝する場合もあります。また、年齢によってもかかりやすさは変わってきます。高齢者は比較的肥厚性瘢痕になりにくく、それとは逆に小学校高学年からの思春期の人達はかかりやすくなっています。同じ人でも年齢と共に、かかりやすさは変わってくるのです。部位によってもかかりやすさの違いがあります。関節周辺などの傷口に力のかかりやすい部位は特に肥厚性瘢痕になりやすいと言われています。

ケロイド/肥厚性瘢痕の予防/治療法

肥厚性瘢痕は細胞の異常な増加によって引き起こされるので、予防のためにはその異常な増加を抑えなければいけません。そのため、傷口に余計な力がかからないようにしたり、アレルギーを抑えたりする工夫を行います。

抗アレルギー薬は飲むことによって、アレルギーの反応を抑え、傷口が赤く盛り上がってしまったり、かゆくなったり痛んだりすることを抑えます。

また、傷跡に直接ステロイド含有のテープを貼り方法もあります。これは、傷跡から怪我をしていない皮膚にはみだしてしまうと不要な影響を及ぼしてしまうため注意が必要です。また効果が出始めるのに約一ヶ月かかります。ですが、炎症を抑制し、組織を萎縮する効果があるのでかゆみの軽減・盛り上がりの改善に効果があります。

肥厚性瘢痕による傷口の盛り上がりが大きくなってしまうと、ステロイド含有のテープでは効果が届かないことがあります。ですのでそういった場合にはステロイド薬を患部へ直接注射します。この注射により、肥厚性瘢痕の多くは数回で盛り上がりが平らになっていきます。ですが、患部は固くなっているうえ、痛みを感じやすくなっていることが多く、人によっては耐えられず治療を辞めてしまうこともあります。そのため局所麻酔を行ってから注射する病院もあります。
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