水虫に関する薬

薬剤師監修

水虫の薬の上手な選び方・使い方

水虫薬は、外用薬と内服薬との2種類があり、一般的には軟膏や液剤になった外用薬を用います。しかし、外用薬では深い位置にある患部に薬剤が浸透しない爪水虫などの場合、内部から薬剤を患部に到達させるために、飲み薬を用いることになります。外用薬の場合、患部の皮膚に塗るだけのため、皮膚を通じて全身に薬剤が行き渡る量は微々たるものですが、飲み薬の場合にはほぼ逆になり、内臓を含めて全身に薬剤が行き渡り、それから患部である爪や皮膚角質に集まり蓄積されるとされます。水虫薬は原因となる白癬菌を殺す物質であり、その薬剤の特性を熟知して使用する必要があります。特に飲み薬の場合、肝臓を傷付ける可能性があり、注意が必要となります。

水虫の症状は、水疱(すいほう)を伴って皮膚が剥けるタイプと皮膚が固く厚くなるタイプとがありますが、どちらも白癬菌の繁殖が原因です。爪に繁殖する場合もあり、爪水虫と呼ばれます。また、インキン、タムシ、シラクモも発生部位が違うだけで、白癬菌の繁殖による皮膚病です。白癬菌は、真菌と呼ばれるカビの一種です。繁殖のスピードが早く活発であるため、自然治癒に期待することはできず、主に抗真菌剤によって殺菌して治療することになります。

水虫の薬の副作用と注意点

水虫薬には副作用があります。外用薬にも内服薬にも、副作用の症状が起こり得ます。外用薬の場合、人によって程度が異なりますが、効果が強すぎて薬を塗った患部付近が炎症を起こすことがあります。内服薬の場合、肝臓疾患を起こし得ます。深刻なのは内服薬の方です。水虫の内服薬は、外用薬では効果がない場合にだけ用いられるもので、医師の処方箋が必要であるだけでなく、最初の2カ月間は、月に1回の肝機能検査が必要になります。代表的な内服薬であるテルビナフィン塩酸塩の場合、このような治療法が指定されています。内服薬は、テルビナフィン塩酸塩のほかにイトラコナゾールもありますが、やはり肝機能障害の副作用が出る可能性があります。水虫の内服薬は、この2種類しかありません。テルビナフィン塩酸塩の場合、連続投薬療法となり、血液検査が必須であり、併用薬に禁忌が少ないのに対し、イトラコナゾールの場合、パルス療法(間欠投薬)となり、血液検査が推奨され、併用薬に禁忌が多い、と言う違いがあります。いずれにせよ水虫の内服薬は、医師の指導の下でしか用いることのできないものですから、指示された通りに薬を服用し、肝臓の状態を知るために血液検査を受けることになります。

水虫の薬の飲み合わせ

水虫内服薬であるテルビナフィン塩酸塩およびイトラコナゾールには、併用してはいけない薬があります。テルビナフィン塩酸塩の場合、胃薬のシメチジン、抗真菌薬のフルコナゾール、抗結核薬のリファンピシン、咳止め薬のデキストロメトルファンなどが併用を避けるか注意を要する薬になります。イトラコナゾールの場合、飲み合わせの悪い薬として30種類以上が指定されていて、テルビナフィン塩酸塩以上に服用には慎重さが求められます。患者側でこれら禁忌すべき薬剤を全部覚えて対処することはできませんから、薬局で記入してもらう「おくすり手帳」を医師に示して、別の病気で処方されている薬が何であるかを伝える必要があります。飲み合わせの悪い薬同士の場合、薬効が減殺されるだけならまだしも、薬効が強く出すぎて中毒症状を呈する場合があり、危険な状態になる場合があり、軽く考えることができません。

なお、飲酒にも注意が必要になります。アルコールの摂取は、肝臓に負担を与えますので、テルビナフィン塩酸塩やイトラコナゾールが肝臓に悪影響を与えることを考えれば、避けるべき飲み合わせに該当します。飲酒は、肝臓だけでなく胃腸などにも薬の副作用を出やすくする恐れがあり、注意が必要です。
  • 薬は効果をしっかりと引き出しながら、できるだけ副作用を抑えることが大切です。使用法・用量、飲み合わせに十分注意し服用してください
  • 専門家の皆様へ。薬の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

水虫に関する薬一覧