脱毛症

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脱毛症に関する薬

薬剤師監修

脱毛症の薬の上手な選び方・使い方

脱毛症を治療するための薬は、患者さんの脱毛の原因に合わせて選ぶ必要があります。脱毛の原因としては、成人男性に多い男性型脱毛症(AGA)や、女性に見られるびまん性脱毛症、男女共に発症することがある円形脱毛症などがあります。

この内、AGAに効果的な薬としては、一般名フィナステリドという有効成分を使った薬があり、AGAによる脱毛の進行を抑える働きをしてくれます。フィナステリドの使い方は1日に決められた量を飲むという方法になりますが、この薬は継続して服用することでAGAによる薄毛の改善効果があらわれてくるものなので、最低でも6カ月ほどは飲み続けるようにしましょう。それから、AGAの薬には一般名ミノキシジルという成分を使ったものもあり、こちらは頭皮に塗布する外用薬と、錠剤になった内服薬の2種類があります。ミノキシジルは外用薬の方がよく利用されており、朝と夜に適量を脱毛が起こっている部分に塗布するのが使い方になります。なお、ミノキシジルは頭皮の血行を良くしたり、毛母細胞に働きかけて細胞分裂を活性化することで髪の成長を促し、脱毛症を改善していくという薬です。

女性のびまん性脱毛症用の薬としては、頭髪治療クリニックなどで発毛に有効な成分がバランス良く配合された薬を処方してもらうことが出来ます。円形脱毛症の治療には飲み薬の抗アレルギー薬などが使われますが、まずは皮膚科を受診するのがおすすめです。

脱毛症の薬の副作用と注意点

男性型脱毛症(AGA)の薬の副作用としては、フィナステリドを有効成分とする薬では、一部の人にじんましんや発疹が出る場合があり、ごくまれに性欲減退や勃起不全、肝機能障害などが起こることが報告されています。発生頻度の低い副作用については心配しすぎなくても大丈夫ですが、肝機能障害に関しては、この薬を飲んでいる期間内に定期的な血液検査を行って体調の変化に気をつけておく必要があります。それから、フィナステリドの注意点については、女性は飲んではいけない薬だということで、特に妊婦や妊娠する予定のある女性、授乳中の女性などは男の赤ちゃんの正常な発育に悪影響がある怖れがあるため、要注意となっています。また、女性に禁忌のある薬だということに関係して、フィナステリドを服用している男性は献血をしてはいけないという注意点もあります。

一方、ミノキシジルの外用薬を使った時の副作用には、薬を塗った部分にかゆみや炎症などの皮膚トラブルが起こることがあるとされています。ミノキシジルの内服薬の方では、頭痛やめまい、全身の体毛が濃くなる多毛症、血圧低下などの副作用が報告されているので注意しましょう。

なお、女性のびまん性脱毛症の治療用に処方される薬では、目立った副作用は報告されていません。

脱毛症の薬の飲み合わせ

男性型脱毛症(AGA)の治療薬としてよく利用されているフィナステリドには、飲み合わせの悪い薬は特に無いとされています。この薬は食事の影響も受けないため、飲む時間についての決まりが特に無いことも便利な点です。

次に、同じAGAの治療薬であるフィナステリドとミノキシジルを組み合わせて使用しても大丈夫なのかについては、この2つの薬は併用するとAGAの治療効果が高まるとされているので、むしろ積極的に組み合わせて使用しても良いでしょう。しかし、ミノキシジルの内服薬タイプはもともと高血圧の治療薬として作られていたという経緯もあり、他の血圧を下げる薬との飲み合わせは血圧を下げすぎて問題が起こる場合がありますので、内服薬のミノキシジルの処方を受けた場合は、飲み合わせの悪い薬について医師に十分に確認しておくのがおすすめです。

びまん性脱毛症の治療目的で頭髪治療クリニックで処方されている薬については、飲み合わせの悪い薬は特に無いとされています。風邪薬などと併用しても問題は無いとされているので、飲みやすいのがこの薬の良い所ですが、特殊な病気などで病院を受診した場合には医師に念のためにこの薬を飲んでいることを伝えておくと安全です。
  • 薬は効果をしっかりと引き出しながら、できるだけ副作用を抑えることが大切です。使用法・用量、飲み合わせに十分注意し服用してください
  • 専門家の皆様へ。薬の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください
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